山口市小鯖にある鰐鳴八幡宮(通称小鯖八幡宮)は、春は桜、秋は彼岸花の名所です。

ひっそりとした静かな八幡宮ですが、春と秋にはたくさんの人が訪れるスポット。美しい境内に厳かな雰囲気が漂う八幡宮です。

なんたん
なんたん
季節を感じられる参道、日本庭園のような境内がとても素晴らしいお気に入りのスポットです^^
つぶた
つぶた
へえ、どこにあるの?行ってみたいなあ!
そこでこの記事では、鰐鳴八幡宮の桜や彼岸花の様子、ご由緒や境内の様子、駐車場などをご紹介しますね。

春は桜のトンネル、秋は彼岸花の絨毯

春の桜の様子

周りは田んぼと民家に囲まれた、とてものどかな場所にある鰐鳴八幡宮。
地元の方に愛されている八幡宮です。
ふだんは静かですが、春と秋にはたくさんの人が参拝に来られる名所でもあります。

道路に面した一の鳥居からおよそ300メートル続く参道は、春には桜のトンネル、秋には両脇に彼岸花の絨毯が広がります。

参道の両脇には、もともとは杉並木があったのだそうですが、荒廃していたそうです。
それを江戸時代末期に地元の大庄屋さんが桜並木に植え替え、また所々に石灯篭を配置して景観を整えられたのだとか!

地元の庄屋さんの厚い信仰の思いが、美しい桜並木参道の景観として今の時代にも受け継がれています。

桜の木の中には枯れてしまっている木もありましたが、江戸時代に植えられたものだからなんですね。江戸、明治、昭和、平成、そして令和まで、ずっと春に花を咲かせてきてくれた桜。ありがたいですね。

周りが田んぼに囲まれているので、参道を歩いていると風に乗って、春の草の香りがふっと鼻に入ってきます。
桜のトンネルと春の草の独特の香りが、春の訪れをより身近に感じさせてくれますよ。

秋の彼岸花

秋には彼岸花が美しい鰐鳴八幡宮。
観光バスもやって来るほどの名所なのだそうですよ。

参道の両脇に赤く咲き誇る彼岸花は、周りの秋の田んぼの風景とよく似合ってとてもきれい。石灯篭と赤い彼岸花が、何ともいえない秋の風情を醸し出します。

なんたん
なんたん
お彼岸には秋の訪れを感じに立ち寄りたくなる場所です^^

長閑な田園に囲まれ、春の桜とはまた違った風情を味わえる秋の参道。かなりおすすめです^^

なんたん
なんたん
花の開花状況は鰐鳴八幡宮のホームページ・更新情報より確認できます

その年の天候によりますが、彼岸花と一緒に金木犀の香りも楽しめますよ。

境内の様子は

ご由緒や言い伝えは

鰐鳴八幡宮は1000年以上の歴史を持つ八幡様です。

宇佐八幡宮から勧請されたのは平安時代中期。
御祭神は八幡大神(応神天皇)、足仲彦神(仲哀天皇)、神功皇后で、武神、工芸の神、学問文化の神としてあがめられています。

そのほか農耕殖産にかかわりのある神様を合祀され、人々の暮らしや田畑を守る神様として地域の人々に信仰されています。

ところで、八幡宮のある場所の地名は「小鯖」。
ですが、小鯖八幡宮は通称で、正式名称は鰐鳴八幡宮です。

近くに川もないのに、なぜ「鰐鳴」なのでしょうか?

境内の由緒書きによると、宇佐八幡宮から勧請した八幡様は海から川を遡り、山口市の鰐石から上ってきたのですが、八幡様を慕ってついてきた鰐は、八幡様との別れを鳴いて惜しんだそう。
その故事から「鰐鳴八幡宮」と呼ばれたと伝えられているとのことです。

つぶた
つぶた
八幡様が川を遡ってきたとは…壮大だね~

庭園のような境内

美しい参道を通って二の鳥居をくぐると、そこには何とも立派な庭園が。
そして庭の奥に拝殿がそびえていました。

写真ではわかりにくいのですが、手前には池があり悠々と鯉が泳いでいます。
池には石橋もかかっていて、橋を渡って奥にある拝殿に参拝します。

とてもきれいに整えられていて、まるで日本庭園にいるような感覚。
ベンチも設置されていて、座って境内全体を眺めることもできます。

語弊がありますが(すみません)、田んぼの中にある八幡宮なのに、どうしてこんなに荘厳で整えられた庭園があるの?と、ちょっとびっくりするほどでした。

どうやらこの庭園も、参道の桜並木と同じく地元の大庄屋さんが造ったものなのだそうです!
いったいどれだけの大庄屋さんだったのでしょう…。
そして、どれだけ信仰に厚い方だったんでしょうね。

鰐鳴八幡宮は、参道の桜並木といい、境内の庭園といい、参拝する人達の目を存分に楽しませてくれる素晴らしい八幡宮です。
もちろん御神徳も多くあるので、ぜひ参拝したい神社ですね。

境内には末社の柊神社があります。

こちらは医薬、病気平癒、殖産産業発展の神様で、とくに婦人病の方にご利益があると伝えられているそうです。柊神社のすぐ近くの桜の木がとても大きく、存在感がたっぷりでした。

御朱印は

鰐鳴八幡宮の社務所は参道の脇にあります。

なんたん
なんたん
境内の中にあるのかと思い込んでいたわたし。
社務所をふつうの民家かと思ってました(;^_^A
桜の時期には桜の絵をあしらった御朱印を、彼岸花の時期には彼岸花の絵をあしらった御朱印をいただけるそうです。

鰐鳴八幡宮と書かれたとなりに通称小鯖八幡宮と書いておられ、季節の花の絵といい、細かなお心遣いを感じますね。

駐車場は

参道は車で進むことができ、駐車場は二の鳥居の前を右に曲がった場所にあります(鳥居の前に駐車場への矢印が出ています)。

参道は車がすれ違うのがちょっと大変なくらいの車幅です。とくに花の季節には参道にはたくさんの人がいますので、気をつけてくださいね。

また桜や彼岸花の時期には、八幡宮前の道路の向かい側にある自治会館敷地内に、駐車スペースが設けられています。

こちらの駐車スペースは、車を停めたあとに県道を横切る必要がありますが、広くて駐車しやすいので安心して駐車することができますよ。

鰐鳴八幡宮 交通アクセス

【所在地】山口市上小鯖587-1
【問い合わせ先】083-927-0255
【駐車場】無料
【交通アクセス】
JR山口線「山口駅」から車で30分
中国自動車道山口ICから車で10分
山陽自動車道防府東ICから車で20分
【公式HP】鰐鳴八幡宮ホームページ



まとめ

今回は山口市小鯖の鰐鳴八幡宮をご紹介しました。

周りは広々とした田園と少しの民家。とてものどかな場所にある、四季の花が美しい八幡宮です。

境内の庭園も本殿も素晴らしいので、ぜひ桜の時期や彼岸花の時期に合わせて参拝においでくださいませ!
心癒されること間違いなしですよ^^