今も歴史と風情ある町並みが残されている長府。
観光ルートから少し奥まったところにある覚苑寺(かくおんじ)は、元禄11年(1698年)、長府毛利藩主毛利綱元公が創建した黄檗(おうばく)宗の寺院です。

歴代藩主の崇敬を集め、同じ長府地区にある功山寺、笑山寺とともに、毛利家の菩提寺のひとつとなりました。

また、秋は紅葉の美しさで知られる寺院で、ふだんは静かな境内ですが紅葉シーズンにはたくさんの参拝客が訪れます。

今回は、覚苑寺の場所や駐車場、境内の見どころについてご紹介します。

覚苑寺 アクセスや駐車場は?

所在地 下関市長府安養寺3-3-8
問い合わせ先 tel 083-245-0649
アクセス JR下関駅からバス乗車(約20分)、城下町長府下車後、徒歩15分
公式サイト 紅葉の寺 法輪山覚苑寺
御朱印 庫裏のインターホンを押すと対応してくださいます。

覚苑寺にナビで行こうとすると、細い道に案内される場合があるそうですが、いったん国道に出るとスムーズに行くことができます。

国道2号線滑石交差点で「長府やぶそば」がある方向に曲がり(長府トンネル方面からの場合は右折、印内交差点方面からの場合は左折)、県道247号線に入ると、3~4分で到着します。

覚苑寺の公式サイトにわかりやすいアクセス地図が掲載されていますので、訪問前にそちらをご確認ください。

駐車場は、5台程度停められる場所があります(無料)。

覚苑寺 境内の見どころ

覚苑寺のある場所は、古代の鋳造所だった

覚苑寺がある場所は、日本で最初の流通貨幣と言われる和同開珎(わどうかいちん)の鋳造所があった跡地。現在は国指定文化財に指定され、石碑が残されています。

古代の長府には、長門国(ながとのくに)の国府が置かれ、長門の国司は鋳造司の役職を兼任。貨幣の鋳造が行われていました。

江戸時代からたびたび境内から鋳造遺物が出土し、その後も遺物や木簡や大量に出土。発掘された遺物は長府博物館が所蔵しています。

つぶた
つぶた
覚苑寺は歴史的に意義のある場所にあるんだね

本堂と庫裏

(おいでませ山口写真館より)

本堂は、周防国三田尻(現在の防府市)にあった黄檗宗の海蔵醍醐寺として建立されたもので、廃寺となった海蔵醍醐寺から明治8年(1875年)に移築されました。

江戸時代の黄檗宗寺院の特色を残しており、市の指定有形文化財に指定されています。

庫裏は、国の史跡である勝山御殿の玄関部分を移築したものです。

乃木希典、狩野芳崖の銅像

境内には長府藩出身の乃木希典(のぎまれすけ)、狩野芳崖の銅像が建てられています。

乃木希典は、明治の陸軍を指揮した軍人。明治天皇を慕って殉死したことで知られる人物です。
乃木大将を敬愛していた先々代の住職が、全国から募金を募り、昭和14年に銅像を完成させました。

なんたん
なんたん
長府には乃木神社もありますね
つぶた
つぶた
覚苑寺から車で2~3分、歩いて5分ぐらいだよ

狩野芳崖は『悲母観音』で知られる近代日本画家。覚苑寺は狩野家の菩提寺となっています。
現在の像は1979年に生誕150年を記念して作られたものです。

登山もおすすめ

覚苑寺の裏は標高177mの山です。覚苑寺山と言われ(正式には準提山)、登山道が整備されています。

登山道には西国三十三か所観音像の石仏が安置されており、石仏を拝みながら山頂まで登るのもおすすめです。

つぶた
つぶた
片道30分かからないくらいだよ
山頂からは長府の町並みや、瀬戸内海に浮かぶ満珠、干珠の二つの島も見渡せますよ。
とっても気持ちよい景色を臨めます。

覚苑寺の紅葉

(おいでませ山口写真館より)

覚苑寺といえば、何よりも秋の紅葉シーズンがおすすめです。

境内にはおよそ100本のモミジが植えてあり、本堂や乃木大将、狩野芳崖の像の周りも赤や黄色のモミジで彩られます。
静かでしっとりと落ち着いた境内に映える、鮮やかな紅葉。
なんとも美しい景観を生み出しています。

(おいでませ山口写真館より)

また境内には大きなイチョウの木もあり、モミジの赤とイチョウの黄色の素敵なコラボレーションも楽しめますよ。

例年の見ごろは11月中旬から下旬です。楽しみですね。

まとめ

今回は下関市長府の覚苑寺をご紹介しました。

覚苑寺は、とくに紅葉のシーズンがおすすめです。
功山寺から覚苑寺までは、歩いて15分かからないくらい(車だと5分程度)。
ぜひ長府の功山寺から覚苑寺、そして秋の城下町の町並みをゆっくりと散策していってくださいませ。