
萩市笠山では、毎年2月中旬から3月下旬の見ごろに合わせ、「萩・椿まつり」が行われます。
笠山にはおよそ2万5千本もの椿の群生林があり、萩市に春の訪れを告げる赤いヤブツバキの美しさを楽しみに、また写真に収めようと、多くの方がまつりに訪れます。

椿の開花状況は
2025年は開花が遅れていましたが、1月28日に待ちわびていた開花宣言が発表されました^^
過去2番目に遅い開花宣言なのだそうですよ。
開花が遅くても花の終わりの時期は例年と変わらないため、これから3月いっぱいまで開花が集中し、色鮮やかな赤い花が楽しめそうとのことです。

足を運ばれる前にご確認くださいね。
萩 椿まつりの日程
開催期間 | 2025年2月15日(土)~3月16日(日) |
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場所 | 笠山椿群生林(越ヶ浜) |
問い合わせ先 | TEL0838-25-3139(萩市観光課) |
公式サイト | 萩市観光協会HP ※最新情報はこちらからご確認ください。 |
みどころは?
群生林と「椿の絨毯」
椿群生林は木の背が高く、目線の高さではあまり花は見えません。
少し見上げれば、高い場所に緑の葉と赤い椿の花が見えますが、目につくのは椿のつるっとした幹です。
その高く伸びる幹や枝に、長い間この笠山で自生してきた群生林の力強さを感じ、群生林内を歩いていると不思議とパワーが湧いてきます。

強い風が吹いた後や花の散り初めには、歩道にたくさんの椿の花が落ちています。
まるで椿の絨毯です。
椿は一輪がそのままポトッと落花するので、歩道を埋める赤い椿の花がとても美しいですよ。
花が落ちてしまった寂しさと、地面を彩る赤色の鮮やかさと…。
それはそれは、何とも言えない美しさです。

ものすごくきれいですよ!
より一層椿の花を楽しめますね^^
展望台からの眺め
群生林の中には、高さ13メートルの木製の展望台があります。
上まで登ると、椿群生林を見渡すことができ、群生林の広さと大きさに圧倒されます。
さらには群生林の向こう側に、日本海を望むことができます。


遊歩道が整備されていますが、歩きやすい靴でおいでください。
イベントはある?
初日はイベントたくさん!
今年は開催初日の2月15日(土)に、イベントがたっぷり行われます!
とくに見どころは、初日限定のライトアップ。
きっと幻想的でしょうね…^^
ほかにも一日中、たくさんのイベントが用意されていますよ。

10時~ | トゥクトゥクの無料乗車体験 (2/15,16限定) |
11時~ | オープニングセレモニー 郷土芸能披露 |
13時~ | 郷土芸能披露 |
13時30分~ | 縁日 |

椿ライトアップをはじめ、子ども縁日、干支「へび」絵付け体験、椿の実を使ったアクセサリー販売、柚子屋本店さんのカフェメニュー、日本酒の無料試飲など、夜の部もイベントが充実していますよ。
土日祝はさまざまなイベント開催
まつり期間中土日祝日は、さまざまなイベントが開催されます。
土日祝にはステージイベントを開催。
よさこいやたたら太鼓、キッズダンスなど、日変わりで多彩なステージを楽しめますよ。
また、着物姿の「萩椿小町」がお出迎え。
群生林内の広場にて地元の特産品の販売やクイズラリーが行われ、椿だけでなくお祭り気分も楽しんでくださいね^^

無料シャトルバスの運行
椿まつり期間中の土日祝は、無料シャトルバス(マイクロバス)が運行します。

運行日 | 期間中土日祝 |
運行区間 | 越ヶ浜市営駐車場〜椿まつり会場(笠山椿群生林) |
所要時間 | 10分程度 |
運行時刻 | ※乗客が集まり次第、随時運行。 【往路】9時30分~15時30分 【復路】10時~16時 |
路線バスで来場される場合は、萩バスセンターまたは東萩駅から奈古駅前行きか堀越(萩市)行きのバスに乗車し、越ケ浜バス停で下車します(萩バスセンターから越ケ浜バス停までの所要時間はおよそ20分)。
越ケ浜バス停から越ケ浜市営駐車場までは徒歩1分なので、バスでの来場も便利です。
車でのアクセスと駐車場
(引用元:萩市観光協会公式サイト)
椿まつり期間中の土・日・祝日は、椿群生林周辺の駐車場(A、B)は有料(1回300円)になります。平日は無料です。
群生林近くは普通車60台(A)、少し離れた臨時駐車場(B)はおよそ200台駐車できます。
群生林近くの駐車場には、県道294号線(笠山越ケ浜線)から海側の椿原生林方面への分岐があるので、海沿いにむけて進みます。
海沿いに出たら右側に向かってまっすぐ一本道を走っていくと、椿原生林の駐車場に行き当たりますよ。

笠山と椿群生林
群生林のある笠山は、北長門海岸国定公園の中心に位置する世界最小の火山です。
笠山の北端にある虎ケ崎には、約10ヘクタールにも及ぶ広い土地が椿の原生林に覆われています。

そんなに広い土地が、なぜ椿の原生林になっているのでしょうか。
藩政の時代、笠山の位置が萩城の鬼門にあたる方角にあることから、笠山の樹木の伐採や鳥獣の捕獲を禁止していました。
そのため山全体が原生林に覆われていたのですが、明治になってその禁が解かれ、多くの木が木材として使うために切り倒されていきました。
自生していたヤブツバキも切られましたが、その生命力の強さから切られた場所からまた芽を出し、花を咲かせ続けたのです。
それから昭和40年代になり、椿の調査に来た研究家の助言によって市が雑木を切り払ったり周辺の道路の整備に力を入れ、現在見られる椿の群生林ができあがったのです。
まとめ
萩・椿まつりの開催内容をご紹介しました。
萩市の椿群生林には若いころに一度訪れましたが、その不思議な雰囲気が印象に残って、また行きたいと強く思ったスポットでした。
その後何度か足を運びましたが、何度行ってみても大好きな場所です。
笠山には明神池や風穴、また萩ガラス工房などの観光スポットもありますので、あわせてお楽しみくださいね。
ぜひ早春を感じに、萩・椿まつりへおいでくださいませ!