日々の喧騒から離れて、静かな自然に囲まれた場所でゆっくりとした時間を過ごしたい。
手軽に古民家スローライフ体験をしてみたい。
そんな方にお勧めなスポット、「帰郷庵(ききょうあん)」をご存じでしょうか。
山口市仁保にある「帰郷庵」は、仁保出身の私小説家・嘉村磯多(かむらいそた)の生家であり、築140年の古民家を改修した施設。
清流や田園、山々に囲まれた自然豊かな環境で、宿泊体験やスローライフ体験ができる、ひそかな人気を誇るスポットです。
実際にお泊りに行きたくなってきたよ
帰郷庵はどこにある?アクセスは?
帰郷庵があるのは、山口市仁保上郷。
道の駅仁保の郷から県道123号線をまっすぐ進み、犬鳴公園(夢の椀プール)も越えて、山道に入りかけたあたりになります。
なお、帰郷庵への公共交通機関はありません。
JRの場合は仁保駅から、バスの場合は道の駅のバス停(井開田バス停)から、タクシーなどを利用しておいでください。
帰郷庵でできることは?
宿泊体験と時間利用の2つのメニューがあり、古民家を一棟まるごと、貸切で利用することができます。
貸切なので、周りを気にせずに過ごせますね。
※利用には、仁保地域交流センター内の「嘉村磯多生家の会」(083-929-0433)への事前申し込みが必要です。嘉村磯多を紹介する展示コーナーは、一般開放しています。
【宿泊(古民家生活体験)】
体験料(税込) | 大人(15歳以上、中学生除く)3,000円/人 小人(小中学生)1,500円/人 小学生未満は無料 |
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入館・退館時間 | 入館 13時~、退館 ~11時 |
帰郷庵は旅館ではないため、食事は自炊になります。ご自身で食材をご用意くださいとのことです。
料理道具や食器類も施設に揃っています(詳しくは公式サイト内「帰郷庵の概要」ページの備品一覧をご覧ください)。
【古民家時間利用】
体験料(税込) | 1団体(1人からでも利用可) 1,048円/時間 ※準備、片付けを含めた時間 |
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開館時間 | 9時~17時 |
時間利用の場合も、部屋単位での貸し出しはできません。
帰郷庵の中を探検!
築140年の古民家、と聞くと、すごく古いのでは?トイレやお風呂はどうなっているの? と、心配になる方もいらっしゃるかもしれませんね。
帰郷庵はとても広い古民家です。
和室2部屋は管理人室と展示スペースになっていますが、それでも和室が7部屋、囲炉裏部屋、土間もあり、広々としています。
帰郷庵では、食事は自炊。
キッチンはどうなっているのかというと、こちらです。
広い土間に、かまどが設置してあります。となりにはIH調理器もありました。
かまどの使い方も書かれているので、利用される方みなさん、けっこう上手にかまどを使ってご飯を炊いていらっしゃるそうですよ。
ご飯はこちら、囲炉裏部屋で。
秋は鮎の塩焼き、冬はしし鍋がおいしいのだとか。
気になるお風呂、トイレはこちらです!
お風呂はなんと、昔懐かし五右衛門風呂!
昔ながらの薪で沸かす方法と、温水器でお湯を入れる方法とがあります。
これは安心ですね^^
古民家の古き良き部分をしっかりと残しつつ、小さなお子さんから大人まで、誰でも気軽に利用してもらえるように、新しくできるところは改修してくださっています。
これは利用してみたい!と思える施設でした。
本当に気軽に古民家体験ができますね!
おいしい湧き水・平家の泉
「帰郷庵」から細い山道を500mほど進んだ場所には、名水スポットとして知られる「平家の泉」があります。
すっと喉をとおる、飲みやすい水です!
こちらの水でご飯を炊いたら、とってもおいしかった、との口コミもたくさん。
お水を入れる容器は、道の駅仁保の郷で販売しています。
車で10分の場所にある、道の駅仁保の郷には、新鮮な野菜がふんだんに販売されています。そばにはスーパーまるしょうもあるので、生活用品も購入できますよ。
まとめ
山口市仁保にある嘉村磯多の生家「帰郷庵」をご紹介しました。
とても長閑な場所にある古民家ですが、利用される方が快適に過ごされるように、さまざまな点で配慮されている施設です。
今回は施設内の見学をさせていただいたのですが、管理人さんにも親切に対応していただきました。