三方を海に囲まれる山口県は、練り物の生産が盛んです。
練り物のなかでも、かまぼこやちくわとともに、山口県民の食卓によく登場するのが「ぎょろっけ」。
「魚ろっけ」とも表記するように、魚を使ったコロッケです。
「ぎょろっけ」があるのが当たり前だよね
そこでこの記事では、「ぎょろっけ」の発祥の地や食べ方、作り方、山口県内の作っているお店などを調べてみました。
ぎょろっけとは?発祥は?
「ぎょろっけ」は魚のすり身で作ったコロッケ。
魚のすり身に玉ねぎやごぼう、人参などの種物を加えて混ぜ、パン粉をつけて揚げたもので、見た目はコロッケと同じ楕円形です。
山口県のローカルフードではありますが、山口以外にも九州、おもに佐賀県、大分県で流通しています。
佐賀、大分など他県にも「ぎょろっけ」の元祖といわれるお店が存在していますが、山口県では萩市にあった「荒川商店」が「ぎょろっけ」の元祖とされています(荒川商店は2020年に廃業)。
それにしても、離れた県で同じ「ぎょろっけ」が作られているとは、おもしろいですね。
なんにしても山口でぎょろっけを食べられるのはうれしいよね
味は?食べ方は?
ぎょろっけは、玉ねぎの甘みとピリッとした唐辛子の辛みが特徴。
ピリ辛がおいしさを引き立てています。
そのまま食べてもよいですが、食べる前にトースターで温めるとよりおいしいですよ。
食べ方はいろいろ。
そのままパクっとおやつに食べてもよし、炙って醤油をつけてお酒のお伴として食べてもよし。
さらには意外や意外、パンにも合うんですよ。
ハンバーガーやサンドイッチの具としても、麺類のトッピングにも使えます♪
山口県で「ぎょろっけ」を作っているお店は
山口県で元祖といわれる荒川商店は廃業しましたが、その味は同じ萩市の矢次蒲鉾店が引き継いでいます。自分が食べておいしかったものを、自分で作って売りたいと、商標や製造ノウハウを受け継いだそうですよ!
防府市では創業明治10年の岡虎さんが「ぎょろっけ(岡虎では「魚ろっけ」)」を製造、販売しています。
こちらは通販でも取り扱いがありますよ。
ミニ魚ろっけが買えないのは寂しいです・・・
まとめ
今回は山口県でよく食べられている「ぎょろっけ」をご紹介しました。
山口県内には練り製品のお店がたくさんあり、同じような商品が売っていますが、「ぎょろっけ」という名前の商品は萩と防府でしか作っていないんですね。
これはびっくりでした・・・。
受け継がれる山口の味「ぎょろっけ」を、ご家庭で味わってもらえたら幸いです。