萩に早春の訪れを告げるシロウオ漁
毎年2月から3月下旬の時期には、萩市中心部を流れる松本川で漁が行われている様子を目にすることができます。

なんたん
なんたん
萩の人々は、漁の様子を見ながら、春の訪れを感じるのですね^^
例年3月には、シロウオ祭りが開催されるんだよ
つぶた
つぶた

この記事では、萩のシロウオ漁について、漁の仕方やシロウオの食べ方、どこでシロウオを食べられるかなどをご紹介します。

萩のシロウオ漁とは?

萩市内を流れる松本川で行われる、伝統のシロウオ漁。
古来からシロウオは早春の味覚として親しまれてきました。

シロウオはハゼ科に分類される魚の一種。体長は5㎝くらいで、春になると産卵のために川を遡上する習性があります。

遡上してきたシロウオの一部を、2メートル四方の四角い網ですくいとります。これを四ツ手網漁(よつであみりょう)と呼びます。

網をトントンと軽くたたきながら柄杓などでシロウオをすくい、そのままバケツに入れるそうです。何度も網ですくって柄杓でバケツに入れて、を繰り返します。

古来シロウオは日本各地でたくさん獲ることができたそうですが、ここ近年は漁獲量も減少してきています。
萩でも2020年は、過去最低の40㎏だったとのこと。
河川の環境の変化などがシロウオの減少の原因ではないかといわれています。

シロウオは川底の石に産卵するため、漁が始まる1月下旬には、川に10センチ~20センチの小さめの石を投げ入れて産卵場を整備します。また川の清掃もされるのだとか。

なんたん
なんたん
少しでもシロウオが産卵しやすい環境を作るために、産卵場を整備しているんだね

シロウオはどうやって食べる?

シロウオの食べ方で有名なのは、やっぱり「おどり食い」ですね!

生きたままのシロウオを酢醤油(すいち)につけて食べる「おどり食い」は、ピチピチと動くのど越しを楽しむ独特な食べ方です。

つぶた
つぶた
おどり食い、食べてやみたいけど、ちょっと怖いな…
でも、春の味覚をちょっとでも食べてみたいなあ

お好みはさまざまでしょうが、シロウオのおどり食いは春のこの時期にしか楽しめない味覚。
食べてみないと始まらない、この時期だけの食のイベントなんですね。

おどり食いのほか、卵とじやかき揚げ、お吸い物にしてもおいしいですよ。

シロウオが食べられるスポットは?

漁獲量によっては提供状況が変わる場合もありますので、事前にお問い合わせください。

ダイニングまめだ 萩市椿東3000-5 萩ロイヤルインテリジェントホテル2階 TEL 0838-21-4689
割烹 千代
※要事前予約
萩市 萩町大字今古20-4 TEL 0838-22-1128
海鮮レストラン 来萩 萩市椿東4160-61(萩しーまーと) TEL 0838-25-4939
懐石料理あじろ
※要事前予約
萩市南片河町67大字 TEL 0838-22-0010

シロウオが食べられるスポットは、萩市観光協会公式サイトを参照しました。

まとめ

今回は萩のシロウオ漁についてご紹介しました。
昔は豊富にいたシロウオは、近年希少種になり、環境省は作成した汽水・淡水魚類レッドリストでは絶滅危惧II類(VU)に指定されています。
また多くの都道府県のレッドリストでも絶命危惧種に指定されています。

山口県はまだ指定されていないようですが、それでも年々漁獲量が減少しているとのこと。
貴重なシロウオ漁をこれからも早春の風物詩として残していきたいですね。
春の味覚もぜひ、味わってみたいと思います。