岩国市の山間にあり由宇川のそばに佇む由宇温泉は、豊かな自然に囲まれ、アットホームな雰囲気の癒しのスポットとして人気の温泉です。
そのお湯も効能が多くとてもよいと評判で、近所の方や常連さんも多い温泉です。
今回は由宇温泉の入浴料金、宿泊や食事はできるのか、売店の様子などを調べてみました。

由宇温泉とは

由宇温泉は岩国市由宇川沿いにある、山あいの小さな温泉です。
由宇温泉の由来については、江戸時代の岩国藩の地誌に記されているところから始まります。

由宇町の出合というところでは、お湯が地面から沸き出て、年貢として納めなければならなかった稲が育たずに枯れてしまっていました。困った人々は湧き出たお湯をお湯を汲み捨てるように。
そのたたりか、お湯が沸き出なくなり、山口市の湯田でお湯が沸きだすようになったとか・・・。由宇町出合のお湯が湯田に抜けたのだと言い伝えられていました。

そして昭和30年、ボーリング調査で冷泉が掘り当てられ、言い伝えは本当だったと証明されました。
以前は温泉旅館が7軒も立ち並ぶ賑やかな温泉街でしたが、今は「由宇温泉」ただ一軒のみになりました。

由宇温泉・お風呂

由宇温泉はとても眺めがよいのが特徴です。山を眺め、川のせせらぎを感じながら浸かる温泉は、とても癒されます。
泉質もとてもよく、肌に優しく湯治の方にも好まれる温泉です。

お湯の性質

由宇温泉のお湯は、アルカリ性単純弱放射能冷鉱泉。
温泉の湯は無色透明、無味、微硫化水素臭。
効能分類・冷え性、高尿酸血症(痛風)、関節リウマチ、強直性脊椎炎など多数です。

入浴料金

大人990円、4歳~小学生500円
タオル 200円
入浴回数券 7,700円(11回分)
回数券1枚使用後、次回入浴1回サービス

毎月第1、3金曜日に限り、4歳~小学生までのお子様は無料で入浴できます。
お風呂の種類は、内湯、露天風呂、サウナ、水風呂。偶数日・奇数日で男湯、女湯が変わります。
浴室内・脱衣所のアメニティー(シャンプー類・化粧水類)は備え付けがありません
アメニティー類はフロントで購入することもできます。

岩盤浴

岩盤浴の特徴

祖母聖光石という、九州山地(祖母山・傾山)で産出される遠赤外線を放射する天然鉱石を使用。世界的にも希少な鉱石なんだそうです。

岩盤浴料金

90分1,800円(温泉入浴つき)
岩盤浴セット一式(バスタオル、Tシャツ、半パン)ご持参の方は 1,300円

男性の利用は女性同伴になります(女性は常時ご利用できます)。
木曜日は男性1人様でのご利用ができます。

宿泊は?

現在宿泊はやっていません。日帰り入浴のみです。
宿泊用の部屋であった3F個室は、ウィークリーマンションや社員寮として貸し出しできるようになっています。

食事は?

以前は仕出しもあり館内のお食事処で食事もいただけましたが、こちらも現在はやっていません
1Fの厨房も、貸し出しできるようになっています。
今は2F広間を会議、法事などで使用できますが、料理は仕出し手配になるようです(飲み物は由宇温泉が用意)。

売店

館内には売店があり、地元由宇町や岩国市の特産品を取り扱っています。

期間限定・由宇町の特産品「由宇トマト」

瀬戸内海に面していて気候が温暖な由宇町は、災害も少なくハウスでのトマトづくりに適している土地。その土地を利用して、もう40年以上もトマト栽培が続いています。

甘くてみずみずしい由宇トマトは根強いファンが多い人気の品。毎朝農家の方が届けてくれる採れたてトマトを、春から初夏にかけての期間限定で取り扱っています。

カープ応援グッズ

由宇温泉からさらに車で6~7分の場所には、広島東洋カープの2軍本拠地球場、練習施設があり、多くのカープファンが選手を間近で応援しようとやってきます。
由宇温泉でもカープの応援を盛り上げようと、カープ応援グッズを取り扱っています。温泉とカープの応援、どちらも楽しんでいけますね。

広島東洋カープ 由宇練習場
岩国市由宇町72-2  問い合わせ先:由宇町観光協会 TEL(0827)63-3399
公式HPはこちら

ゆう温泉施設情報

〒740-1406 山口県岩国市由宇町777  TEL:0827-63-0755 FAX:0827-63-0304
営業時間:10:00~21:00
休館日:火曜日(祝日の場合は営業)
貴重品ロッカーあり
駐車場 80台無料

交通アクセス

公共交通機関(バス)
JR山陽本線由宇駅から防長交通・「笠塚カープ練習場前」行きバス乗車、「由宇温泉」下車すぐ(およそ12分、290円)。便数は少なく、1~2時間に1便
由宇駅前にはタクシーも常駐しています。

自家用車
山陽自動車道 玖珂I.C →県道70・136号、国道437号、県道149号を経由して由宇方面へ(およそ12km、約20分)

由宇温泉公式HPは
こちら

まとめ

15年ぐらい前、たびたび行っていた由宇温泉。
とてものんびりとした環境で、お風呂から見える景色にゆったり癒されていたのを思い出します。
今は宿泊も食事もなくなったんですね。アメニティもなくなり、変わりゆくのは少し寂しいですが、それでも由宇温泉のお湯を楽しめるのは嬉しいですね。
この記事が由宇温泉をご利用されるお役に立てると幸せます。