柳井市の代表的な民芸品と言えば、金魚ちょうちん。
柳井独特の白壁の街並みに、赤と白の金魚ちょうちんがよく映えるんですよね。
ひらひらと風にたゆたうその姿と、おどけたような表情はとても愛嬌があって、全国的にも大人気!
金魚ちょうちんの由来、歴史
金魚ちょうちんはおよそ150年前、江戸時代の末期頃、柳井の商人が青森の「金魚ねぶた」にヒントを得て作ったといわれています。
柳井は昔から海上交通の要衝として発展してきた町で、商人の船での行き来も盛んだったそうです。そのため、青森とも交流があったのですね。
もともと金魚ちょうちんは、子どもたちが夏祭りに灯をともす「ちょうちん」として持って歩いたものでした。
代々受け継がれていた金魚ちょうちんは、一時期作られなくなり途絶えました。
しかし、戦後昭和37年に復活。
今の金魚ちょうちんになっていきました。
ところで、金魚ちょうちんのヒントになった青森の「金魚ねぶた」とは、一体どんなものなのでしょうか。
金魚ねぶたはちょうちんではなくて、江戸時代に灯篭として作られていたようです。
モデルになったのは「津軽錦」という金魚なんだそうですよ。
柳井のシンプルな金魚ちょうちんとは違って、かわいい中に歌舞伎のような荒々しさも感じる金魚ねぶた。
本州の端と端が、金魚のちょうちんでつながっているのは面白いですね。
柳井市が金魚ちょうちんの町になるまで
柳井が金魚ちょうちんの町として知られるようになったのは、河村信男さんという一人の方の熱意によるものでした。
1972年ごろから、小学生に金魚ちょうちんの作り方を教え始めたことがきっかけになり、それから県内外でも金魚ちょうちんを広めようと宣伝たのです。
作り方を教えていくことで作り手が増えていき、次第に柳井の民芸品として定着していったそうです。
そして1992年には「金魚ちょうちんまつり」が開催されるほどになり、「柳井市といえば金魚ちょうちん」といわれるほどになりました。
今では金魚ちょうちんまつりは、柳井市の夏の一大イベント。市内外から多くの観光客が訪れる、人気のお祭りになっています。
金魚ちょうちんを楽しめるのも、河村さんのおかげですね
金魚ちょうちんの製作体験、作り方は?
かわいらしい金魚ちょうちん、自分で作ってみたいなあと思いませんか^^
金魚ちょうちんは、柳井白壁の町並みにある「やない西蔵」で製作体験ができます。
体験では用意された型紙に、目や胴体に柄をいれ、ひれやしっぽをつけていきます。
時間はおよそ30分。
とっても楽しいですよ♪
TEL:0820-23-2490
休館日:火曜
時間:9時~17時
また、やない西蔵のとなりにある佐川醤油には、たくさんの金魚ちょうちんが販売されています。
金魚ちょうちんを作ってみたいけれども、体験に行けないという方は、通販で制作キットを取り寄せてみてはいかがでしょう^^
佐川醤油のHPでは、金魚ちょうちんの作り方も掲載してあります!
自分で作ってみたい!!という方は、ホームページを参考に作ってみてくださいね。
難しそうだけど作ってみる価値はあるね!
かわらしさで人気の柳井の民芸品・金魚ちょうちん。 とぼけた表情で風にゆらゆらと揺れる姿は、とっても愛嬌があって癒されますよね^^ 金魚ちょうちんは、柳井市で100年以上の伝統を持つ民芸品。 割竹で骨組みを作り、和紙を貼り …
金魚ちょうちんグッズ
金魚ちょうちんの文房具
1894年に創業した老舗の文房具屋さん「木阪賞文堂」には、たくさんの文房具が取り揃えられています。
中でもノートやふせん、メモ帳、のり、折り紙など、スケッチブックなど、かわいい金魚ちょうちんの文房具がいっぱいです。
お土産に、とってもいいですね。
TEL 0820-22-0150
白壁店 柳井市柳井津452番地(白壁の町並み内)
中央店 柳井市中央3丁目278-2
こちらはオンラインショップもありますので、お取り寄せもできます。
もちろん、金魚ちょうちんもありますよ。
金魚ちょうちんのケーキ
また、食べられる金魚もあります!といっても、ケーキです^^
(エスパリエカゲツホームページより)
柳井市のお菓子屋さん「エスパリエカゲツ」の「おとぼけ金魚」は、柳井の名物ケーキとして金魚ちょうちんと柳井市をPRしているそうですよ。
チョコのスポンジに木苺のソースがかかった、かわいい金魚ちゃん。
こちらはオンラインでのお取り寄せはないので、ぜひ柳井でご賞味ください。
金魚ちょうちんの最中
もうひとつ、食べられる金魚が。それは最中です^^
柳井に本店があるお菓子屋さん「あさひ製菓」の金魚最中は、金魚ちょうちんをかたどった最中。
山口県内に店舗があるあさひ製菓ですが、この金魚最中は柳井限定品。
さらには夏季限定品とのこと。レアな金魚さんですね。
柳井市柳井5275
TEL 0820-22-0757
夏に柳井に来れないけれども、金魚最中が気になる!という方には、オンラインでお取り寄せができます。
果子乃季(あさひ製菓)ネット販売はこちら
まとめ
その表情がなんともいえない、柳井の金魚ちょうちんについてご紹介しました。
金魚ちょうちんが青森のねぶたをヒントにしてできたこと、市民の方の熱い思いによって柳井を代表する民芸品になったことなど、かわいい金魚ちょうちんに隠された歴史を知ることができ、より一層金魚ちょうちんに愛着を感じるようになりました。
オンラインショップもありますが、ぜひ足をお運びいただき、柳井市の白壁の街並みの風情とともに、かわいらしい金魚ちょうちんをお楽しみいただきたいです。