天神様をお祀りする防府天満宮には福みくじをはじめ、色んな種類のおみくじがあります。
種類が多いと、その年の運を占うおみくじ、どれにしようか迷いますね。またおみくじに書かれている内容も知って、より良い年にしたいですよね。
今回は防府天満宮のおみくじの種類、おみくじの起源や吉凶の順番、取り扱いなどについて調べましたので、ご紹介します。
防府天満宮のおみくじの種類は
防府天満宮にはたくさんの種類のおみくじがあります。ですので初詣では、いつも子どもたちがどのおみくじにしようかと時間をかけて迷います(笑)
よく見かけるオードソックスなおみくじはこちらです。
回廊内に設置してあり、50円を入れて下の取り出し口から一つ取り出すというものです。
いちばんシンプルで人気があります。
目を引く面白いおみくじと言えば、こちらの鯛おみくじ。
初穂料300円を入れ、竿でおみくじを吊り上げます。
初めて見たときは「これがおみくじ?」ってびっくりしました。
息子が挑戦しましたが、なかなか釣るのが難しくて苦戦してましたね~。そういえば、あの時の鯛はどうしたのかしら。
令和2年に新たにお目見えしたのがこちら、はにわみくじ!初穂料500円です!
どうして防府天満宮なのに、はにわ??と思いますよね(笑)
はにわみくじに添えられていた説明書きによると、菅原道真公のご先祖である野見宿禰(ノミノスクネ)は、はにわを作ったご褒美に土師(はじ)の名をもらい、その子孫が防府天満宮を創建したのだそうです。
このおみくじを引いたら、ご先祖様に守護られて運が開けるとか!
かわいいし、とっても気になりますね。
こちらは梅みくじ、さざれ石おみくじ、御縁おみくじです。
梅みくじには梅のストラップ、さざれ石おみくじには小さなさざれ石(6種類の中から1つ)が、御縁おみくじには縁起物の八福が一体入っています。
さざれ石おみくじと御縁おみくじは初穂料100円、梅みくじは200円でした。
・・・というか、娘がおみくじを引くたびに持ち帰っていました。3年分ですね(笑)
あとは、とってもかわいらしい干支のおみくじがあります。
小さい干支の置物がおみくじになっているものです。初穂料300円です。
福おみくじ
吉凶を占うおみくじではありませんが、防府天満宮ではお正月期間に福おみくじが行われます。
初穂料100円、回廊にはたくさんの景品が用意されています。
新年の運試しに、いかがでしょうか。ちなみにわが家は残念賞のビスコでした・・・。
そもそも、おみくじとは?
古来から国の祭事を行うにあたって、後継者など重要なことを決める際に神のお告げを聞くということで、くじ引きを行っていました。これがおみくじの起源とされています。
今のようなおみくじの形は、平安時代に天台宗の僧侶・元三大師(がんざんたいし)良源(りょうげん)が作ったものと言われています。
良源は角大師や豆大師などの名で呼ばれる天台宗の座主だった名僧。
仏の教えを書いた五言四句の文を100枚用意して1から100までの番号を書き、そのうちの1枚をひかせ、引いた紙に書かれている仏の教えから進むべき道を説いたのだそうです。
良源が作ったものは、占いというよりも、仏の教えを知るためのものだったんですね。
現在のおみくじは自分自身の吉凶を占うもので、鎌倉時代初期からこのような形になりました。当時は自分でくじを用意していたらしいですよ。
おみくじの順番と内容
おみくじは占いの一種。初詣でひくおみくじは、今年一年の吉凶を占うという意味があります。
防府天満宮のおみくじは、大吉・中吉・吉・小吉・末吉・凶の順番になっています(神社によって吉凶の順番が違う場合があります)。
おみくじには和歌が添えられてあり、和歌に人生の教えを託しています。
吉凶(運勢)の判断と、願望(ねがいごと)、待人(まちびと)、失物(うせもの)、旅行(たびだち)など、生活全般の日々の指針を書かれています。
ついつい吉凶を気にしてしまいますが、吉凶以上に書かれている日々の指針を心に留め、生活を送ることが何よりも大切とされています。
そして引いたおみくじ。境内の木に結んで帰るのが決まり事だと思ってたのですが、「できれば自分の運をひらく気持ちで、持ち帰り大切に保存するのがよいでしょう」とのことでした(防府天満宮HPより)。
おみくじとは、書かれている指針を日々に生かして運を開いていくもの、ということなんですね。
まずはよく読もう、と思いました・・・、はい。
まとめ
防府天満宮のおみくじの種類、そしておみくじの起源や取り扱いについてご紹介しました。
今回調べてみて、おみくじとはその場限りのものではなくて、運を開いていく教えが書かれている大切なものなのだと知りました。
防府天満宮には参拝客を楽しませてくれるかわいいおみくじがたくさんありますが、書かれている内容は大切な教え。
おみくじを楽しみつつ、しっかり読んで天神様からの教えを大事にしたいですね。