日常の慌ただしさに疲れたときは、レトロな雰囲気漂う喫茶店で、おいしいコーヒーやパフェを味わいながら、ゆったりと心安らぐ時間を過ごしたくなります。

懐かしい雰囲気の中、気を張らずにくつろげる時間は、とても魅力的なひとときです。

今回は、ずっと訪れてみたかった防府を代表する純喫茶「エトワル」に足を運んできました。

創業から70年以上、地元の人々に愛され続けてきた歴史と、時代を超えて変わらない懐かしさが心地よいお店でした。

この記事では、防府市の純喫茶「エトワル」の場所やお店の様子、いただいたメニューの感想などをご紹介しますね。

※メニュー、料金などは訪問当時(2025年9月)の内容です。

「エトワル」・アクセス、駐車場情報

「コーヒーの店エトワル」は、防府駅天神口側から歩いて約3分ほどの所にあります。

大きな看板のおかげですぐに気づくことができますよ。

見るからに歴史を感じられる外観。
外壁の色のくすみ具合に、何ともいえない風情を感じます。すごくいいなあ・・・。

お店の前には、防府出身の放浪の自由律詩人、種田山頭火の句碑が。

「あさせみ すみ通る コーヒーをひとり」

当時貴重だったコーヒーをいただいた山頭火が、さわやかな朝のコーヒーの味を、透き通るような朝のセミの声に託して詠んだ句です。
山頭火が詠んだ唯一のコーヒーの句なのだとか。

句碑がお店の一部になっていて、まったく違和感がないのがすごいですね!

【所在地】防府市天神1丁目3-6
【定休日】毎週月曜【営業時間】11時~17時
【駐車場】なし (近隣の有料駐車場をご利用ください)
※営業時間やメニュー、価格は変更されることもあります。
※従業員さんが少ないので、人が多いと入場制限がかかることがあるそうです。ご注意くださいね。



「エトワル」・レトロなお店の雰囲気

昭和レトロ感あふれる店内

お店に入る前から昭和レトロな雰囲気を感じられるエトワル。

実際に入ってみることで、よりレトロな空間を味わうことができます。

1階にも席がありますが、広くて席数の多い2階を案内されました。
どうやら1階は、おもに常連さんが利用するようです。

席は自由。
空いている座りたい席を選べます。
周りを見まわすと、世代を問わず多くの人がこの空間を楽しんでいる様子でした。

つぶた
つぶた
若いお客さんや家族連れが多くてびっくりしました!
お店の壁には、絵画がたくさん。
可愛らしい女の子の絵や風景画、壁いっぱいの大きな作品など。

席で注文を待つ間、自然と目に入ってくる多くの絵画は、そっと心に潤いを与えてくれるようです。

椅子にも時代を感じます。

窓にはレースのカーテンが。

なんたん
なんたん
昔の実家にあったわ、すごく懐かしい

ちょうど曇りの日だったためか、窓から見る外の風景は風情いっぱい。
いつもの防府の街並が、ずっと眺めていたくなるような味わい深さを感じられる不思議さがありました。
つぶた
つぶた
懐かしさにとても落ち着く空間だったよ

小物から感じられるエトワルの歴史

店内の様子はもちろん、細かな部分からもエトワルの歴史を感じることができます。

テーブルに置かれた伝票には、「自家焙煎74年」の文字が。

74年前といえば、1951年。
日々変わらずに自家焙煎のコーヒーを提供し続け、戦後、防府の街とともに令和の現在まで歩んできた「エトワル」。

歴史とコーヒーへの愛を感じますね。

パフェの下に敷かれていた紙ナプキンには、「コーヒーエトワル防府」の文字が。
細かいひとつひとつにこだわりを感じ、温かい気持ちになりました。

「エトワル」・いただいたメニューをご紹介

「エトワル」には、コーヒー・紅茶をはじめとしたドリンク、パフェやアイスなどのスイーツメニュー、サンドイッチにホットケーキといった軽食などのカフェメニューが揃っています。

とくに、コーヒーは自家焙煎74年とのこと。
挽き売りもされていました。自宅でも「エトワル」のコーヒーを味わいたい方が多いのでしょうね。

なんたん
なんたん
コーヒーを飲みに行ったはずなのに、スイーツの誘惑に負けてしまいました・・・。
次回行くときの楽しみにしたいと思います!

絶品、ブルーベリーパフェ

こちらは、ブルーベリーパフェ。
ブルーベリーの実とソース、アイスにクリーム、パインやミカンなど果物がたっぷり。
とっても純粋で贅沢な「パフェ」でした^^

底までぎっしりと具材が入っていて、満足感たっぷり。
最後までフルーツとクリームをたっぷり楽しめました。

なんたん
なんたん
良い意味でアイスが濃厚ではなくさっぱり! ブルーベリーの爽やかさと相性抜群でした
つぶた
つぶた
おいしすぎて、ペロリと食べ終わっちゃいました

濃厚、ミツマメクリーム

丸くよそわれたアイスの周りに、寒天、白玉が乗っていて、とってもかわいいミツマメクリーム。
「みつまめ」の懐かしさに、食べる前からわくわくです^

食べ進めると、中からみつまめの「豆」が出てきて、さらにはコクがあって甘い黒蜜がたっぷり。

「この甘さ、小さい頃食べたなあ。」
そんな懐かしさを感じられる、ミツマメクリームでした。

なんたん
なんたん
おいしくて食べるのに一生懸命すぎて、黒蜜の写真を撮らなかった自分が残念・・・( ノД`)

まとめ

防府の純喫茶「エトワル」をご紹介しました。

74年もの間、防府の街で変わらずに営業してきた「エトワル」。
これまでにどれだけの人がお店のコーヒーに、スイーツに、窓から眺める景色に癒されてきたのでしょうか。

わたしと娘も、パフェの味やお店の雰囲気を楽しませていただきました。

慌ただしい日々の中、懐かしさを感じゆっくりと過ごせる場所で、昔ながらのスイーツをいただく。
とっても幸せな時間でした^^

防府においでの際は、歴史ある「エトワル」で、寛ぎのひと時を過ごしてみませんか。