かわらしさで人気の柳井の民芸品・金魚ちょうちん。
とぼけた表情で風にゆらゆらと揺れる姿は、とっても愛嬌があって癒されますよね^^
金魚ちょうちんは、柳井市で100年以上の伝統を持つ民芸品。
割竹で骨組みを作り、和紙を貼り付けて着色する、すべて手作りの貴重品です。
とはいえ、柳井まで行くことが難しい方も多いですよね。
自分で材料を集めて作ってみるのもよいですが、割竹や和紙を用意するのは大変。
でも作ってみたい…。
そんな方のために、通販で「金魚ちょうちんキット」が販売されてます!
わたしも柳井で金魚ちょうちん作り体験をしたのですが、はじめから自分で作ってみたいと思い、金魚ちょうちんキットを購入して、家族で作ってみました^^
金魚ちょうちんキット、どこで購入する?
金魚ちょうちんキットは、柳井の白壁の町並みにある醤油店「佐川醤油店」の公式HP、佐川醤油の楽天市場店、Yahoo!ショッピングから購入することができます。
金魚ちょうちんキットはもちろん、すでにできている金魚ちょうちんも販売されていますよ。
ヨコが40㎝、タテは30㎝近くなります!
キットに入っている材料は?自分で用意するものは?
◆障子紙(1枚)
◆細い針金(1束)
◆ロウソク(1本)
◆目・口シール
◆赤色染料1(2個)、濃赤色染料2(1個)
◆型紙
◆金魚ちょうちんの写真
◆はさみ
◆空き缶
◆筆ペン
◆筆3本(ロウ用、赤色染料用、濃赤色染料用)
◆ひも
◆木工用ボンド
◆染料を入れる容器2個
民芸品とあって、手作りするのは手間がかかるんだなということを感じました。
金魚ちょうちんの作り方は?
大まかな作り方は、①竹ひごで骨組みを作る→②骨組みに和紙をくっつける→③色塗りをする→④しっぽ、ひれを貼り付けるの4段階です。
その間に、目と口をつけたり、ロウを溶かして塗ったり、模様を入れたりする手順が入ってきます。
ここでは、キットの中に入っている作り方を参照して、順番に作り方をご紹介していきますね。
※キットの中には作り方が書かれた紙と、図解の用紙が入っています。
竹ひごで骨組みを作る
材料の中に、長さの違う竹ひごが入っています(51㎝2本、40㎝1本、26㎝1本)。
まず、いちばん長い51㎝の竹ひごの端を2㎝くらい残して、針金でとめます。
2つ同じものを作って十字に組み合わせ、針金でとめ合わせます。
つぎに、40㎝の竹ひごで輪っかを作って、両端を1.5㎝くらい重ねて、針金で2か所しっかりとめます。
26㎝の竹ひごも同じように、輪っかを作ります。
ひとりで曲げて針金で巻くのは難しいから、家族の方と一緒に作るのをおすすめします
40㎝の竹ひごで作った輪っかは、はじめに作った胴体の中に入れて、4ヶ所を針金でとめます。
26㎝の竹ひごで作った小さい輪っかは、胴体の内側の上部に入れて、4ヶ所を針金でとめます。このとき、中心を少し後ろにずらしてくださいね。
これで骨組みは完成です!
骨組みに和紙を貼り付ける
材料の和紙を半分に切って、そのうちの1枚を八つ切りにします。
キットの中にある作り方の図の順番で、木工用ボンドで和紙を貼り付けていきます。
ボンドを竹ひごにつけて、和紙をペタッと貼り付け。
余った紙は竹ひごに沿って切り取っていきます。
頭のてっぺんは、ピッタリ切らないで、切れ目を入れて内側に折り込むそうです。
すっかり見落としてました(笑)
貼り付けたら、残り半分の和紙から、ピンクの型紙に合わせてしっぽの形を作ります。
和紙を2つに折って、しっぽの型紙を斜めに配置するといいですよ。
配置の仕方はキットの中の図解の紙を参考にしてくださいね。
さらに残った紙で型紙に合わせて、長いひれ2本、短いひれ2本を作ります。
目・口をつける
胴体ができたら、目と口をつけます。
筆ペンで書いてもよいし、難しい場合は、材料の見本シールを切って貼り付けます。
筆ペンで書く前に見本シールで位置を決めてね、とのことです!
こんな表情になりました(笑)
金魚というよりも、鯉のような顔に見えるかも…。
色塗りをする
色塗りをする前に、色がにじまないように下準備として、溶かしたロウを塗ります。
ロウソクの溶かし方は、「ロウソクを空き缶などに入れて、ホットプレートにのせて弱火で溶かす」とのこと。
模様の位置などは、キットの中に入っている図解や、金魚ちょうちんの写真を参考にするといいですよ^^
つぎに、赤色染料1を容器に入れて、筆で胴体、ひれ、しっぽに下色を付けます。
このとき、しっぽ、ひれ(4本)はふちを4~5㎝のこして色付けます。
なるほどねー
塗ったらこんな感じになりました^^
ロウの塗り方が甘かったかしら…
下地の赤が乾いたら、つぎに濃赤色染料2でアイシャドーをつけ、胴体やひれに線を書き入れます。
こちらも図解や写真をみながら、書き入れてくださいね。
見事にアイシャドーがにじみまくってしまいました~!
ちゃんと読まないから~
充血がひどくなっちゃいましたね。
ひれ、しっぽを貼り付ける
染料が乾いたら、長いひれ、短いひれ、しっぽを木工用ボンドで胴体に貼り付けます。
最後に筆ペンでえらを書いて、ひもを取りつけて完成です!
にじんだり、形が不格好なところもありますが、自分で作ったと思うと、かわいくて仕方ないですね^^
手作りならではの味わいがあります。
こちらは以前、やない西蔵で作った金魚ちょうちん(小)と一緒に。
今回作ったのは中サイズなので、大きさの違いがよくわかりますね。
まとめ
キットを使ってはじめから作ることで、金魚ちょうちんを作る大変さが実感。
やない西蔵で体験をした時は、すでに骨組みもできていて、和紙も貼られて下色も付けられており、時間がかかるところはすべてできていました。
キットを使って作ることで、民芸品として大切な工程を実際に作ることができたのは、ほんとうによかったです!
キットを使って、自分だけのオリジナルの金魚ちょうちん、作ってみませんか?
お子さんの夏の工作に、ご自身のお部屋のインテリアづくりにおすすめです^^
また、竹ひごを曲げたり、ロウを溶かす工程や針金、ペンチを使う工程があるので、安全のためにも、お子さんは大人の方と一緒に作ってくださいね!