
山口の夏といえば、毎年8月6日、7日に開催される「山口七夕ちょうちんまつり」。
パークロードや商店街アーケードに数万個の紅いちょうちんが飾られ、幻想的な祭りの雰囲気を盛り上げます。


今回は伝統ある山口七夕ちょうちんまつりの歴史や見どころ、2023年の日程やイベント内容、交通規制についてご紹介します。
山口七夕ちょうちんまつりの歴史
ちょうちんまつりの起源は室町時代、山口が西の京として栄えた大内氏の時代にさかのぼります。
およそ600年前、第26代大内盛見は先祖の冥福を祈るため、お盆の夜に笹竹の高灯篭に灯りをともしました。
それがいつしか町民にも広がっていき、様々な変遷を経て今の「山口七夕ちょうちんまつり」になったといわれています。


長く受け継がれてきたちょうちんまつりですが、戦時中は自粛のため開催は中止。
しかし昭和25年に復活、時代に合うように形を変え、昭和54年、「山口七夕ちょうちんまつり」に改称、開催日も固定されて今のちょうちんまつりに至ります。


山口七夕ちょうちんまつり2023・基本情報
【開催時間】 18時~22時
【会場】 山口市中心商店街、大殿エリア、湯田温泉エリア
※雨天の場合はちょうちん飾りやステージイベントが中止、変更になる場合あり。
【問い合わせ先】山口市ふるさとまつり実行委員会(☎083-932-3456)
【公式サイト】山口七夕ちょうちんまつり
山口七夕ちょうちんまつり2023・イベントスケジュール

ちょうちん笹飾り | 18時30分~21時30分 | 中心商店街・湯田温泉・県道204号線・一の坂川交通交流広場 ※湯田温泉のみ12時~ |
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ちょうちんツリー | 一の坂川交通交流広場 | |
ミニちょうちんツリー | 一の坂川交通交流広場・ほたる広場・湯田温泉ほか | |
つながる大殿七夕ちょうちん | 18時15分~21時30分 | 大殿地区(竪小路) |
DANCE WAVE やまぐち MINAKOI のんた | 18時30分~21時30分 | 一の坂交通交流広場付近、早間田交差点付近 |
ちょうちんワークショップ | 16時~21時30分 | 一の坂川交通交流広場噴水広場 |
レストコーナー | 18時~21時30分 | 一の坂川交通交流広場 |
キッチンカー | 18時30分~21時30分 | 県道204号線(西京橋~早間田付近) |
※7日のイベント
ちょうちん笹飾り | 18時30分~21時30分 | 中心商店街・一の坂川交通交流広場・一の坂川・県道204号線 |
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ちょうちんツリー | 一の坂川交通交流広場 | |
ミニちょうちんツリー | 一の坂川交通交流広場・ほたる広場・山口商工会議所前 | |
yabステージイベント | 19時30分~20時30分 | 一の坂川交通交流広場付近 |
DANCE WAVE やまぐちMINAKOI のんた | 18時30分~19時15分、 20時45分~21時30分 |
一の坂川交通交流広場付近 |
ちょうちんワークショップ | 16時~21時30分 | 一の坂川交通交流広場噴水広場 |
レストコーナー | 18:00~21:30 | 一の坂川交通交流広場 |
キッチンカー | 県道204号(西京橋~早間田付近) |
※ちょうちん山笠、ちょうちん御輿の巡行は行いません。
また今年は、亀山公園は会場として使用しませんのでご注意ください。
山口七夕ちょうちんまつりの見どころは?
ちょうちんの灯りは本物のろうそくの灯!
山口市街が紅い灯りで幻想的な雰囲気に包まれるちょうちんまつり。
驚くことにこのちょうちんの灯りは、本物のろうそくの火なんです。
ろうそくが燃え尽きるまでのおよそ2時間、山口の街は紅く染められます。


おまつりは2日間行われるので、前日の燃え残りろうそくを外して、新しいろうそくを設置。
倒れないように、ちょうちんのなかにろうそくをまっすぐしっかりと立てるのが大変なのだそうです。
ちょうちんは紙なので、時には燃え移って焼けてしまうこともあるそう。
今の時代に火を間近に感じられる祭りはそんなにありません。
このちょうちんまつりは貴重なお祭りですね。
目にも鮮やか、多様なちょうちん飾り
お祭りの間、市の中心部は様々な種類のちょうちん飾りで彩られます。
市の商店街や県道204号線沿い(湯田温泉通り)には、ちょうちん笹飾りがお目見え。
長い竿に40個近くのちょうちんをつけ、ろうそくの火が灯されたちょうちん笹飾りは、商店街のアーケード内に幻想的な赤い灯りのトンネルを作り出します。
また、背丈ほどのミニちょうちんツリーもお目見え。
ミニツリーには一般のお客さんたちもろうそくの火を灯すことができます。
火入れを体験できるなんて、びっくりですね^^
見逃せないのは、巨大なちょうちんツリー。
一の坂交通交流広場には、高さ8メートル、およそ200個のちょうちんで彩られたちょうちんツリーが登場します(LED電球使用)。
ちょうちんとツリーが合体したちょうちんツリーは、史実にちなんだもの。
第31代大内義隆はフランシスコ・ザビエルにキリスト教の布教を許可しました。
山口では2か月の布教で500人近くがキリスト教の信徒になったといわれ、山口では日本で初めてのクリスマスが祝われたとの史実が残っています。

さらにメインイベントで登場するのは、ちょうちん神輿とちょうちん山笠です。
150個の提灯で飾られた三基のちょうちん神輿と大きなちょうちん山笠が、県道204号線とパークロードを巡行します(※2023年はちょうちん山笠、ちょうちん御輿の巡行は行いません)。


ねぶた並みの巨大ちょうちん神輿、見てみたかったですね!
また山笠には、大内弘世の時代に明の使節趙秩が詠んだ「山口十境詩」が支柱に書かれています。山口には大内氏の伝統と文化が色濃く残っているんですね。

山口七夕ちょうちんまつり・交通規制、駐車場は?
(引用元:山口七夕ちょうちんまつり)
6日7日の両日とも、18時から22時の間、交通規制が実施されます。
JR山口駅前からパークロードまでと、県道204号線、中心商店街が車通行止め、歩行者天国になります。
また6日の18時から22時の間、湯田温泉の「井上公園前通り」が通行止めになりますので、来場の際はお気をつけください。
駐車場は?
駐車場は市内の有料駐車場に加え、祭りに合わせて臨時駐車場が開設されます。
臨時駐車場
臨時駐車場は、17時半から23時までの開設になります。
23時以降は施錠されますのでご注意ください。
山口県埋蔵文化財センター
山口県立図書館
県教育会館
有料駐車場
山口市中央駐車場、中市第二駐車場、大市駐車場、井筒屋駐車場などがあります。
山口市中央駐車場
中市第二駐車場
大市駐車場
井筒屋駐車場
イベントの詳細や交通規制図などは、山口七夕ちょうちんまつりの公式サイトにて確認できます。
事前にサイトをご覧になられてくださいね。
まとめ
今回は山口七夕ちょうちんまつりをご紹介しました。
若い頃、夜の闇の中、紅く照らし出された商店街のアーケードを、不思議な気持ちになりながら歩いたのを思い出します。
日常のアーケード内とは全く違う幻想的な雰囲気に酔いしれて、いつもは買わないアクセサリーをお店で買っちゃったりして。懐かしいです。
