

そう思っていらっしゃる方、多いのではないでしょうか。

中でも防府天満宮近くの周防国分寺は、歴史的に大変珍しく、重要な価値を持つお寺です。
今回は防府市の名所のひとつ、周防国分寺の歴史、見どころ、文化財などについてご紹介いたします。
周防国分寺・アクセス、施設情報
周防国分寺は、防府天満宮から車で2~3分、JR防府駅からは車で7~8分の場所にあります。
少し目立たないので、はじめはわかりにくいかもしれません。

所在地 | 防府市国分寺町2-67 |
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電話 | 0835-22-0996 |
事務所受付時間 | 9時~16時 (御朱印受付もこちら) |
金堂内拝観料金 | 大人500円、小人300円 |
休館日 | 月曜休館(月曜が祝祭日の場合は次の日が休館日) |
駐車場 | あり(自家用車7~8台分、無料) ※駐車場はお寺の裏手にあります。道路に案内板が出ています。 |
アクセス | 【車の場合】 山陽自動車道防府西IC、防府東ICよりおよそ20分 【公共交通機関の場合】 JR防府駅から防長バス②乗場、阿弥陀寺行・国分寺下車(バスは一日9便) |
周防国分寺の歴史
国分寺とは
国分寺は741年に聖武天皇の命によって、日本全国およそ60か国に建立された官立の寺院です。
奈良時代、災害や疫病などが流行り、国民は貧困にあえいでいました。
聖武天皇はそんな国内を仏教で治め、国内に平安を取り戻そうと考えた、といわれています。
本来のご本尊は釈迦如来でしたが、現在のご本尊は薬師如来で、高野山真言宗に属しています。
周防国分寺の歴史
周防国分寺は、聖武天皇の命で建立された国分寺のひとつです。
建物は火災で焼失したりしましたが、大内氏や毛利氏といった時の国主の保護により再建、修復がなされ、今に至っています。
1957年には、境内が「周防国分寺旧境内」として国の史跡に指定されました。
創建時の境内に、現在もそのままの規模や配置で建物が残っているのは珍しい例とされています。
また7年間にわたる金堂の平成の大修理での発掘作業の中で、金堂は奈良時代の創建時からその場所が動いていないことがわかっています。

権力者に大切にされていたんですね
境内の見どころ
仁王門
正面に戻ると華美ではなく質実剛健とした仁王門が、大木を従えてどっしりと佇んでいます。
静かな境内が、より仁王門の存在感を増してくれているような気がしました。
金堂
門をくぐって境内に入ると、大きくて立派な金堂が目の前に現れます。
全国の国分寺の中で、このように大きな金堂が創建当初の位置に残っているのはとても珍しく貴重なのだそうですよ!
金堂は国指定の重要文化財に指定されています。
境内にある佛足石などの史跡
境内をじっくりと散策すると、全国にも100前後という珍しい佛足跡、菅原道真公が井戸に姿を映して自画像を描かれたと言われる水鑑の井戸、弘法大師像など、由緒ある史跡がひっそりと配置されています。
ぜひじっくりと境内を見て回られてくださいね。
金堂内の文化財(仏像)
伽藍も歴史を感じられてとっても見ごたえがありますが、いちばんの見どころは金堂内の仏像です。
こちらの仏像は、ぜひ周防国分寺に来られたならば拝観していかれることをおすすめします(有料)。
堂内には、ご本尊の薬師如来をはじめとする重要文化財、県指定有形文化財の仏像が50体以上も安置されています。
金堂内も拝観させていただきましたが、所狭しと並んでいらっしゃる仏像の数々は圧巻です。
金堂の中にこんなに多くの由緒ある仏像が・・・!と、その荘厳な雰囲気に息をのむほどでした。
金堂内は写真撮影禁止です。
※上記写真は、山口県観光連盟公式観光サイトフリー画像より引用しました。
【本尊藥師如来坐像(重要文化財)】
坐高218センチ、金堂須弥壇の中央に安置されています。
応永28年(1421年)の金堂再建時に制作されたものと考えられています。
また平成の金堂改修における仏像移動の際、ご本尊の胎内から応永24年(1418年)に火災で焼失した旧本尊の左手が出てきました。
【日光菩薩立像・月光菩薩立像(重要文化財)】
本尊薬師如来の両脇に安置されており、平安初期の作とみられています。
左右対称の仏像がつくられるものですが、この仏像は左右同じ形をしており、大変珍しいそうです。
【阿弥陀如来坐像(重要文化財)】
こちらは持仏堂に安置されており、拝見することはできません。
平安後期の特徴がよくあらわれている像です。無量寿仏ともいわれ、信仰すると来世には浄土に生まれかわるといわれています。
【四天王像(重要文化財)】
いずれも2メートルを超す大きな座像。須弥壇の四隅に置かれ、ご本尊の薬師如来を守護しています。全国に数多く残る四天王像のなかでも古いもので、平安時代後期の作とみられます。

ぜひご覧になられてくださいね
年中行事・ライトアップイベント
周防国分寺では多くの年中行事が行われています。
中でももっとも大きな行事が4月第一土曜に行われる聖天尊大祭です。
11月第一土曜日に行われる薬師大法要 柴燈護摩(国分寺まつり)も火渡りで知られており、どちらも終日、多くの人で賑わいます。
また春のゴールデンウィークや11月の薬師大法要前、一年に2回ほど、夜間に境内のライトアップイベントも行われています。

時間は18時~21時です

御朱印の受付は?
御朱印は、金堂裏の事務所にて受け付けています。
御初穂料は300円です。
御守は事務所、金堂内にて頒布しています。
まとめ
周防国分寺は大変由緒があり、文化財も歴史的に重要なものを数多く所蔵している古刹です。
市内に7~8年住んでいながら周防国分寺はこれまで訪れたことがなく、こうしたきっかけをいただくことで初めてその素晴らしさに触れることができました。
たくさんの方が周防国分寺の素晴らしさに触れてくださると、幸せます。
また、お寺の正面から徒歩1分の場所に「幸せますステーションスマイル防府」があります。
山口県の特産品や防府のお土産、レストランもありますので、お土産品を買い求めたりちょっと休憩するのにもぜひお立ち寄りください。
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