学問の神様で知られる防府天満宮の境内に、LOVE神社があるのをご存知でしょうか?
神社とは言っても建物があるのではなく石碑なのですが、歴史ある防府天満宮の境内の中に現代的な石碑はちょっと不思議な感じ・・・。
今回は、防府天満宮にどうしてLOVE神社の石碑があるのか、そのご利益や御守について調べてみたのでご紹介します。

どうして防府天満宮にLOVE神社が?

大病を克服したご夫婦の思い

境内の歴史館前の梅園の中に、LOVE神社の石碑があります。
なんとなく境内の中にあるモダンな石碑に違和感を覚えます・・・。が、この石碑がここにあるのは、あるご夫婦と道真公の思いが合わさったからこそなのです。

防府天満宮の境内にLOVE神社が奉納されたのは平成9年(2007年)。奉納されたのは、防府市内在住のご夫妻です。
大病を患ったものの無事に健康を取り戻され、「人生50歳にして2度目の命を頂いた。これも神さまのおかげ」と感謝の思いを深くしたご夫妻。
何かできることはないかと考え、防府天満宮の宮司さんと話し合いをし、このLOVE神社の石碑の奉納となったのだそうです。

御祭神・道真公の家族愛

石碑の奉納には、ご夫妻の病気回復への感謝の思いに加え、とても家族を大切にされた防府天満宮の御祭神・菅原道真公の深い愛の思いも込められています。

子宝に恵まれた道真公は家族愛が人一倍深く、とても優しいお方だったそうです。
いじめや自殺など、命を軽んじる事件が多く発生するようになってしまった今の世の中を道真公が見たら、嘆かれたかもしれませんね・・・。
そんな道真公にあやかり、家族や友人、恋人の「絆」の中から命の大切さや尊さを育んでほしい、神さまによって生かされていることに命のありがたみを感じてほしい、そして世界中が愛に満ち、幸せであるようにと願いを込めた石碑です。(防府天満宮公式HP参照)

この石碑をデザインしたのは、日本を代表するデザイナー浅葉克己氏。
浅葉氏はこのLOVE神社の石碑を日本全国の神社に設置したいと考えていたようで、防府天満宮が初めての設置神社となりました(東京都大田区の新田神社にも同じ石碑が設置されているんだそうです)。

縁結びのパワースポット!

LOVE神社の石碑はその由来から、「縁結びのパワースポット」としても人気があり、石碑と写真を撮ると幸せになれるという噂があるそうですよ!
参拝の際にはぜひ、石碑と写真を撮られてくださいね。きっと絆が深まること間違いなしです。

LOVE神社の御守でご利益アップ

境内の御守授与所では、LOVE神社の御守も頒布されています
色は4色。初穂料は700円です。
石碑と写真を撮って、さらに御守もいただくと、縁結びのご利益もアップしそうですね。

家族愛を感じる行事

結婚式が行われることも多い防府天満宮。
毎年8月3日から5日にかけて行われる道真公のお誕生を祝う「御誕辰祭」では、「幸せ大盤振る舞い」と題してこの1年の間に天満宮で挙式を挙げたご夫婦が集まって餅まきをします(投げ手が挙式をされたご夫婦たちです)。

そして挙式をしたご夫婦のお子さんが成長し、七五三に参拝・・・と、行事としても道真公の家族を大切にする思いが、今の世にもつながっていっています
そのシンボルがLOVE神社の石碑ですね。

まとめ

今回は防府天満宮のLOVE神社についてご紹介しました。
梅苑の中に静かに建っているLOVE神社の石碑ですが、その中には愛や絆、命の大切さへのたくさんの思いが込められていました。
防府天満宮に参拝される際には、石碑をぜひご覧になっていってくださいね。
そしてLOVE神社の石碑と写真を撮られてください!大切な方とのご縁が深まること間違いなしです^^