関門海峡を望む下関市・壇ノ浦に聳え立つ赤間神宮
そのまるで竜宮城のような鮮やかな赤と白に色どられた姿は、誰もが見惚れてしまう美しさです。
赤間神宮は幼くして亡くなった悲運の幼帝・安徳天皇を祀っており、またパワースポットとしても有名な場所です。

今回は下関市が誇る赤間神宮に参拝してきましたので、その歴史、境内の見どころについてご紹介します。

赤間神宮の歴史

赤間神宮は、平安時代末期の源平合戦で滅びた平家が奉じていた幼帝・安徳天皇を祀っています。
平家が天皇家との結びつきを強め、その権力を盤石にするために平清正の娘・徳子(のちの建礼門院)を天皇家に嫁がせ、高倉天皇の間に生まれたのが安徳天皇でした。

じつは赤間神宮の前身である阿弥陀寺は、安徳天皇が崩御される以前に創建されていました。
安徳天皇が壇之浦に入水された6年後の1191年、後鳥羽上皇の勅命により御影堂が建立され、勅願寺となります。

明治時代の神仏分離により神社となり赤間宮と改められ、その後1940年に赤間神宮と改称されました。 

境内の見どころ 

まるで竜宮城?水天門

赤間神宮と言えば、関門海峡のシンボルともいえるこの竜宮城のような赤と白の美しい門ですね!

第二次世界大戦で以前の社殿は消失し、1965年に新社殿が竣工され現在の水天門が建立されました。この思わず目を引く門がつくられたのには、いわれがあります。

 平家の敗北が決定的になると、祖母である二位の尼(平時子)が安徳天皇を抱きかかえて関門海峡に入水します。このとき安徳天皇はまだわずか8・・・。入水前、不安になった安徳天皇は二位の尼に「これからどこへ行こうとしているのか」と問いかけます。

二位の尼が「これから極楽浄土へお連れ申すのです」と答えると、天皇は小さな手を合わせ伊勢神宮を遥拝し、西を向き念仏を唱えます。

「今ぞしる みもすそ川の おんながれ 波の下にも 都ありとは」

海の底にも都はありますよ・・・入水の際に、二位の尼が安徳天皇に詠んだ歌と言われています。自らも命を絶つというときに、幼い安徳天皇が怖がらないようにと語った言葉なのでしょう。二位の尼の安徳天皇への心づかいと悲しみが伝わってきます。

焼失した建物を再建するにあたり、この歌から竜宮城をイメージして現在の水天門、拝殿が作られたのです。

また水天門は、年間を通じてライトアップされています。
ライトアップ 日没~22時まで 

日本西門鎮守八幡宮

赤間神宮拝殿の右側にある朱塗りの日本西門鎮守八幡宮。
およそ1200年前の859年(貞観元年)、日本西門の守護神として創建され、鎌倉幕府から江戸時代まで、戦国大名の尊崇を集めていた八幡宮です。
昭和20年に戦争で焼失、その後再建されたそうです。

赤間神宮の境内に鎮座していますが「日本西門の守り神」とは!とても由緒ある、重要な八幡宮だったのですね。

赤間神宮参拝の際には、こちらも参拝していきたいですね・・・!(わたしは赤間神宮の拝殿の一部かと思って、通り過ぎてしまいました・・・(;^_^A)でも写真は撮ってる、あれ? 

大連神社(だいれんじんじゃ)

境内の中にある大連神社は、中国関東州の大連市にあった神社の神体を日本に持ち帰り再建されたものです。

大連に住む日本人によって氏神様としてあがめられていた大連神社。第2次世界大戦の敗戦後、宮司によってご神体と神宝が持ち帰られ、現在の場所に建てられました。

赤間神宮の拝殿から少し離れた場所にあり、また趣が違って静かな時間を楽しめます。

宝物殿

 社務所のとなりにある宝物殿には、安徳天皇と平家一門にまつわる重要文化財、県指定文化財などを展示しています。(有料100円)

安徳天皇阿弥陀寺陵

安徳天皇については、壇ノ浦で入水したのではなく、平家の残党に警護されて地方に落ちのびたとされる説が全国各地に残っています。

いくつもの伝説がつくられているのは、幼い安徳天皇の悲劇の物語がそれだけ多くの人々の心をとらえているということですね・・・。

芳一堂

小泉八雲の「怪談」でも有名な「耳なし芳一」のお話をご存知ですか?

盲目の琵琶の名手、芳一。
彼の弾き語る平家物語は真に迫っており、芳一は平家の怨霊に気に入られ取りつかれてしまう。
芳一が亡霊に取りつかれていることに気づいた和尚が芳一の身体中に経文を書くが、耳に書き忘れてしまい怨霊に耳を引きちぎられるという話・・・。

 耳なし芳一の舞台となったのが赤間神宮の前身であった阿弥陀寺であったことから、赤間神宮の境内には「芳一堂」が建立されています。お堂には木彫りの芳一像が祀られています。

実際の芳一像を見てみると、ちょっとドキドキです!

娘は怖がって近寄れず・・・。 伝説を知っているので、わたしも写真を撮るのが怖くなって躊躇しそうになったり() いろんな感情が楽しめました( ;😉

芳一堂はぜひ、お寄りになってくださいませ!

 中国風の狛犬

赤間神宮拝殿前の階段の下には、一対の狛犬がいます。

この狛犬、平成7年にご縁のある大連で彫り上げられ赤間神宮に奉納されたものだそうです。

 写真ではわかりにくいのですが💦、片方の獅子の口の中に石の玉が入っています。この玉は出来上がった後でいれたものではなく、石を掘る過程で仕上げたものなのだとか。

うーん、確かに彫りながら玉を口の中に作るのは難しい・・・参拝の折には、とくとご覧くださいね。

赤間神宮はパワースポット

赤間神宮は関門海峡に面して建っていることから、海のパワーがいただける神社であることが知られています。

どうやら海からの浄化パワーがとっても強いらしいです(わたしはさっぱりわからなかった~・・・)。そのため山口県有数、下関ではいちばんの浄化パワースポットと言われています。

お守り、御朱印

宝物殿となりにある神符授与所にて、お守り、御朱印をいただけます。
神符授与所は8301700までの受付になっています。

こちらの神符授与所で、境内にある赤間神宮、日本西門鎮守八幡宮、大連神社3社の御朱印をいただくことができます。

由緒あるお祭り・先帝祭

先帝祭は、壇ノ浦の戦いの翌年阿弥陀寺の境内に安徳天皇の御影堂を建立し、命日にその遺徳をしのんだことが起源と言われる、大変歴史と由緒のあるお祭りです。

現在は5月のゴールデンウィークに行われる「しものせき海峡まつり」の中のお祭りの一部となっています。

先帝祭の中でもっとも有名なのが、「上臈道中(じょうろうどうちゅう)」です。

「上臈道中」は花魁に扮した5人の上臈が、市内や赤間神宮内を独特の歩き方である「外八文字」で練り歩きます
平家の侍女たちが安徳天皇に香花をお供えするために、身なりを美しく整えて参拝したことに由来すると言われており、大変に華やかで美しく、その様子を一目見ようと毎年多くの観光客でにぎわいます。

千年も昔の習わしが、今もこうして形を変えながらも続いていることに、下関の人々の安徳天皇と平家一門への思いの深さを感じますね。

昨年家族で見に行って、市内の練り歩きはどうにかたくさんの人の隙間から見れましたが、赤間神宮に辿りつけず・・・(子どもたちが歩き疲れて海響館付近でバテました(;^_^A)

次こそは赤間神宮で由緒ある上臈道中を見るぞっ!

施設情報

赤間神宮
〒750-0003  山口県下関市阿弥陀寺町4-1  電話 083-231-4138

営業時間(受付時間)

社務所  9:0017:00
毎年1月1日0:00~22:00、1月2日・3日7:30~21:00 ※参拝は終日可能

宝物館 9:0017:00
年中無休、料金 一律100円 

駐車場

普通車4050台(無料、国道を挟んで赤間神宮の正面、国道9号線沿い)

初詣、海峡まつりなどのイベント時は駐車場が混雑します。徒歩10~15分程度の場所にある、唐戸市場、カモンワーフ、海響館などの観光スポットの駐車場や、市営駐車場をご利用ください。観光スポット、市営駐車場は有料になります。

赤間神宮周辺の無料、有料駐車場についてはこちらの記事でご案内しています。

アクセス

【公共交通機関】
・JR下関駅からバスの場合
JR
下関駅から長府・小月方面行きサンデンバス(1番乗り場)乗車約10分→「赤間神宮前」下車徒歩すぐ

・新幹線からバスの場合
新下関駅サンデンバス1番乗り場にて乗車(下関駅方面)→「赤間神宮前」バス停下車(約30分)

門司港から船で
JR門司港→門司港桟橋から関門汽船で約5分→唐戸桟橋→徒歩およそ10分で赤間神宮
(片道大人400円、子ども200円)

 【車】中国道下関ICから約13

 

まとめ

悲しい歴史、言い伝え、怪談などなど、様々な見どころが満載の赤間神宮をご紹介しました。
赤間神宮を訪れて感じるパワーは、多くの歴史にまつわる人々の思いから感じられるものなのかもしれませんね。

下関にお立ち寄りの際は、ぜひこの美しくも悲しい言い伝えのある赤間神宮に足を運んでくださいませ^^