
こんにちは、防府市の主婦なんたんです^^
「炬燵にみかん」って言葉があるように、以前はミカン=冬のお供でした。
それが今はどうでしょう。春になってもまだスーパーには柑橘類がたーっぷりと販売されていますよね。
今が旬の春みかんの代表が「ゆめほっぺ」です。
「ゆめほっぺ」は「せとみ」という品種のみかんで、「せとみ」の中でもいくつかの条件をクリアした一味上のみかんなんですよ。
今回は山口県オリジナル柑橘・「ゆめほっぺ(せとみ)」をご紹介しますね!
「ゆめほっぺ」が「せとみ」になるには?びっくりの糖度
「せとみ」は「清美」と、山口県原産の「吉浦ポンカン」を交配して育成した品種です。
もともと糖度が高い品種の「せとみ」ですが、その中でも糖度が13.5度以上、酸度1.35度以下、種がほとんどない、一定以上の大きさ、美しい外観などの厳しい条件をクリアしたみかんだけが「ゆめほっぺ」になれるんです。
これを選果場の光センサーで選別していくそうですよ。
スタンダードな温州ミカンは、糖度が10~11度ぐらいなのだとか。12度以上になると高級みかん、13度以上はプレミアムみかんと呼ばれるそうで、まさに「ゆめほっぺ」はプレミアムみかんなんですよ。
糖度13.5度といったらどんな果物?と調べてみたら、平均的なりんごが13度くらい、いちごが12~13度だそう!
こうして基準に合格した「せとみ」は、山口県東部にある周防大島から「ゆめほっぺ」として日本全国に出荷されます。
「ゆめほっぺ(せとみ)」の価格は?
みかんはいつも実家からもらっているので、ほとんど柑橘類を購入したことがないわたし。今回初めて「ゆめほっぺ」を購入してみました。
みかんといえば果物の中でも手に入れやすい価格、というイメージがありましたが、「ゆめほっぺ」は選抜メンバーなのでちょっとお値段がよいですね(わたしが購入したスーパーさんでは1玉およそ120円。「せとみ」は1玉100円ぐらいでした!)。
「ゆめほっぺ(せとみ)」の味や特徴は?
オレンジと違って皮をむきやすいので、温州ミカンのように皮をむいて房ごと食べても。おしゃれにカットして食べてもいいですよね。
カットして食べてみたら、意外と房と皮が離れなくて(;^_^A むいて食べたほうが食べやすいかな?と感じました。
さあ、そのお味は・・・濃厚!だけど爽やかさを感じる甘さ!おいしーい♪
酸味はほぼなく、でものぺーっとした甘みではなくてコクのある、柑橘ならではの甘さ。
食感はつぶつぶプチプチしてて、でも全体的にとてもなめらかジュージー(*´ω`*)
もちろん房の袋もすごく柔らかいので、違和感なく実と一緒に口に入れて味わえます。
これはすごい!
そのあとに子供たちと「せとみ」を食べてみましたが、うん、ちょっと甘さが違うのがわかります。
もちろん「せとみ」も十分甘いんですよ。だけどきめ細かさや甘さのコクに違いがあるんです。
この違いが「ゆめほっぺ」と「せとみ」の違いなんですね。なるほど!
これはこのお値段にこのお味、納得です。ほんとに山口県オリジナル柑橘として誇れる味です!
人の手を惜しまずにかけた栽培方法
この美味しい山口県オリジナル柑橘、その栽培の過程をちょっとご紹介しますね^^
ふつうは冬に食べるはずのみかん。
それがこの春に食べられるのは、枝になった状態のままで冬を越すからなんです。
「せとみ」の花が咲くのは、温州ミカンの花が咲くのよりもちょっと遅いころ。それでも初夏です。
そこから青い実をつけ徐々に大きくなっていき、ビニールハウスの中で冬を越します。規模の小さい農家さんは11月から12月ごろに一玉ずつ袋掛けするところもあるそうです。
これは冬の寒さを防いだり、鳥や病害虫を予防するためなんだとか。枝についたまま甘ーくなっていくみかん、鳥や虫がほっとくわけがないですものね。
冬を越して甘いみかんにするのも、自然との競争。だから人の手間ひまが必要になるんですね。
こうして無事に冬を越した「せとみ」は、2月ごろに収穫されます。
収穫したらすぐ出荷かと思いきや、2週間から1ケ月の間熟成させるんだとか。この熟成期間に酸味が落ち着き、甘みが増してあの濃厚な味になるんだそうですよ!
みかんは糖度が1度違うだけでもおいしさが全然違ってきます。
農家さんはどうにかして少しでも甘くておいしいミカンを作ろうと、手間をかけ、様々な工夫をして栽培されています。
まとめ
今回は山口県オリジナル柑橘・「ゆめほっぺ(せとみ)」をご紹介しました^^
ゆめほっぺは「新しい柑橘に夢を託す」「甘くてほおが落ちそう」という意味がこめて名付けられた柑橘です。
山口県のミカン農家さんたちの夢がたっぷり入った、ほんとにほおが落ちそうなほど甘い「ゆめほっぺ」。
どうぞこの旬の時期に、ご賞味くださいませ(*^-^*)