こんにちは、防府市の主婦なんたんです^^
三方を海で囲まれ、海産物の恵まれている山口県。そのため、県内の沿岸の市や町では、かまぼこなどの練り物が多く作られています。

なかでも防府市の杉本利兵衛本店で作られているかまぼこ・白銀は、その歯ごたえや色の白さが格別!
防府市民は、お歳暮やお中元に白銀をお贈りする方も多いんですよ。

かまぼこ「白銀」は、なぜ特別なかまぼこなのでしょう・・・。
今回は、防府市が誇るかまぼこ・白銀の歴史やこだわり、値段、食べ方、販売店などを調べましたので、しっかりとご紹介します。

白銀かまぼこ・値段、賞味期限など

値 段 648円(税込)
賞味期限 出荷日から14日(要冷蔵)
内 容 量 190グラム
原材料 魚肉(たら、きんとき)、卵白、食塩、でん粉/調味料(アミノ酸等)、保存料(ソルビン酸)、リン酸塩(Na)、(一部に卵・大豆・ゼラチンを含む)
栄養成分表示(100gあたり) 熱量92キロカロリー、たんぱく質15.1グラム、脂質0.4グラム、炭水化物7.1グラム、食塩相当量2.2グラム

白銀は、ふだん家庭でいただくかまぼこというよりは、お中元やお歳暮など大切な方にお贈りする際に選ぶような、ちょっと特別なかまぼこです。

スーパーで売られている他のかまぼこと違って、190グラムととても大きく(通常のかまぼこは100グラムぐらい)、手に持っただけでもかまぼこの身がしっかりしていることが感じられます。
スーパーの売り場でも、その大きさと白さから、別格の輝きを放っています。

こういった大きめの高級かまぼこは、あまりスーパーに売っていないのですが、白銀はファンの方がいるのでしょう、スーパーの棚にしっかり置いてあります。(地元防府だからかな?)

白銀かまぼことは?

杉本利兵衛本店は防府市三田尻に本店を構える、昨年創業100周年を迎えた老舗
「白銀」はその看板商品です。
昭和11年に当時の外務大臣・松岡洋右氏がその色の白さと艶、おいしさから、「白銀」と名づけたのだそうですよ。

防府市は瀬戸内海に面し、漁業も盛ん。
今も道の駅 潮彩市場で瀬戸内の新鮮な魚介類を取引していますが、当時の三田尻は港町としてとても栄えていました。

創業者である杉本利兵衛は、市内の魚卸へ丁稚奉公に出て修行し、大正8年(1919)に個人で店を創業しました。これが杉本利兵衛本店の始まりです。

杉本利兵衛は宮内庁の料理人と親交があり、戦前から宮内庁にかまぼこを納品していたそうです。毛利公も上京の際には杉本利兵衛本店のかまぼこを宮内庁に献上していたとか。
戦後、昭和27年、正式に宮内庁御用を賜り、現在まで宮内庁公式行事の際に「白銀」を納品しています。

宮内庁にお届けしても満足していただけるかまぼことして、創業者の杉本利兵衛は自社の商品にただならぬ自信と誇りを持っていたのでしょうね。
それは、実際に味わってみると確かにわかります^^

白銀かまぼこ・気になる、お味は?

わたしの感想になりますが、防府に引っ越してきて初めて白銀を口にした時、あの時の感動は忘れられません・・・!
大げさではなく、ほんとにびっくりしたんです。

なんだ、このかまぼこは!どうしてこんなにしっかりしたコリコリ食感なの?
なんでこんなに白くてきれいなの? なんでこんなになめらかで上品な味なの?

かまぼこの概念がくつがえされた一瞬でした。

わたし自身、練り物のお店がいっぱいある海沿いの町で育ったので、かまぼこは日々食卓にのぼり馴染みもありました。
でも白銀はお馴染みの味じゃない、これまでと全然う新境地の味でした()
それまで高級なかまぼこを食べたことがなかったということもありますが、心からその味に驚いたんです。

そうそう、食べるよりも前にびっくりしたのは、かまぼこと板の間に銀紙が挟んであり、手でかまぼこを板から外せること。


ふつうはかまぼこと板の間に包丁を入れて分けるんですが、どうしても板にかまぼこがくっついてしまってうまく取れないんですよね(それが楽しいときもありますけどね)。

その手間がいらなくて、すーっと外せるすっきり感。至れり尽くせりで、すごく気持ちいいです()

そしてかまぼこを切る時点の包丁の入りで、弾力の違いがわかります。
今回子どもたちにも食べさせたのですが(特別に())、やっぱり「ふつうのと全然ちがーうっ」「しっかりしてる」「おいしい!」と大喜びでした^^

白銀かまぼこ・こだわりの製法

白銀のおいしさと食感、見た目の美しさは、独自の製法によって作られます。

山口県のかまぼこの多くは、伝統の製法「焼き抜き」で作られています。
板に魚のすり身をつけ、板の下から直火でじっくりと焼き上げる製法。すり身には焼き色はつかず、白いままなのが特徴です。

伝統の製法に加え、さらに白銀には手間ひまがたっぷりとかけられています。

厳選したスケソウダラとキントキダイのすり身を、温度にこだわって練り上げます。
魚肉がなじむまではマイナス2.4度、しっかりとなじんだら調味料を加え、マイナス0.5でさらに練りあげます。
なめらかな歯触りは温度管理を徹底した本ずりによるものなんですね。

白銀の肌の白さは、熟練した職人による作業のたまもの。
一本一本チェックし、表面を傷つけずに小さな魚の皮などを取り除いていきます。

そして焼き抜き、ラップで包装して再加熱。
その後、ゆっくりと冷却器で冷ましていくことで、コリコリした独特の食感が生まれるのです。 

白銀かまぼこの食べ方は?

白銀は、そのままわさび醤油につけていただくのがいちばんです!
そのものの歯ごたえ、魚肉の甘みをしっかり感じることができます。

ですが、もっといろんな食べ方を試してみたい方もいらっしゃいますよね。
わが家は定番、梅と大葉を挟んで・・・。これがもう、白銀と大葉がものすごく合うんです()

なめらかでコリコリと、ほんのり魚肉の甘みを感じる白銀と、さっぱりとした大葉の風味がベストマッチ。
みなさんかまぼこでよく作られるでしょうが、これはおすすめです^^

また、杉本利兵衛本店のFacebookに紹介されていたレシピがこちら。


【かまぼこのアコーディオン焼き】

1.ジャガイモを洗ってラップで包みレンジにかけてやわらかくして、やけどに気をつけながら手で皮を取る。
2.かまぼこ、ベーコン、ナス、ジャガイモを大きさを揃えて切る。
3.2の材料を立てて並べる。ベーコンをナスの横にするとより美味しくなる。
4.塩コショウ、オリーブオイル、マヨネーズをかけて焼く。
5.ナスに火が通ったら、とろけるチーズをかけてさらに焦げ目がつくまで焼く。

「とろうま」だそうですよ^^でも白銀を使うの、ちょっともったいないかも()

白銀かまぼこ・どこで手に入る?販売店は?

白銀は、山口県内の高速道路サービスエリア売店(美東SA下り線、壇之浦PA、下松SA)、日本全国のデパートなどで取り扱っています。
山口県内、県外の取り扱い店舗はこちらで確認できます→ 白銀ホームページ「取扱店舗一覧」

またオンラインショップAmazonでも取り扱いがあります(オンラインショップはリニューアルのため2020年9月28日(月)~9月30日(水)の期間中閉店)。
山口県防府市の誇るかまぼこの味、お取り寄せしてみませんか?

 まとめ

今回は防府市のおいしくてちょっと高級なかまぼこ、白銀をご紹介しました。
山口県は豊かな漁場に恵まれ、いたるところでおいしい練り物が作られています。
山口県のかまぼこやちくわはほんとに、おいしいですよ。

そのなかでも白銀は、ピカ1のおいしさです!
ぜひ、この機会に山口県防府の白銀を知っていただき、ご縁があれば召し上がってもらえると幸せます。
お正月のおせちに、お酒と一緒に、いかがでしょうか^^