山陽小野田市にある別府八幡宮は、1200年以上もの歴史がある八幡様です。
地域の氏神さまとして長い間、藩主や地元の人々に信仰されてきました。
別府八幡宮はどこにある?
別府八幡宮があるのは、山陽小野田市有帆地区。
国道2号線からの場合、岡の坂交差点(目印はセブンイレブン)を市内方面に曲がって進んでいくと、別府八幡宮の大きな看板が目に入ります。
看板どおりに少し入り組んだ道を進むと到着です。
駐車場は境内にありますが、八幡宮までの道沿いに何か所も用意されています。
たくさんの駐車場があるので、初詣でも車を停める場所はしっかりありそうです。
どんな神社?
ご由緒
別府八幡宮が創建されたのは、今から1250年以上も前のこと。
奈良時代の終わりに近い西暦770年、宇佐神宮(大分県)からご分霊を勧請(かんじょう:神仏の分霊を招き迎えること)したのが始まりです。
勧請したのは和気清麻呂高(わけのきよまろ)という、奈良時代の官僚でした。
大隅の国(現在の鹿児島)に島流しになっていた和気清麻呂が京に海路で戻る途中、嵐に遭ったため有帆の入り江に立ち寄りました。
宇佐八幡宮の御幣(ごへい:神祭用具の一つ)を松の木にかけて八幡神に祈ったところ、あっという間に嵐が静まったそうです。
そこで和気清麻呂が、「今ここに八幡宇佐宮を勧請したのでこの地の氏神さまとするように」と宣言し、土地の人々が社を建立したと伝えられています。
※別府八幡宮公式サイトのご由緒を参考にしました。
ご利益、ご祭神は?
ご祭神は応神天皇、仲哀天皇、神宮皇后。
配祀神は宗方三女神(むなかたさんじょしん)です。
応神天皇は武運の神、出世海運の神など、神功皇后は安産や子育ての神、仲哀天皇とともに家内安全の神などと言われ、宗方三女神は航海や交通安全などの神。
そのためご利益は多岐にわたります。
ご利益が多い分、神符授与所でもたくさんの御守やお札を頒布されていますよ。
境内のみどころは?
拝殿のしめ縄
参拝する際、いちばんに目に入るのが拝殿のしめ縄です。
このしめ縄は、山口県でもっとも大きなものなのだそう。
毎年氏子の方々によって、毎年かけ替えられているそうですよ。
本年御奉納頂いた社殿の注連縄は、今後の無理の無い継続した注連縄奉納のためも考慮され、例年に比べ小型となっております
小ぶりにはなりましたがその分しっかりと丈夫に綯われ、また大変に形の整ったものとなっております
大神様もさぞお喜びのことと思います
皆様もご参拝の際には是非ご覧ください pic.twitter.com/AxpZucVepX— 別府八幡宮【公式】 (@beppuhatimanguu) December 8, 2021
風鈴など季節の飾りつけ
別府八幡宮では、参拝される方に楽しんでもらおうと、季節ごとに細やかな心配りをされています。
七五三の時期には風車や風鈴が、夏にはガラスの風鈴がお目見えしていました。
今朝ツイートした風鈴棚、無事に完成いたしました❢
「風鈴神門」とでも名付けましょうか🤔?
魔除けの力もあるとされる風鈴の音で心身を清め、涼やかな気持ちでお参り頂ければと思います😊8月末までの設置を予定しています
台風の接近などに伴い一時的に撤去する事も有り得ます事をご了承ください pic.twitter.com/tjUau0CR1k— 別府八幡宮【公式】 (@beppuhatimanguu) July 23, 2021
宮司さんがお一人で風鈴棚を作られたそうですよ。
お手水にもビー玉を飾られていたとか。
おもてなしのお気持ちがうれしいですね!
参拝するのが楽しみになります^^
カメラ愛好家の方はぜひ、別府八幡宮に足を運んでいただきたいです。
別府八幡宮の公式twitter(上記ツイート)で、飾りつけの様子など投稿されていますので、ご覧ください。
お手水
こちらのお手水は、コロナウイルス感染症対策がばっちりです。
近づくと自動で水が流れ出てきます。
小さめの八幡様に、参拝される方に配慮したお手水が用意されていることに驚きました!
厄割玉、大祓人形
拝殿の左側には厄を代わりに落とす「厄割り玉」と、穢れや罪を代わりに祓ってくれる大祓人形(おおばらえひとがた)があります。
厄割り玉は、投げる、落とす、叩くと割り方が3通り。
楽しくといっては語弊があるかもしれませんが、ゲームのような感覚で厄落としができますよ。
そのほか境内には、山口県内で有数の古木であるヤブツバキ、二本の美紀が結び合うように伸びる縁結びの木などがあります。
境内の中に見どころがギュッと詰まっていますよ。
まとめ
今回は、山陽小野田の別府八幡宮をご紹介しました。
境内の参道がレンガ敷きだったり、風車が飾られていたり、木々の紅葉がきれいだったりと、絵になるくらいにすべてが整っていて、心から清々しい気持ちになれる八幡様です。
宮司さんはちょうどいらっしゃいませんでしたが、神符授与所でも神職の方に大変親切に対応していただけました。
また足を運び、参拝したくなる神社です。
お近くを通る方、またカメラ愛好家の方は、ぜひ公式twitterをチェックして参拝されてくださいませ。