防府市三田尻の老松神社(おいまつじんじゃ)は、三田尻の産土神として地元の方々に親しまれています。

山口県で2番目に幹回りが大きいクスノキの巨樹、6月にはハナショウブ、7月には女尻相撲大会の開催と、季節によって見どころが多い神社です。

なんたん
なんたん
とっても大きくて存在感のあるクスノキだったわ!
つぶた
つぶた
静かで落ち着ける気持ちのよい神社だったよ! でも駐車場がわかりにくくて、ウロウロしちゃったんだよね…

そこでこの記事では、老松神社の歴史や見どころ、場所、駐車場についてご紹介しますね。

老松神社・ご由緒

神社の創建は西暦652年(飛鳥時代)。

当初は須佐神社と称しましたが、西暦872年(平安時代)、社前に松の老樹が繫茂していたため、老松神社に改称しました。

神社近くにある英雲荘(三田尻茶屋)に滞在していた公卿たちが、祈願に訪れていたといわれています。

主祭神は天穂日命(アメノホヒ)、大国主命(オオクニヌシノミコト)、素戔嗚命(スサノオノミコト)。
配祀神(はいししん)は、菅原道真公、吉祥女君、菅原淳茂公。

開運招福、厄除け、家内安全、交通安全のご利益があります。

その他詳しくは、ご由緒書きをご覧ください。

老松神社の見どころ

クスノキの巨樹(県指定天然記念物)

境内で目を引くのは、社殿前にあるクスノキの巨樹です。
創建当時からご神木として崇められ、樹齢は2000年を超えると伝えられています。

幹回り約9メートル、根周り約16メートル、高さ約20メートル。
山口県では下関市豊浦町の「川棚のクスの森」に次ぐ、2番目の巨樹です(幹回りにおいて)。

江戸時代に起こった大火で半面が損傷を受けましたが、現在に至るまで、四方に枝を伸ばし青々とした葉をつける元気な姿を見せてくれています。

災害を乗り越えてここまで大きく枝葉を広げるとは、素晴らしい生命力ですね!

つぶた
つぶた
ずっとここで、防府の歴史を見守ってきてくれたんだね
なんたん
なんたん
境内の空気を浄化してくれているみたいでした

ハナショウブ(5月下旬~6月上旬)

一の鳥居の前には、ハナショウブが植えられています。

見ごろは5月下旬~6月上旬。
訪問した日は5月の終わりでしたが、まだ満開はこれからといった様子でした。

神社の鳥居と石灯籠、咲き誇る紫と白のハナショウブはとても絵になる光景です。
目にできるのは、年に数週間の期間限定。

ぜひ時期を合わせて、ご参拝くださいね。

三田尻の女尻相撲(7月)

老松神社がある三田尻の「尻」にちなんで、1996年から全国的にも珍しい、女性限定の尻相撲大会が行われています。

高校生以上の女性なら誰でも参加できるそうで、例年100人近い参加者がいるのだとか(事前申込要)。

夏の日暮れから夜にかけてトーナメント制で行われ、取り組みの度に、境内は熱気と笑いに包まれます。

老松神社・場所、駐車場

場所:防府市お茶屋町9-21
駐車場:あり(無料)

駐車場は、表からではわかりにくい場所にあります。

県道184号線を三田尻病院前の信号で病院の敷地内に入り、道路を奥まで進みます。

なんたん
なんたん
周辺は道が狭いのです。気を付けて走行してください
突き当りを左折し、三田尻病院の患者さん用の駐車場方面へ行きます。

病院の駐車場が見えたら右折し、また左折して駐車場の間の道をまっすぐに進みます。

神社の境内脇の広場に出ます。

広場の左奥に、専用駐車場があります(5台)。

つぶた
つぶた
一の鳥居前にある駐車場は、西法寺の駐車場です。ご注意ください

まとめ

防府市の老松神社をご紹介しました。

下関市の「川棚のクスの森」は知っていましたが、防府市内に県内2番目に大きなクスノキがあったとは。
防府市に住んで十数年目にして、初めて知りました!

防府に長くお住まいでも、老松神社や境内のクスノキをご存じないという方もいらっしゃるかもしれませんね。

老松神社の近くには、長州藩の御茶屋として山口県内にただ一つ残っている英雲荘(三田尻茶屋)もあります。

地元の方も市外の方も、歴史ある防府の街並みを楽しんでください。

■英雲荘についてはこちらでご紹介しています。
英雲荘【防府市】萩往還の御茶屋・毛利家の本邸にもなった建物!駐車場や見どころを紹介