1月も終わりに近づき、そろそろ、今年の恵方はどっちかな、誰が豆まきの鬼役をしようかな、なんて考えたりする時期ですね。
節分に食べる物といえば「恵方巻」と「豆」が全国的に知られています。
しかし、昔から恵方巻と豆のほかに、地域によって、節分の日に特別なものを食べる風習が残っています。
給食の献立にもくじら料理が出てくるので、山口県民にとってくじらは、思い出とともにある馴染み深い食べ物ではないでしょうか。
節分にくじらを食べるのはなぜ?由来は?
節分は季節の変わり目。
季節の変わり目には邪気が入りやすいといわれており、そのため、豆まきをして邪気(鬼)を追い払います。
山口県では「大きなものを食べて邪気を払う」という謂れから、節分に大きなくじらを食べるようになったといわれています。
健康に大きく育つように、志を大きく持てるようになど、大きな幸いや生命力を得られることを願って食べられてきました。
山口県とくじらの関わりは?
昔から日本では捕鯨が行われており、くじらを食べることは日本の食文化のひとつでした。
山口県でも捕鯨が盛んで、江戸時代には、県の北部である北浦沿岸(長門市沿岸)地域は、古式捕鯨の拠点となって栄えました。
こうして長門と下関は、近代捕鯨発祥の地となったのです。
昭和に入ると、戦前戦後とおして、下関は南氷洋捕鯨の基地として発展。
今も下関の5大水産物のひとつは、くじらなんですよ。
くじらとともに歩んできた長門、下関には、古くからくじらを食べる風習が残っており、郷土料理・行事食として現在にまで伝わっています。
※2019(令和元)年6月末に日本政府は国際捕鯨委員会(IWC)を脱退し、7月1日から31年ぶりに商業捕鯨が再開されました。
どんなくじら料理があるの?
今でも、山口県内ではふだんでもスーパーなどにくじら加工品を陳列していますが、あまり目立つことはありません。
それが節分が近づくと、くじらとその加工品はドドーンと目立つように並び、一気に主役級に躍り出ます!
よく目にするのは、くじらベーコンや刺身、竜田揚げ、おばいけなどでしょうか。
節分の日には給食で、くじら料理が提供されます。
子どもたちもくじらがだいすき。
くじら給食の日は、待ちに待ったお楽しみの日です^^
わたしが小さい頃も給食で出ていて、とっても楽しみなメニューだったわ
また、下関にはくじらを使った加工品やお土産品がたくさん取り扱われています。
いちばん手軽にくじらを食べられるのは、くじらソーセージ。そして、くじらカレーでしょうか。
くじらを食べたことがないという方は、手はじめにくじらソーセージ、またはくじらカレーをいかがでしょうか^^
⇒下関の鯨卸問屋「マル幸商事」の公式HPはこちら
まとめ
山口県で節分にくじらが食べられる由来、山口県とくじらとの関わりをご紹介しました。
下関で育ったので、くじらは給食などでよく食べていましたが、節分に食べたことはなかったかもしれません。
おばいけかくじらベーコン、いやお刺身もいいかも^^
山口県民の方は豆まき、恵方巻にプラスして、節分にはくじらをどうぞ。
大きいものを食べて邪気を払っちゃいましょう!
山口県の郷土料理「おばいけ」についてはこちらでご紹介しています。👇
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