下関市街地にはレトロな建物が数多くありますが、角島大橋に近い豊北町滝部にも大正レトロな建物が残っています。

その建物は翔館(下関市立豊北歴史民俗資料館)
いったいどんな建物なのか、すごく気になって見に行ってきました!

なんたん
なんたん
映画の舞台になりそうなとっても素敵な建物でしたよ♪

今回は太翔館(下関市立豊北歴史民俗資料館)の場所や、建物の様子などについてご紹介しますね。

太翔館 場所はどこ?

国道435号線から県道39号線に入り進むと、滝部の中心街に出ます。
太翔館は下関市豊北総合支所のすぐとなりです。

滝部八幡宮の鳥居の左脇のにあるゆるい坂道をのぼると、大翔館があります。
下関市豊北総合支所の駐車場からも、鳥居の前に出られますよ。

所在地: 下関市豊北町大字滝部3153-1
電話:083-782-1651
開館時間:9時~17時
入館料:無料
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日休)、年末年始
駐車場:あり(8台、身障者用1台)
アクセス:JR滝部駅から徒歩10分、中国自動車道下関ICより約60分豊北総合支所近く

太翔館とは?

太翔館は大正13年に建設された、旧滝部小学校の本館です。
この建物は、ルネサンス様式の石造りの建築様式を木材で表現しています。

つぶた
つぶた
石造りを木材で!当時の大工さんの腕、すごかったんだね!

昭和54年3月、大正期の代表的な木造の学校建築として県の有形文化財に指定され、平成19年から保存修理が行われて創建当時の姿に修復されました。

校舎は中央の本館から左右45度方向に教室を配置してあり、ちょうど左右対称になっています。

これは大鵬(たいほう:中国に伝わる伝説の巨大な鳥)が両翼をひろげた様子を表しており、親鳥がひな鳥を守り育てる姿をイメージしているそうです。

太翔館の中は?

旧滝部小学校の本館は、「東洋の化粧品王」と呼ばれた滝部出身の実業家・中山太一と豊三・喜助兄弟による巨額の寄附によって建設されました。

建設総額は126,000円。現在の金額に換算すると、なんと250,000,000円にも及んだそうです(エントランスの展示資料による)。

なんたん
なんたん
とんでもなくお金をかけた建物なのね!!とっても素晴らしいのも納得です

入口すぐのエントランスには、中山太一さんに関する年表や資料、豊北町の地域資料などが展示されてありました。

靴を脱いでスリッパに履き替えて中に入ると、温かみと懐かしさを感じる廊下が迎えてくれました。

建物の1階には旧滝部小時代の教室が再現された部屋や、昔の教科書や学校に関するものを展示しています。

ちょうど2階で中山太一さんの特別展が開催されており、そちらばかりに気をとられて1階の見学をすっかり忘れていたのが悔やまれます・・・。うぅ。

階段をあがって、2階は講堂になっています。

中山太一さんの特別展は講堂で開催されていましたが、講堂が広すぎて展示は奥の半分で行われていました。
ものすごい講堂の広さにびっくりすること間違いなしです。

下関市公式観光サイトによると、12月下旬のクリスマス時期にあわせて、ライトアップも行われるそうです。
ライトアップで、より一層ロマンティックで幻想的な太翔館の姿を楽しむことができますよ。

>>下関市公式観光サイト楽しも!「太翔館」

まとめ

豊北町にある太翔館(下関市立豊北歴史民俗資料館)をご紹介しました。

大正時代に地元の実業家たちの寄附によってつくられた、レトロでおしゃれな太翔館。
足を運んでみて、これはたくさんの方に知っていただきたいスポットだと感じました。

豊北町高家は下関市街地から離れていますが、人気スポット・角島大橋から車で10分ぐらいの場所です。
ぜひ角島と合わせて、滝部にも立ち寄っていただけたらうれしいです。

滝部出身の実業家・中山太一さんの功績や人柄については、こちらでご紹介しています。
中山太一【山口県出身の実業家】生涯や功績、家族は?東洋の化粧品王と言われた人物!!