こんにちは、防府市の主婦なんたんです^^
下関市の離島、蓋井島(ふたおいじま)をご存じですか?
蓋井島は響灘に浮かぶ山口県最西端の島。
昨年、父の知り合いのお誘いがあり、家族みんなで蓋井島に行ってきました。
今回は蓋井島について、フェリーでの行き方や島内の民宿や食事、見どころのエミュー牧場などをご紹介します。
蓋井島とは?
蓋井島は下関市吉母の沖合い約6㌔の場所にある、人口88人、面積2.32㎢の島です(令和3年4月1日現在)。
場所は、本州最西端の地・毘沙ノ鼻のちょうど正面にあたります。
蓋井島は神宮皇后ゆかりの地。
島内には神功皇后の伝説にちなんだ地名がいくつも残っています。
蓋井島の名前も、神功皇后が島の井戸の水を飲み、「よい水じゃ、蓋をしておけ」と言われたためという伝説が残っています。
また、島の池の水を長門國一の宮である住吉神社の神事に御神水として用いていましたが、汲み終わった後は固く蓋をして誰も池の水をとらないようにしたため、蓋井島になったという説もあります。
〈今週の島風景 Weekly Islands🎵〉山口県下関市・蓋井島(ふたおいじま)。神事の時だけ立入り可能な神の森にコダマ!実はこれは前回2012年のツクリモノ。「山ノ神神事」ではこうして森に様々な飾り付けをして山ノ神と戯れる一面も。#蓋井島 #今週の島風景 #ニッポン離島の祭り pic.twitter.com/MByiDdvbuM
— 箭内博行 (@Yanai_Hiroyuki) November 24, 2018
7年に一度行われる「山の神神事」は、古い信仰の形態を残す伝統行事として非常に貴重であるため、国指定無形文化財に指定されています。
フェリーはどこから出ている?
蓋井島と本州との間には、定期船「蓋井丸」が運航されています。
定期船乗り場は吉見漁港。
吉見漁港は山陰本線JR吉見駅から徒歩でおよそ6分です。
※定期フェリー運航時刻4月~10月 1日3往復
【朝】蓋井発7:10 吉見発9:40(土日祝は吉見発8:30)
【昼】蓋井発12:10 吉見発13:20
【夕方】蓋井発15:50 吉見発17:00
11月~3月 1日2往復
【朝】蓋井発7:40 吉見発9:40(土日祝は吉見発9:00)
【夕方】蓋井発15:00 吉見発16:30
料金:大人640円、子ども320円(子どもは6才以上12才未満)
駐車場:専用駐車場はなし、近くの有料駐車場を利用(1日400円)
所用時間:40分前後(気象条件によっては時間の変更あり)
休航日:1月1日
問い合わせ先:下関市渡船事務所(TEL 083-261-1010)
※運航時刻については下関市港湾局ホームページでご確認ください。
車イス専用スペースや多目的トイレも備えられています
蓋井島には何がある?
蓋井島に着くと、渡船場近くにはたくさんの猫ちゃんが出迎えてくれます。
ここは猫の島?と思うぐらいです(笑)
移動は徒歩。
渡船場すぐ近くに、島で唯一のお店「みなと屋」があります。
島は山が多いため、ハイキングにはもってこい。
渡船場の反対側にある名所に行くには、徒歩が大変なら、民宿の人に車に乗せてもらうのもありかもしれません・・・。
とにかく山の緑と響灘の景色をのんびりと楽しめます。
市内から移住してきた若い女性の陶芸家の方がいらっしゃいましたが、今もお店を構えているかしら^^
エミュー牧場
蓋井島に来たらぜひ見て欲しいのがエミュー牧場です!
渡船場から立て札に添って歩くと、15分から20分ぐらいの場所にあります。
エミューはオーストラリアが原産の、ダチョウによく似た巨大な「飛べない鳥」。
まさか動物園じゃなくて島でエミューに会えるなんて、びっくりですよね。
蓋井島で初めてエミューが飼育されたのは平成14年(2002年)。
村おこしの一環としてエミューの飼育を始めたそうです。
みなと屋あたりから10分~15分ぐらい山の方に歩くとエミュー牧場です。
実際にエミューを見たときは、けっこう野性的な顔つきにドキドキしましたよ~。
エミューの卵は緑色で、ふつうの鶏の卵の10倍の大きさだとか。
みなと屋で、1個1000円で取り扱っているそうですよ。
またエミューの皮下脂肪からとれるエミューオイルが島の特産品のひとつになっています。
エミューオイルは、筋肉痛や軽度の火傷、アトピーなどの肌トラブルなどを緩和させる効果があるとか。
気になりますね。
蓋井島灯台
69【蓋井島灯台(山口県)】
<明治45年7月15日点灯> 山口県下関市の沖約6㎞にある蓋井島中央部に建設されました。昭和26年に日本で初めて灯台に風力発電が設置された、クリーンエネルギー先駆けの灯台です。#灯台 #150周年 #明治期 pic.twitter.com/pnFbhVKfrh— 海上保安庁 (@JCG_koho) October 25, 2018
昭和26年に日本で初めて風力発電が導入された灯台です。
現在は海底ケーブルによって普通の電力を使用しています。
灯台のある高台からは響灘を見渡せますよ。
食事や民宿
蓋井島には食事や休憩、宿泊ができる民宿が数軒あります。
島で獲れた海産物たっぷりの食事をいただけますよ。
上記の写真は民宿周防(すおう)さんでいただいたお昼ごはん。
民宿おけや TEL:083-286-7144(中村)
⇒ホームページはこちら
民宿周防 TEL:083-286-6258
民宿島本 TEL:083-286-6252
まとめ
今回は下関市の離島、蓋井島をご紹介しました。
わたしは小さい頃から下関で育ち、蓋井島出身の方とも交流があったのですが、島には行ったことがありませんでした。
どんなところだろうと思ったことはありましたが、行ってみたいと思ったことがなかったんですね。
今になって父が蓋井島の人と知り合いになり、新鮮な海産物を大量に頂いたりするようになりました。そのご縁で初の蓋井島へ。
行ってみて初めて、本土と島ってこんなに違うんだ・・・と思いました。
街に出たくても出られない。あるのは豊かな自然。
何もないけれども、自然とおだやかな人たちがいる。
蓋井島に市内から移住してくる方がいるのも、なんだかうなづけます。
不便だけど、不便さと引き換えに得られるものがあるんですね。おいでませ蓋井島。