土壁や長屋門など、風情ある街並みが残る城下町長府。
街中を流れる壇具川やおしゃれなカフェ、歴史ある寺社仏閣などをめぐりながら、街歩きを楽しめる観光スポットです。
なかでも長府毛利邸は、歴史ある建物の中で季節の花を愛でながら、ほっとひと息つける場所。
城下町散策の途中に、ぜひ立ち寄りたいスポットです。
長府毛利邸はどこにある?駐車場は?
長府毛利邸は、城下町長府バス停から歩いて10分程度の場所にあります。
長府の街並みの奥側にありますので、城下町の面影が色濃く残る古江小路(ふるえしょうじ)や史跡を散策しながらたどり着けますよ。
また、長府毛利邸に専用駐車場はありません。
車の場合は長府観光会館(駐車場無料)に駐車して歩くか、近くの有料駐車場(下関市立歴史博物館前パーキング)に駐車するようになります。
長府観光会館からは徒歩で10分から12分。
下関市立歴史博物館前パーキングからは、歩いて2~3分です。
TEL/FAX:083-245-8090
開館時間:9時~17時
入場料:大人210円(160円)、小中学生100円(80円)、65歳以上100円
※( )内は団体料金(20名以上)
休館日:年末年始
公式サイト:長府毛利邸
長府毛利邸とは?
長府毛利邸は、長府毛利家第14代当主で長府藩最後の藩主、毛利元敏(もととし)公が建てた邸宅です。
明治31年(1898年)に起工し、5年後の明治36年(1903年)6月に完成。その後、大正8年(1919年)までの間、長府毛利家の本邸として使用されました。
明治35年には明治天皇が宿泊され、現在もご宿泊の間が残されています。
長府毛利邸の見どころ
武家屋敷造りの重厚な母屋
武家屋敷造りの母屋に入ると、すぐに中庭が見えます。
中庭をぐるっと取り囲むように建てられた母屋は、どこの間からも外を感じられるようになっていて、とても開放的です。
涼やかな自然の風が心地よく通り抜けるのでしょうね。
こちらは受け付けすぐの廊下にある、明治時代に活躍した日本画家、川端玉章(かわばたぎょくしょう)作の杉戸絵。
この杉戸は、来客用に使われていた玄関とのことです。
とにかく、とても広いです。
ちょうど2月だったこともあり、奥様の間にはおひなさまとさげもんが飾られてありました。
至るところに、季節を感じられる折り紙や花が飾られてあり、あたたかいおもてなしの心を感じられます。
明治天皇がご宿泊された間。
明治35年11月、熊本で行われた陸軍大演習をご視察の際、長府毛利邸のこの間に宿泊されました。
書院庭園に面した、明るいお部屋です。
母屋の中には蔵もあり、静かな空間で長府毛利邸の四季の写真や、長府毛利家の宝などを見ることができます。
四季を感じる日本庭園
庭園には四季の木々や花々が植えられています。
早春は梅や水仙、春はミツバツツジ、初夏は新緑、秋は紅葉と、季節により表情を変えて訪れる人を迎えてくれます。
ほかにも、季節を感じる花や生き物がたくさん。
長府毛利邸の公式twitterで、日々の季節の移ろいを見ることができます^^
こんにちは!
長府毛利邸です٩( ”ω” )و
日本には七十二候という72の季節があるよ。
1月20日~1月24日頃は「款冬華」(ふきのはなさく)。毛利邸の裏庭では「フキノトウ」がつぼみを出し始めたよ。٩( ”ω” )و #春の兆し #長府毛利邸 #城下町長府 #おでかけエルフル pic.twitter.com/s7Kha9XuLb— 長府毛利邸【公式】 (@mototoshi_0503) January 23, 2022
多くの方が、「四季を感じに何度でも来たくなる」「縁側から庭園を眺めていると癒される」といわれており、城下町長府の中でもいちばんの癒し休憩スポットといえるでしょう。
お抹茶サービスもありますので(400円お菓子付き)、庭園を眺めながら憩いのひと時をどうぞ。
イベントや季節の催し
長府毛利邸では、年間を通じてさまざまなイベントを開催しています。
おひなさま、紅葉、季節に応じた企画展など、立ち寄った方がほっこりするようなおもてなしをしてくださっていますよ。
お出かけ前にご確認くださいね
長府毛利邸ひなまつり
毎年2月から3月にかけて「長府毛利邸のひなまつり」と題して、さげもんや雛飾りを展示。
長府の方々が手作りしたさげもん展、柳川のさげもん展など、期間を区切って開催します。
2月には長府一帯で「城下町長府ひなまつり」が行われるので、多くの方が街並みとひな飾りの散策に訪れ、にぎやかですよ。
紅葉の名所
長府毛利邸の紅葉情報~٩( ”ω” )و
中庭の紅葉(*^-^*)#紅葉 #城下町長府 #おでかけエルフル pic.twitter.com/Irawr1AHfj— 長府毛利邸【公式】 (@mototoshi_0503) November 18, 2021
紅葉もとてもきれいです。
例年紅葉シーズンには、「彩りの城下町長府」と題してライトアップ、キャンドルイベントが開催されます(2021年は中止)。
美しくキャンドルに照らし出される長府毛利邸もすてきですよ。
まとめ
長府毛利邸をご紹介しました。
当主の毛利元敏公は歌人として活躍した方で、とても気さくなお殿様として旧藩士に慕われていたそうです。
ご家族とともに庭園の自然を愛でながら、縁側に座られて歌をおつくりになったのでしょうか。
想像すると、とても不思議な気持ちになりますね。
城下町長府においでの際は、ゆっくりとした時間を過ごしにお立ち寄りくださいませ。