
今や山口県を代表する絶景スポット元乃隅神社。
元乃隅神社は山口県の北側、日本海に面した長門市向津具(むかつく)半島に位置します。
アメリカのニュース専門放送局CNNの“日本の最も美しい場所31選” に選ばれてから、一躍有名になりました。

※2019年に作成した内容を、2025年9月現在の情報に修正した記事です。最新情報は公式サイトにてご確認ください。
※写真は、一部フリー画像を使用しています。
元乃隅神社のご由緒
元乃隅神社があるのは、日本海に面した断崖のような場所。
少し離れたところには集落もありますが、どうしてこの場所にこんなに美しい神社がつくられたのでしょうか。
1955年(昭和30年)、地元の網元だった岡村斉(おかむらひとし)さんの枕元に白狐があらわれ、「吾をこの地に鎮祭せよ、そうすれば必ず真心に応えよう」と告げました。
そのお告げに従って建立されたのが元乃隅神社です。
商売繁盛、大漁、海上安全、良縁、子宝、開運厄除け、福徳円満、交通安全など、たくさんのお願いごとができる神社です。
元乃隅神社の見どころは?
赤、青、緑の鮮やかなコントラストの絶景
元乃隅神社のいちばんの見どころは、海に向って続く赤い鳥居、空と海の青、木々や草の緑のコントラスト。
なんとも心が洗われるような、爽やかな景色が広がります。
連綿と続く123基もの朱色の鳥居は、1989年(昭和62年)から10年かけて奉納されたもの。
鳥居のトンネルの長さは100メートル以上にも及びます。
鳥居一本一本に、地元の方の願いと思いが込められているのが伝わってきます。

見られるのは運次第・パワースポット龍宮の潮吹き
元乃隅神社の先にある断崖では、気象条件が合えば、日本海の波しぶきが昇り竜のように吹き上げる「龍宮の潮吹き」が見られます。
「龍宮」とは津黄漁港西北部の海蝕地形の総称。
「潮吹き」は打ち寄せる波が岩礁の孔内に入り込むと、圧縮された孔内の空気が外に出ようとして海水を噴出する現象のことです。
北よりの風が吹き、海が荒れているときほど潮が高く上がり、時には30メートル以上も高くあがることもあるそう。
秋から冬にかけての時期は気象条件が合いやすいそうです。
わたしが行ってみた時は、潮吹きを見ることができませんでした。
やはり、天候や波の状況によって見られない日も多いようですね。
潮吹きの見学には龍宮の潮吹き展望台が設置してあるので、そちらからゆっくりと眺めることができます。

足場が悪く岩肌は滑りやすいので、雨の後などはとくに気をつけてください。

日本一入れにくいお賽銭箱
元乃隅神社でその絶景とともに有名なのが、「日本一入りにくい」賽銭箱です。
連なる赤い鳥居をくぐったいちばん上にある、高さ6メートルの鳥居には、高さ5メートルの場所に賽銭箱が設置してあります。
2016年秋に移設され、高さも増した賽銭箱。
もともとは、「面白いことをしたい」という神主さんの発案から設置されたのだそうです。
なかなか入らないお賽銭を拾いあったり、入ったら喜びあったり。
みなさん、夢中になってお賽銭を投げ入れていました!

境内の神社でご利益をいただこう
「日本一入りにくい」賽銭箱のある鳥居をくぐった先には、子宝や勝運のご利益がある、ユニークな神社が鎮座しています。
子授けいなりと勝運いなり。
顔出しパネルがあるので、参拝記念写真も撮れますよ。

「難関突破」の石。
石の間にある四角い隙間をくぐると、難関を突破できるかも、というもの。
説明書きによると、「右肩を下に、横向きに、右手は前に伸ばして進んでください」とのこと。
受験や勝負事など、難関突破のお願いごとのある方は、ぜひくぐっていただきたいです!
難関突破の石のそばには、元乃隅神社の祠があります。
連なる赤い鳥居をくぐった先にも祠はありますが、階段があり、また海風も強いため、足腰の弱い方や小さなお子さん連れの方は、参拝が難しいと思われます。
そのような方には、こちらの参拝がおすすめです。
駐車場から「日本一入りにくい」賽銭箱のある鳥居への通路はゆるい坂道になっており、足腰の弱い方、ベビーカーの方でも参拝できます。
背の高い鳥居のそばから海側の雄大な景色を眺め、鳥居の奥の神社や祠で楽しくご利益をいただいてくださいね。
元乃隅神社の御朱印・御守は?
「日本一入りにくい」賽銭箱のある鳥居の奥には、御朱印や御守を置いてある、無人の授与所が設置されています。
連なる鳥居を登った先にある祠にも、何種類かの御守が置いてありましたが、場所も狭いし風も強いので、なかなかゆっくりと選ぶことができません。
御守や御朱印、絵馬、御札などをいただきたい方は、無人の授与所でじっくり落ち着いてご覧くださいね。
授与所には、書き置きの御朱印は10種類。
「愛・勝・栄・繁・幸・福・富・気・成・隆」から選ぶことができます。
日付は自分で書き入れ、初穂料は「お気持ち」分を箱の中に入れるセルフ形式です。
社務所内には、願い事が成就したことへのお礼の手紙が、何通も掲示されていました。
絶景とユニークさだけでなく、しっかりとご利益をいただける神社なのですね。
元乃隅神社へのアクセス、駐車場情報
元乃隅神社・基本情報
所在地 | 山口県長門市油谷津黄498 |
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問い合わせ先 | TEL 0837-26-0708(一社)長門市観光コンベンション協会 ※現地元乃隅神社の電話番号ではありません。 |
拝観時間 | 9時30分~16時30分 ※時間厳守、夜間の立ち入りや撮影は禁止 |
御守や御朱印 | 無人授与所にていただけます。 |
所要時間 | 神社から龍宮の潮吹きまで見学して、一時間かからないぐらい |
トイレ | 第1駐車場(入口側と出口側)、龍宮の潮吹ビュースポット付近 |
駐車場 | 第1駐車場 (バス6台・普通車92台)、第2駐車場(普通車22台) |
アクセス | 中国自動車道美祢インターチェンジからおよそ1時間 |
混雑する時間帯 | 土日や連休の午前10時頃~午後15時半ごろまでは観光バスも多く混雑しやすい。 早朝がおすすめ |
その他 | 第1駐車場に地元特産品を販売する売店あり 風が強く、段差や岩場があるので、足元には十分気をつけてください。 ※2025年9月~11月は、土日祝の参拝ができません。景観を眺めることはできます。 |
公式サイト | 山口県長門市観光サイト 「ななび」 |
元乃隅神社・駐車場
駐車場は第1駐車場、第2駐車場の2か所があり、第1駐車場が満車になった場合に第2駐車場が開放されます。
料金はどちらも、1時間につき普通車300円(最大500円)、バイク1回100円、バスが1回1500円です。

第1駐車場は、神社の目の前の斜面に整備された駐車場。場内は一方通行です。
入り口から道路を渡ると、「日本一入りにくい」賽銭箱のある鳥居のそばに出ます。
表参道(岬側)から参拝したい方は、第1駐車場出口側に下ってくださいね。

元乃隅神社・アクセス
元乃隅神社は長門市向津具半島の日本海沿いにあるため、アクセス手段が限られます。
最寄り駅からは元乃隅神社までの路線バスが出ておらず、レンタサイクルもありません。
公共交通機関ではアクセスができないスポットです。
アクセスには、自家用車、レンタカー、またはバスツアーなどをご利用ください。
周辺の道路は山道で、狭い箇所があります。
運転に戸惑う方もいらっしゃるかもしれませんが、ところどころに離合場所が設けられていますので、ご安心ください。
元乃隅神社へのアクセス方法や駐車場、周辺道路など、こちらの記事でご説明しています。
⇒ 【元乃隅神社】アクセス、駐車場の料金、周辺道路状況などを解説
まとめ
元乃隅神社は景色だけではなく、たくさんのご利益や入れにくい賽銭箱など、見どころが満載のスポットです。
近年、地元の方々の努力により少しずつ観光地として整備され、誰もが訪れやすい場所になってきました。
ぜひ、山口県の誇る絶景スポット・元乃隅神社へおいでくださいませ^^