こんにちは、防府市の主婦なんたんです^^

国宝瑠璃光寺五重塔のある香山公園は、年間を通じてたくさんの観光客が訪れるスポット。
かつて西の京として栄えた山口の史跡が数多く残されており、「日本の歴史公園100選」にも選ばれている公園です。
日常の喧騒を忘れ、静かにのんびりと、西の京と幕末の歴史に想いを馳せることができますよ。

なんたん
なんたん
香山公園の周りは自然がいっぱい。散策におすすめです

つぶた
つぶた
梅や桜の名所としても知られているよね。春はお花見する方もたくさん

今回は香山公園の駐車場や見どころの史跡や名所、ライトアップ情報などについてご紹介します。

 

香山公園は

香山公園は県庁付近から国道9号線を山側に入った場所にあります。
国道沿いに瑠璃光寺の案内看板が出ていますのでわかりやすいですよ。ご安心ください。

中国自動車道小郡ICから車でおよそ20分、JR山口駅から市のコミュニティバスで15分です。

香山公園は24時間出入り可能。
見学所要時間は、全行程で1時間30分前後、瑠璃光寺五重塔周辺で30分ぐらいです。

香山公園の駐車場は?

公園にはおよそ100台駐車可(無料)の駐車場があります。
道路手前が大型バスの駐車場で、奥が乗用車駐車場になっています。
広くてとても停めやすいですし、駐車場から五重塔まで徒歩で5分もかかりません。
駐車場内には大きな公衆トイレもあります。

また無料駐車場は観光案内所のとなりにもあり、こちらは10台くらい駐車できます(乗用車のみ)。
公園内のお寺、洞春寺付近には香山公園第2駐車場があります。
大駐車場が混雑している場合は、こちらも利用できますよ。

香山公園の観光スポット

瑠璃光寺五重塔

国宝に指定されている瑠璃光寺五重塔は屋外にある五重塔の中では10番目に古く、大内文化の最高傑作として知られています。
日本三名塔のひとつに数えられることもあるほど、美しい姿でそびえています。
これは上の層になるほど層の幅が細くなり、それがすらっとした美しい佇まいを作り出しているのだそう。

瑠璃光寺五重塔は室町時代、兄大内義弘の菩提を弔うために、弟の盛見が造営を計画したものと言われています。
完成したのは1442年(嘉吉2年)。着工から40年以上の月日を要しました。

九輪の先端までの高さは31.2メートル。
檜皮葺(ひわだぶき)の屋根は国宝9塔のうちでも瑠璃光寺と奈良の室生寺のものだけです。

梅や桜の名所

五重塔周辺には梅や桜が植えてあります。
梅は公園内に4~50本。
清楚な梅の花は五重塔と公園の趣にとても合っていて、早春の香山公園にほのかな彩りを与えてくれます。

桜はおよそ170本。
青い空に薄いピンク色の桜とこげ茶色にそびえる五重塔が美しい調和を醸し出します。

梅も桜も、五重塔があるここ香山公園でしか見られない美しさです。

夜間ライトアップも

五重塔は年間を通じて、日没から22時まで夜間ライトアップも行われています。

秋には「山口ゆらめき回廊」と題して、五重塔のライトアップに加えてキャンドルの灯りがともされる特別イベントも行われます。

とても幻想的ですよ。虫の声を聞きながら夜の散策におすすめです。

瑠璃光寺

保寧山瑠璃光寺は曹洞宗の寺院。
陶弘房の菩提を弔うため、妻が仁保に建立した安養寺を1690年に移建し、瑠璃光寺に改名しました。
ご本尊は薬師如来で、病気平癒からボケ封じなど、幅広いご利益があります。

瑠璃光寺資料館には五重塔の模型や資料の展示などがありますので、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

合わせてどうぞ

瑠璃光寺のご利益や御守についてはこちらでご紹介しています。
瑠璃光寺【山口】お守りやご利益・病気平癒や金運まで多種多様なお守りが

瑠璃光寺の御朱印についてはこちら
瑠璃光寺【山口】御朱印の受付時間・御朱印帳・ご利益や由来は?

枕流亭(ちんりゅうてい)

薩摩の志士西郷隆盛や大久保利通、長州の志士伊藤博文、木戸孝允(桂小五郎)たちが集い、薩長同盟の実現に向けて密談を重ねた建物を再現したものです。
枕柳亭は2、3度移築され、昭和35年に現在の香山公園内に移築されました。

1階は幕末の志士の紹介展示があり、2階は当時の部屋を再現してあります。
当時の志士たちが新たな歴史を生みだそうとしていた息吹を感じることができる場所です。

館内には無料で入館できます(開館時間9時~17時)。

鴬張りの石畳(毛利家墓所)

香山公園には毛利家墓所があり、幕末の藩主毛利敬親(もうりたかちか)、その子元徳、元徳の長子・元昭が眠っています。

毛利家墓所へとつながる石畳は「鴬張りの石畳」と言われています。
石畳から階段に向かって手をたたくと、前の石段に反響してウグイスの鳴き声のようにきれいな音が跳ね返ってきます。

わたしは小学生の時にバス遠足で香山公園に来たのですが、いちばん覚えているのがこの鴬張りの石畳です。
ぜひ石畳で手を叩いてみてくださいね。

露山堂

露山堂はもともとは藩庁内にあった茶室で、毛利家最後の藩主・毛利敬親が身分に関係なく藩士を集め、茶事を楽しむふりをしつつ会談した場所です。
幕末から明治初めにかけての日本の歴史を、ここ香山公園で感じることができます。

この露山堂、通常は建物の外観と庭園、手水鉢のみの見学となります。
イベントに合わせての特別茶席にあわせてのみ内部を一部開放しています。

洞春寺

洞春寺は三本の矢で有名な毛利元就(もとなり)の菩提寺です。
当初は洞春寺は毛利氏の本拠地であった安芸吉田(広島県)に建立されていましたが、関ヶ原の戦い後、安芸から山口県萩へと移りました。

江戸当初から幕末にかけての間、現在は同じ山口市宮野にある常栄寺がこの地にあり、寺に志士たちとともに幕末の歴史を刻んできました。長州藩士たちの刀傷が今も柱に残されています。

その後、常栄寺は宮野の現在地へ。
さらに明治維新後の1871(明治4)年に萩から洞春寺が現在の場所へと移り、今に至ります。

常栄寺以前、もともとこの地にあった国清寺の遺構である山門、観音寺の仏殿として建立された観音堂が重要文化財に指定され、そのほかにも明治の宰相・井上馨のお墓など多くの史跡が残されています。

サルスベリから松?!

香山公園内には、地元では人気のある面白いスポットがあります。
それはサルスベリの木。
なんと、途中から松が生えているんですよ。

珍しさと植物の生命力を拝みに、たくさんの方が見に来られたんでしょう。
木の後ろには、たくさんの小銭がお賽銭のように挟まれていました。

ぜひ珍しいサルスベリ、実際に見ていただきたいです!

香山公園観光の前にこちらをチェック

観光ボランティアガイド

初めての香山公園の観光には、ぜひ観光ボランティアガイドさんと一緒に名所を巡ってみてはいかがでしょうか。
五重塔周辺を中心に、ガイドブックには載っていない地元ならではのお話も聞けますよ

ガイドさんがいらっしゃるのは、土日祝日の9時~16時(夏季は17時まで)
3月~11月(土日祝)、12月~2月(日祝)、年末は12月23日まで、年始は1月8日からとなっています。
グリーンのジャンパーが目印で、公園正面入り口の左側に待機されていますよ。

香山公園前観光案内所

駐車場の道路向かいには、香山公園前観光案内所があります。
香山公園や五重塔の資料、山口市内の散策や観光情報パンフレットも置いてあるので、観光前にこちらにお立ち寄りください。

テラスにはベンチも置いてあるので休憩もしていけますよ。

〒753-0081 山口市香山町7-1
営業時間  9時~18時(年中無休)
問い合わせ :083-934-6630、トイレあり、車イス無料貸し出しあり

食事できる場所は?

香山公園内には食事できる場所はありませんが、大駐車場付近に食事できる場所があります。

レストラン「香山」

大駐車場となりにある「西の京山口物産館・長州苑」にはレストラン「香山」があり、山口県の有名グルメ・瓦そばや牛すじカレー、ちゃんぽんやそばなどの麺類や、クレミアソフトクリームがいただけます。

また物産館には山口市だけでなく、山口県ならではのお土産が豊富に取り揃えられていますよ。

東京庵 香山店

長州苑のすぐ向かいには、美味しいおそばで知られる「東京庵 香山店」があります。

山口県にあるのに「東京」庵。
東京庵という準手打ちを受け継いでいるのは、全国で唯一の店なのだそうです。

東京庵の名物はそば寿司。お米の代わりにおそばを海苔で巻いています。
ぜひどうぞ^^

こうじ苑のそばソフトクリーム

香山公園を出たすぐのところにあるお店「こうじ苑」。
こちらは名物「そばソフトクリーム」が人気です。

写真は抹茶そばソフトクリーム。振りかけられたそばの実がアクセントになって、とってもいい食感です。
値段は250円、とっても良心的な価格で嬉しいですね。

まとめ

香山公園の見どころなどをご紹介しました。
雪舟像や若山牧水の歌碑、大内弘世像など、公園内にはまだまだ数多くの史跡が点在しています。
お時間が許すならば、ぜひゆっくりと公園内を散策していってくださいね。

そして土日にはボランティアガイドさんがいらっしゃいますので、大内、毛利氏が山口市に残した歴史の遺構をじっくりと楽しんでいただけたらと幸せます。