生まれた時から必然的についてくる名字。
簡単に変えられないからこそ、漢字3文字の名字ってかっこいいなあ、あんな名字の人と結婚したいわ、など、改姓した自分を想像することはなかったでしょうか。
あまりない名字だったのですが、結婚したら山口県内に多い名字になっちゃいました~
珍しい名字ってあるのかな?
山口県名字ランキング(上位10位)
1位 | 山本 | 全国7位 |
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2位 | 田中 | 全国4位 |
3位 | 中村 | 全国8位 |
4位 | 藤井 | 全国42位 |
5位 | 原田 | 全国51位 |
6位 | 伊藤 | 全国6位 |
7位 | 林 | 全国19位 |
8位 | 西村 | 全国43位 |
9位 | 河村 | 全国263位 |
10位 | 藤本 | 全国78位 |
1位の「山本」、2位の「田中」は関西2大名字。
3位「中村」、4位の「藤井」も、西日本や山陽地方で多く見られる名字です。
特徴があるのは、5位の「原田」。
「原田」は山口・福岡に多く、人口比では山口県が全国最多なのだそうですよ!
9位の「河村」も、山口県ならではの特徴があります。
「かわむら」といえば、全国的にみると「川村」と書くことが多いのですが、山口県では9割以上が「河村」と書きます。
瀬戸内沿岸や山陰、北陸などでは「河村」が主流だそうですが、山口県はとくに多いようです。
ちなみに全国名字ランキング1位は「佐藤」、2位は「鈴木」、3位は「高橋」。
どれも、山口県のランキングには入っていない結果となりました。
山口県ならではの名字は
弘中(ひろなか) | 全国の3分の2が山口県在住 岩国には広中さんも多い |
村岡(むらおか) | 岩国、柳井、長門市に集中 |
大田(おおた) | 全国的には「おおた」は「太田」と書くことが多いが、山口県では約8割が点のない「大田」 |
縄田(なわた) | 山陽小野田、宇部市に集中 |
千々松(ちぢまつ) | 旧楠町(現宇部市)に多い |
兼重(かねしげ) | 全国の7割弱が山口県に在住 |
水津(すいづ) | 全国の5割強が山口県に在住 |
四熊(しくま) | 都濃郡四熊村(現周南市)がルーツ 江戸時代に四熊家があった |
阿川(あがわ) | 下関市豊北町阿川がルーツ |
阿武(あんの) | 阿武郡阿武(あぶ)町がルーツ 萩市周辺の多い |
阿座上(あざかみ) | 豊浦郡阿座上(現下関市)がルーツ |
宇佐川(うさがわ) | 全国の半分以上が山口県に集中 錦川の支流である宇佐川に由来 |
山口県内の珍しい名字
勘解由小路(かでのこうじ)
馬酔(あせび)
無敵(むてき)
目(さっか)
金魚(きんぎょ)
即席(そくせき)
洗湯(せんとう)
部坂(へさか)
「無敵」って一体?!
「金魚」は下関市にある名字で、廻船問屋「魚屋金蔵」と称していたものを、戸籍を登録する際に「金魚」にしたのだとか。
こんな名字あるの? とびっくりの「即席」は、インスタント麺由来ではありません。
藩の即興歌人をしていた歌人としての号が、「即席」であったことに由来するそうですよ。
まとめ
山口県の名字ランキングをはじめ、山口ならではの名字や珍しい名字をご紹介しました。
調べてみると、地域ならではの名字やめずらしい名字があって、とっても面白いですね。
名字といえば、江戸時代になって庶民は名字を持てるようになったといわれていますが、名乗れなかっただけで、もっと以前の平安時代中頃から庶民も名字を持っていたのだとか。
名字は長い歴史を持っているんですね。
※内容は「47都道付近・名字百科」(森岡浩著・丸善出版)、「発見!日本一楽しい名字の地図帳」(監修/森岡浩・イーストプレス)を参考にしました。