
城下町長府の中心部に位置する忌宮神社(いみのみやじんじゃ)は、古事記や日本書紀にも記されているほどの歴史を持つ、長門国二ノ宮です。
仲哀天皇、神功皇后、応神天皇をお祀りしており、1800年ほどの長い歴史を誇ります。
境内の見どころも多く、城下町長府を観光される際は、必ず参拝していきたい神社です。
今回は由緒ある忌宮神社のご利益、御朱印、駐車場などについてご紹介しますね。
↓城下町長府の見どころ、観光スポットはこちらでご紹介しています。
すてきな街並みを楽しめる、「城下町長府」の見どころ観光スポットをご紹介します^^
忌宮神社・場所や駐車場は?
城下町長府バス停から、長府の商店街に向かってまっすぐ進むと、突き当りに忌宮神社の鳥居が見えます。
車の場合は、鳥居前の信号を城下町長府側に入り、商店街に突き当たって左折し、つぎの交差点を右に曲がると、右側に神社の境内や駐車場があります。
所在地 | 下関市長府宮の内町1-18 |
問い合わせ先 | TEL : 083-245-1093 FAX : 083-245-9426 |
駐車場 | およそ10台無料 止められない場合は広庭の方へ(50台程度駐車可) |
アクセス | ・JR下関駅からバスで23分「城下町長府」バス停下車、およそ徒歩5分 ・下関ICから車でおよそ20分 |
公式サイト | 忌宮神社 公式インスタグラム |
忌宮神社のご由緒は
忌宮神社の歴史は大変古く、およそ1800年前にさかのぼります。
第14代天皇である仲哀天皇と神功皇后が、熊襲(くまそ)征伐の際、この場所に仮の皇居として豊浦宮を建て、7年間滞在し政務をとったといわれています。
その後、熊襲を討とうと筑紫の香椎まで進出された仲哀天皇ですが、敗北し一年で崩御されました。
神功皇后は三韓征伐の帰途、仲哀天皇の御霊を豊浦宮の跡地にお祀りになりました。
これが忌宮神社の始まりといわれています。
その後、聖武天皇の時代に神功皇后をお祀りして忌宮とし、さらに応神天皇をお祀りして豊明宮と称し、三殿別立の古社としていましたが、中世に火災によりすべて忌宮に合祀したことから、「忌宮」と呼ばれるようになりました。
ご祭神、ご利益は
忌宮神社の御祭神は、由緒にあるように仲哀天皇、神功皇后、そしておふたりのお子様である応神天皇です。
仲哀天皇は武神、神功皇后は安産の神、応神天皇は出世開運、文武両道の神として知られています。
そのため忌宮神社は勝運、安産、子孫繁栄などのご利益があり、時の権力者や地元の方々から長年信仰を受けてきました。
御守も開運厄除御守、安産御守、学業御守、交通安全御守など幅広い御守が頒布されています。
境内の見どころ
宿禰の銀杏
境内には銀杏の古木があります。
この古木は、仲哀天皇、神功皇后、応神天皇に仕えた伝説の忠臣・武内宿禰(たけのうちすくね)が手植えしたものとされ、今もその子孫が3代にわたり繁栄しています。
この銀杏が、開運と子孫繁栄にご利益があるといわれている所以です。
鬼石と数方庭祭
仲哀天皇が新羅の武将・塵輪(じんりん)を射倒し、その首を埋めたとされる場所です。
塵輪の顔が鬼のようであったことから、その首を埋めて覆った石を「鬼石」と呼ばれています。
毎年夏の夜にはこの「鬼石」を中心にして、神功皇后の出陣、凱旋に由来する「数方庭祭(すほうていさい)」が、8月7日から13日にかけて毎夜行われます。
数方庭祭は天下の奇祭として有名なおまつりで、山口県の無形民俗文化財に指定されています。
蚕種渡来の地記念碑、その他
また、仲哀天皇のころに養蚕がこの地から始まったとされており、「蚕種渡来の地記念碑」が境内に建っています。
そのほか宝物館、荒熊稲成神社、相撲資料館など、境内には見どころが多数です。

え?歴史ある神社に相撲資料館?と、びっくりしますよね。
じつは山口県出身の元大関・魁傑が、忌宮神社境内にある荒熊稲荷神社に九州場所の必勝祈願に参拝し、優勝したそうです。
そのご縁から例祭・三日相撲に毎年参拝し、相撲資料館が併設されました。
御朱印帳と御朱印は?
忌宮神社には、オリジナルの御朱印帳が頒布されています。
表は本殿、裏側に数方庭祭をデザインしたもので、明るいデザインと暗めのデザインのものがあります。
くわしくは忌宮神社公式HPにてご確認ください。
御朱印は御守授与所にていただけます。
ご祈願は毎日9時~16時30分まで受け付けています。
まとめ
城下町長府の忌宮神社をご紹介しました。
実はこちらの神社、若かりし頃に仕事中、よく休憩させていただいていた神社で・・・(;^_^A
まさかこんなに由緒があって見どころの多い神社だったとは、存じ上げませんでした。
近くにいても気づいてないことって多いですね。あらためてご由緒や歴史を知ることができて本当によかったです。
境内にはたくさんの鶏や烏骨鶏が放し飼いされ、参拝した方が憩える神社です。
長府の商店街に入ったら最初に目に入る忌宮神社。長府にいらっしゃったらぜひ、お立ち寄りくださいませ。