菅原道真公が祀られている防府天満宮。その公式認定スイーツといえば、天神餅です。
お祭りや初詣の時にも、境内のいちばん目立つ場所で天神餅の出店が出て販売され、買い求める方の長い列ができるほどです。
今回は防府天満宮名物の天神餅、またその歴史や由来、販売しているお店についてご紹介します。
天神餅の由来
天神餅は、福岡の太宰府天満宮の梅ケ枝餅とほぼ似ている形状。
同じように大阪の北野天満宮にも天神餅があるとか。
わたしは太宰府天満宮の梅ケ枝餅が大好きで、防府市民になる前には、防府天満宮に天神餅があることを知りませんでした・・・(>_<)
(太宰府天満宮の梅ケ枝餅。こちらも天神餅同様においしいです)
天神様でこういったお餅が名物として販売されているのは、御祭神・道真公の逸話と関わりがあるようです。
天神様とお餅
太宰府に左遷された道真公は、家族とも離れ寂しい思いをしながら日々を過ごし、毎日の食事もままならない状況でした。
その様子を見かねた近くに住む老婆が、道真公が軟禁されていた部屋の格子越しに梅の枝に粟餅を巻きつけたものを差し入れたと言われています。
また別の説では、大宰府で憔然と過ごしていた折、お寺の門前でお餅を売っていた老婆が、道真公に元気を出してほしいとお餅を差し出したのだそう。
道真公はそのお餅が好物になり、亡くなった後、老婆が道真公の墓前にお餅を梅の枝にさしてお供えしたのが始まりともいわれています。
このような逸話から、道真公が祀られている天神さまにはお餅が販売されているのですね。
防府天満宮の天神餅は
防府天満宮の天神餅は、大きな催事のときに境内の一角で売られていた期間限定スイーツでした。
初詣の時にもいちばん大きなテントで出店していて、多くの方が買い求めていました。
やっぱり天神様といえば、天神餅なんですね。
蒸すのではなく焼いているので、カリッとした歯触りと中のしっとりとした生地と餡がとってもいいんですよ^^
子どもたちも大好きで、お餅のもちっとした食感は幸せな気持ちになりますね。
販売店「天とて」
(防府天満宮公式HPよりお借りしました)
数年前に参道に「天とて」という天神餅を販売するお店ができ、催事の時以外にも年間通して天神餅を手にすることができるようになりました。
天神餅の種類は
天神餅には白(粒あん)、よもぎ(粒あん)、紫芋(紫芋あん)、夏ミカン(期間限定)、梅あん(期間限定)があります。
以前、夏の時期に期間限定の夏ミカン味を食べてみました。
白の粒あんに慣れてたわたしはちょっと違和感が(笑)子どもたちは「おいし~い!」と食べてました。
わたしは白が大好きです^^
「天とて」 天神餅
防府市松崎町12-14(参道中ほど左側です)
営業時間 9時半~なくなり次第終了
定休日 水曜日(祝日の場合翌木曜日)
まとめ
今回は防府天満宮名物の天神餅についてご紹介しました。
天神様を祀っている天満宮にはこういったお餅があるものなんだなー、と漠然と思ってましたが、今回調べてみて、道真公とお餅の逸話が残されていたことを初めて知り、あらためて天神餅を味わいたいなあ・・・と思えました。
道真公が苦しい時に差し出された心のこもった老婆のお餅。どんなに心にしみるものだったでしょう。
お餅を通して美味しさはもちろんのこと、柔らかいお餅の食感に優しい思いも感じられそうですね。
防府天満宮にご参拝の際には、ぜひ名物・天神餅のご賞味くださいませ。おいしい天神餅で幸せな気持ちになってくださると、幸せます(*^^*)