こんにちは、防府市の主婦なんたんです^^
やさしい詩で読む人の心を癒しはげます金子みすゞ。
その生涯や詩の世界を味わうことができる「金子みすゞ記念館」が、彼女が生まれ育った長門市仙崎にあります。

みすゞさんの詩が好きなわたしは、彼女の詩だけではなく、波乱万丈の生涯や仙崎の風景をもっと知りたい!と思い、娘と一緒に記念館に行ってきました。
今回は金子みすゞ記念館の見どころ、グッズ、駐車場、アクセス情報などをしっかりとご紹介します^^

仙崎とみすゞさん

海に囲まれ、すぐ近くに漁港がある長門市仙崎。
仙崎駅から北へのびる「金子みすゞ通り」を歩いていると、通りのそこかしこにみすゞさんの詩がみられます。

 

普通のお宅の玄関に詩を書いたお札がかけてあったり、大漁の詩が看板のように張ってあったり。

風情のある建物が多く、みすゞさんが生きていたころもこんな雰囲気だったのかな・・・と当時を感じながら記念館までの道を歩きます。

・・・と、左手の郵便局の壁面に「わたしと小鳥と鈴と」のモザイクアート発見!

 

わあああっと娘と喜んで写真を撮って後ろを振り返ったら、そこには金子みすゞ記念館が!

街並みに馴染んでいて、まるで昔からそこにあるかのように金子文英堂と書かれた金子みすゞ記念館がありました。

記念館は以前、みすゞが生まれた金子文英堂跡地に建てられているので、本当にみすゞさんがそこで生活していたかのような温かい街並みの雰囲気を感じます。

記念館として特別な場所に建っているのではなく、いつもそこにあったかのように佇んでいる。それはまるで、静かに穏やかに笑っていたみすゞさんそのもののように感じられました(´▽`*)

金子文英堂

 金子文英堂と書かれた建物に入ると、本棚に昔の国定教科書などの本が並べられていて、当時にタイムスリップしたような懐かしい気持ちになります。

片隅にはみすゞさんの写真の立て看板が・・・。親切な受付の方に、みすゞさんと一緒にお写真を撮っていただきました。お恥ずかしい~(;^ω^)

金子文英堂はみすゞさんが3歳から20歳までを過ごした実家で、当時の建物を再現しており、台所やお風呂も再現されています。

こちらの建物、午後3時ごろからは西日が作り出す光と影のコントラストがとてもきれいなのだとか。
わたしたちが訪れたのはお昼で天気も曇っていたので、残念でした~(>_<)。お時間合えばぜひ、夕方近くおススメします^^

室内から書店を覗き見るとみすゞさんもこんな風にお店の様子を覗いたのかもしれない、とみすゞさんの存在を感じます。
本当にここに、みすゞさんが生きて生活していたんだ・・・!とじんわり実感がわいてきます。

階段で二階に上がると、そこにはみすゞさんの部屋が再現されています。
机で書きものをしながら時おり窓から通りを眺めるみすゞさんを想像して、何とも言えない感動がこみ上げてきました。

二階の他の部屋には実弟・正祐(まさすけ)さんの資料コーナーになっています。
実の弟でありながら姉と知らずに従妹として、芸術を愛する心の友としてみすゞさんを支え、戦後、現在にも続く劇団若草を立ち上げた正祐さん。彼の劇団のパンフレットや新聞記事が展示されています。

金子みすゞ記念館

 本館・受付、みすゞギャラリー

二階から降り、中庭を通って本館へ。みすゞさんの息吹を感じる温かい雰囲気から、記念館としてのピンとした空気に変わります。
本館である記念館は、受付とアンケートコーナー以外は撮影不可になっています

受付を過ぎると右手の壁にまたもやみすゞさんのモザイクアートが(*^^*)

こちらのモザイクアート、よーく見ると小さな顔写真でできてるんです

なんとその数12万枚とか!!

こんな小さなひとつひとつの写真ということは、ほんとにたくさんの方々がこのモザイクアートづくりに協力されているということ・・・たくさんの方のみすゞさんへの思いをこうして集めてひとつの絵にされるのは大変だったでしょうに。

参加された方、作成された方の温かさと努力を感じて、感動してしまいました(´▽`*)

本館には、みすゞさんが実際に使っていたものや写真、詩、本が年表とともに展示されています。

みすゞさんの詩は知っているけれども、その生涯はよく知らないという方も多いかと思います。常設展示室でその波乱に満ちた生涯を知り、より彼女の詩を深く感じることができることでしょう・・・。

さて、その右手から受付までの通路にはみすゞギャラリーがあり、貴重な直筆原稿を額装展示しています。
手のひらに詩を写し出す仕掛けもあり、娘が楽しんでました。というか、いちばん覚えているのはこの仕掛けとか(笑)

でも、ここに来ることで教科書でだけでなく、よりみすゞさんの生涯に触れることができた小5の娘。
わからないなりにみすゞさんが大変な人生を送ったことはなんとなく感じたようでした。一緒に行ってみてよかったです^^

ミュージアムショップ、グッズ

受付奥には企画展示室があります。
わたしが訪れた時には、山口市出身のイラストレーター・尾崎慎吾さんが描かれた、みすゞさんの詩をモチーフとしたイラストが展示してありました。

ミュージアムショップにも尾崎さんが描かれたみすゞさんの詩の絵ハガキやしおり、カレンダーが販売されていました。
とてもやさしい絵で、みすゞさんの詩にぴったり。ほっこりと癒される絵です。娘と優しい絵にひかれてハガキとしおりを購入しました。
そういえば、みすゞ通りにも尾崎さんのイラストがありましたね・・・^^

そのほか、みすゞさんの詩を歌にしたCD、みすゞさんの絵本や詩集、一筆箋が。直筆の詩のハガキもありましたよ。詩集を手に取る方も多くいらっしゃいました。

注意点、見学時間その他

金子文英堂内は1階も2階も撮影可能ですが、本館である記念館は受付とアンケートコーナー以外は撮影不可なので、気を付けてくださいね。
本館の手のひらに詩が映し出される仕掛けの、詩が映った手のひらは撮影OKです。展示物が写らないように気をつけてください。 

入口は金子文英堂からになります。大きな荷物をお持ちの方は本館の受付で一時預かりしてくださるそうです。旅行中でも安心してゆっくり見学できますね^^

(金子みすゞ記念館パンフレットより)

ペットは入館できませんが、入口にある休憩所には入れます。

じっくり年表や展示、詩を見て回ると、見学時間は1時間~1時間半くらいかかるかと思います。お時間にゆとりを持ってご来館くださいね^^

金子みすゞ記念館・施設情報

所在地 〒759-4106 山口県長門市仙崎1308
電話番号 0837-26-5155
開館時間 9時から17時(入館16:30まで)
休館日 12月29日から1月1日
入館料 ※2023年4月1日(土)から入館料が変更されます。
一般 350円⇒500円、小中高校生 150円⇒200円

団体料金(20名以上)一般 300円⇒450円、小中高校生 100円⇒150円

※トイレは休憩棟と本館の奥の2か所。バリアフリー対応のトイレも備えてあります。

交通アクセス、駐車場

交通アクセス



車の場合

下関方面から 中国自動車道 美祢西ICを秋芳洞・美祢方面へ、
県道33号線→国道435号線、国道316号線経由
広島方面から 中国自動車道 美祢東ICから萩小郡道路へ
→絵堂ICから国道490号線、国道191号線を経由

公共交通機関の場合

JR JR山陰本線長門市駅にて仙崎線に乗り換え→仙崎駅下車、徒歩5分くらい
新幹線 新山口駅→厚狭駅(美祢線60分)→長門市駅(仙崎線5分)→仙崎駅

駐車場

駐車場は記念館裏手に10台程度停められます。大型バスなどは駐車できないので、近くにある道の駅センザキッチンをご利用ください。わたしは仙崎が初めてで記念館裏手がわからなかったので(記念館の場所を示す矢印看板はありましたが駐車場の看板は見当たらなかった気がします・・・)、センザキッチンに停めてお昼を食べてから行きました。

センザキッチンから徒歩5~10分くらいです。街並みを楽しみながら歩けましたよ^^

まとめ

わたしたちが訪れた日は日曜日。
記念館には次々に人が訪れ、ご高齢の方から若い女性たち、親子連れまで、幅広い年齢の方が次々にみすゞさんに会いにやってきていました。
展示は少し難しいものが多いので、館内の方が小学生くらいの子には手のひらに詩が映し出される仕掛けをおすすめしていました^^

仙崎には記念館だけでなく、みすゞ通りのいたるところに詩碑や地元の人たちのみすゞさんへの思いが伝わる作品があります。
みすゞさんの詩だけでなく、詩を育んだ長門市仙崎という土地を味わいに、ぜひ仙崎へ足を運んでいただると幸せます^^