広大なカルスト台地・秋吉台の名産品といえば、なんと「ごぼう」です。
秋吉台のある美祢市美東町で作られる「美東ごぼう」は、ほかのごぼうとは一味違う美味しさ。まさに秋吉台ならではのグルメ食材です。
土日には直売所でも数時間で売り切れてしまうほどの人気で、ごぼうを使ったお土産品やメニューもたくさんです。

今回は秋吉台だからこその美味しさを誇る美東ごぼうの特徴、ごぼうを使ったお土産品や食事メニューをご紹介します。

希少品・美東ごぼう

「美東ごぼう」という名を知っている人は、県外では少ないかもしれません。山口県民でも名前は知っていても、実物にはあまりお目にかかったことがないかもしれないですね。
じつはわたしも美東ごぼうの美味しさは知っていましたが、スーパーでもふだんは県外産のごぼうしか取り扱っていなくて、県内産なのに美東ごぼうが売ってあるのを見たことがありませんでした

道の駅あじすHPより参照しました)

それが先日はじめてスーパーで見かけて、嬉しくて思わず購入したばかり!どうやら美東ごぼうは10月から12月が出荷シーズンなのだそう。だからお目にかかれたんですね!
県民でもなかなかお目にかかれない美東ごぼうとは、いったいどんなプレミアムなごぼうなのでしょうか?

美東ごぼうの特徴は? 

美東ごぼうを育むカルスト台地

美東ごぼう畑の土は、カルスト台地の石灰岩地帯特有の粘土質の赤土で、栄養分を多く含んでいます
カルスト台地にたくさんあるドリーネと言われる窪地には、雨が土にしみこむときに栄養分が溜まっていきやすく、肥料がいらないほど栄養価の高い赤土が作られていました。

そんなもともとの養分の多い土壌をさらにごぼう作りに最適な土地にしたのは、昔からの地元の方々の知恵と努力でした。

カルスト台地は毎年2月末、山焼きを行っています。カルスト台地が雑木林にならずにその美しい草原としての景観を保っているのは、山焼きのおかげです。
秋吉台の山焼きは景観を維持すること以前に、農業を維持するために600年以上も昔から続けられてきました
夏には栄養分が多いカルスト台地の草原の草を刈り取って、年に一回土に混ぜ込むことで、畑の土をより栄養価の高いものにしていっていたのです。

もともとのカルスト台地の赤土と先人による刈草の肥料、このふたつが合わさったおかげで、ごぼう栽培に適した土壌が育まれてきました。 

大量生産できないわけ

そんなに栄養価の高い土ならば、たくさんのごぼうを生産できるのは?と思いますよね・・・。ところが、美東ごぼうは大量には作れないわけがあるんです。

ごぼう畑は一度収穫すると、45年は土を休ませる必要があるそう。ふつうの畑でも連作は土の栄養価が低くなるのでよくない、とは聞きますが、45年も休ませる必要があるとは!
それだけしっかり休ませたら、土も養分を蓄えて、美味しいごぼうができることでしょうね。これだけでも美東ごぼうのおいしさの秘密がわかった気がします。

そんなに畑を休ませるなら、ごぼうを植える畑を増やせばいいんじゃないの?とも思いますが、カルスト台地秋吉台は国定公園。むやみに畑を広げるのは難しいのだそう。

通常のごぼう栽培には、ごぼう作りに適した水はけのよい柔らかい土壌を使うので、収穫を機械で行うことができるのですが、ここカルスト台地の粘土質の赤土では土がねっとり固くて、収穫用の機械をつかうことができません。
収穫用の機械の代わりに、油圧ショベルを使うんです!

(みとう情報ナビより参照しました)

ショベルでごぼうを傷つけないように土を掘って、土の断面にあるごぼうを折れないように丁寧に一本一本掘っていきます。そして、ふつうは水洗いするところを、美東ごぼうは稲わらなどで丁寧に泥を落としていくのだそう。

ふつうのごぼうが機械でできてしまうところを、ショベルと人の手で行うので労力と時間がかかり、大量に栽培することができない美東ごぼう。だからこそ、価値があるんですね。 

そのおいしさの特徴は?

強い粘土質の赤土の中で育つので、ごぼうも折れないようにとゆっくり時間をかけて育っていきます。その分、きめが細かくて柔らかく、あくが少なくて香りのよいごぼうになるんですね。
普通のごぼう栽培とは真逆の土壌だからこそ、質の良いごぼうが生み出せているなんて!面白いですね。

どんな商品がある?

美東ごぼうを使った特産品が、秋吉台にはいっぱいあり、道の駅や県内の一部スーパーでも取り扱っています。

ごぼううどん

まずは「ごぼううどん」。わが家は道の駅おふくで購入しました。
ごぼううどんは購入して車の中に入れてたら、開封していないのにごぼうの香りが車内いっぱいに充満!美東ごぼうの香りがよい証拠です!

調理してざるうどんで食べてみました。こちら、専用のつゆがついているので便利なんです。
こしがあって食べ応えのある、風味のよいうどんでしたよ。子どもたちにも大人気、また食べたーいって言ってました。

ごぼうクッキー 

次に「ごぼうクッキー」
「美東産ごぼう粉1%使用」と書いてます・・・1%?ほんのちょっとしかごぼうが入ってないんだ~と思って食べてみたら、ほんとに1%?っていうぐらいに香りがすごい!

娘はあまりのごぼうの香りに鼻つまんで食べてました・・・。この香りがいいのに~

他にもごぼう粉末が練りこんである、香り豊かなごぼううどん、ちょっとピリ辛なごぼうかりんとう、これも香りがすごい・ごぼう茶、ごぼうようかん、ごぼうせんべい・・・ドレッシング調味料もあるんだとか。

どこまでもごぼうで、もちろんどれも山口県限定商品です。
貴重な美東ごぼうを使ったお菓子や麺類は、秋吉台の、山口県のお土産にピッタリです!

また最近では、給食の人気メニュー「チキンチキンごぼう」のおにぎりがコンビニで発売され、美東ごぼうを使っているんだとか。気になりますね。

美東ごぼうのメニューは?どこで食べられる?

秋吉台の名物メニューとして有名なのが「ごぼう麺」です。なんと、秋芳洞開洞100周年の記念式典に合わせてデビューしたんだとか。
このごぼう麺は、秋芳洞正面の入り口の商店街にある観光会館・安富屋(やすとみや)さんオリジナルのうどんです。

(安富屋HPより参照)

ごぼう粉末を練りこんだ麺のうえに、サクサクの香ばしいごぼうの天ぷらを載せた、まさにごぼうづくし!
美東ごぼうを堪能するために生まれた、秋吉台でしか味わえないうどんです。

うどんと言えばネギや七味を加えて食べる方も多いですが、ごぼう麺はそれらを加えず、そのままをいただくのがおすすめなんだとか(風味がけんかするそうです)。

以前テレビで放映されていた「はなまるマーケット」のおめざランキングで4やまぐち美食コレクションの西部エリア麺部門1位など、そのおいしさは折り紙つき。
噂を聞きつけて、県内外からごぼう麺の味を求めてこられる方も多いそうですよ!

安富屋(やすとみや)
美祢市秋芳町秋吉3442 TEL 0837-62-0234
営業時間 レストラン11:00〜15:00 、 売店8:30〜17:00
定休日:年中無休



また「道の駅みとう」のレストラン古那でも、ごぼうのかき揚げがのったごぼううどんを頂けます。
大正洞入口にある清風苑では、ごぼう定食で美東ごぼうのかき揚げをたっぷりと味わうこともできますよ。

まとめ 

カルスト台地特有の土壌で美味しく育った名物・美東ごぼう。
今回は美東ごぼうの特徴や、その貴重さ、そしてごぼうを使ったお土産品などをお伝えしました。
山口県民ですが、美東ごぼうの収穫がこんなに大変なこと、大量に作れないことなど、初めて知ったことだらけでした。
ぜひ秋吉台においでの際は、貴重なそのおいしさを味わっていってくださいね!もちろんお土産にも、絶対に喜んで頂けると思います。