こんにちは、防府市の主婦なんたんです^^
山口県ゆかりの詩人・中原中也を訪ねて、湯田温泉街にある「中原中也記念館」に行ってきました。

中原中也記念館では様々な企画展をおこなっていて、中也の生きた時代をもっと身近に知ることができます。美しい心のリズムをうたった中也の詩の世界を、より深く感じられる記念館でした。

今回は中也ファンなら一度は訪れたい「中原中也記念館」の駐車場やアクセス、見どころなどをご紹介しますね^^ (↓中原中也の生涯については、詳しくはこちらもどうぞ。)

中原中也記念館と湯田温泉街

大きな温泉旅館や老舗の和菓子店が立ち並ぶ、山口県一大きな湯田温泉街。
その温泉街を歩いていると、突然コンクリート造りの白い近代的な建物があらわれます。中原中也記念館です。
国道沿いの中庭の壁には、中也の鳥にちなんだ詩が。閑寂、夜明けなどが掲示されていました。
年間のテーマにちなんで中也の詩を掲示しているそうですよ。
こちらは正面から見た記念館。ちょっと面白い形をしていますね。
温泉街のなかでも進歩的(?)なその建物は、どうやら中也のトレードマークだった帽子をイメージしているんだそうですよ。
故郷湯田温泉から離れ、都会に出た中也そのものを表しているようですね。
建物の正面には「中原中也誕生之地」の碑が、大きなカイツブリの木とともに建っています。
記念館のある場所は、中原中也の生家があった場所の一部です。

生家は大きな医院(中原医院)でしたが、昭和47年に火事で焼失。
このカイツブリの木は、中也が幼少のころからあり、火事でも焼け残った大切な木なんだそうです。

正面から建物入り口までの通路には、中也の詩が並んでいます。
一つのメルヘンやサーカスなど、中也の代表的な詩の一部がおもてなししてくれます。
すぐ近くは車通りの多い温泉街ですが、記念館の敷地の中はとても静か。
ひとつひとつ、詩を読みながらゆっくり進んでいくと、だんだんと中原中也の世界に引き込まれていきます・・・。

中原中也記念館・館内の展示

館内では、中也の詩業や生涯を伝える常設展示、一年ごとに展示替えをするテーマ展示、年に数回サイクルで企画展示が行われています。

訪問した時は、テーマ展示で「教科書で読んだ中也の詩」、企画展示では「中也の詩と乗り物」の展示が行われていました。

展示室内は撮影禁止なので写真はありませんが、常設展では年表と詩をたどりながら中也の生涯を知ることができます。
テーマ展示は自分の学生のころを思い出しながら、教科書に載っている中也の詩を味わえました^^

1階から2階にあがるスペースには自由に読書ができる中也記念室、中也の音楽資料を視聴できる情報コーナーやがあります。

(2階ホール窓からの景色。広い前庭とカイツブリの木が眺められます)

階段を上がって2階は企画展示室になっています。
ホールには中也のブロンズ像や中也に関する資料を検索できる資料検索室も設置してあり、展示だけではなく、様々な視点から中也の世界を知ることができるようになっているんですね。
面白いのが「中原中也クイズ」です^^
詩人・中原中也の世界をもっと深く知るために用意されたのが、このクイズ。

中也の兄弟の人数や住んだ場所など、展示を見ながら答えていきます。
受付の前で答え合わせができるんですが、わたしは全9問中8問正解でした・・・惜しいっ。
一緒に行った息子と展示をじーっとあっちこっち眺め、静かな展示室の中、答えを探してふたりでうろうろしていました(笑)。

中原中也記念館・グッズその他

受付のとなりでは、中原中也グッズが販売されています。
中也のトレードマーク、黒い帽子もありました!萩焼の帽子もあってびっくり。
思わず購入してしまいそうに(笑)

そのほかレターセットやポストカード、マスキングテープや書籍などが置かれています。
オンラインショップでも購入することができますよ(オンラインショップは中原中也記念館公式ホームページ内)。

中原中也記念館と一緒に「狐の足あと」も

記念館のすぐ前には湯田温泉観光回遊拠点施設「狐の足あとがあります。
こちらは湯田温泉の足湯とカフェを楽しめる施設なんですよ。
「狐の足あと」の足湯では、中也の詩の朗読が流れる「言音の湯」があります。
室内のとても静かな空間で、足湯と中也の詩を堪能できる贅沢なスペースです。記念館とともに、より一層深く中也の世界に浸ることができますよ^^

狐の足あとで足湯を利用したレシートを提示すると、入館料100円割引になる特典もあります(足湯以外のレシートは対象外です)ので、ぜひ記念館と一緒にこちらにもお立ち寄りくださいね!

中原中也記念館  施設情報

所 在 地 753-0056 山口市湯田温泉1-11-21
問い合わせ先 TEL  083-932-6430 FAX 083-932-6431
開館時間 【5月~10月】 9時~18時(入館17:30まで)
【11月~4月】 9時~17時(入館16:30まで)
休 館 日 月曜(祝日の場合その翌日)、毎月最終火曜日(変更あり)
年末年始(12月29日~1月3日)、その他臨時休館あり
入 館 料 一般 330円、学生220円、18歳以下・70歳以上無料(要証明書)

中原中也記念館 駐車場、アクセス

駐車場

駐車場は2ヶ所あります。
ひとつは狐の足あと、中原中也記念館の駐車場です。

こちらの駐車場は湯田温泉街の中心道路である県道204号線沿いにあります。
大きな看板がありますので見逃すことはないと思いますが、となりも有料駐車場になっていますので、入り口を間違えないようにされてくださいね。
(注:写真の料金所は中也記念館となりの有料駐車場のものです。紛らわしくてすみません(;^_^A)

またこの駐車場から記念館までは少し距離があります。
距離はおよそ230メートル、所要時間は3分ぐらい。湯田温泉街の雰囲気を楽しみながら歩いていけますよ。

営業時間 8時~22時
駐車料金 無料
駐車可能台数 40台(軽専用の駐車スペースが多いので、駐車の際気を付けてください)

もう一ヶ所は、記念館正面の敷地内の駐車場です。

営業時間 【5月~10月】 9時~18時
【11月~4月】 9時~17時
駐車料金 無料
駐車可能台数 普通車3台、障がい者用スペース1台

アクセス


JR山口線 湯田温泉駅から徒歩10分
湯田温泉バス停から徒歩1分

中原中也記念館公式HPはこちら

まとめ

今回は山口市湯田温泉にある中原中也記念館の見どころや駐車場、アクセスその他をご紹介しました。
わたしは以前、中也記念館を訪れたことがあるんですが、もうすっかり忘れてしまっていて(;^_^A 今回あらためて息子と訪問し、中也についてより深く知ることができてよかった・・・と感じました。

ところで、子どもたちは国語の教科書で中也の詩を見た覚えがないそう。
今回記念館に行ったことで、少しでも郷土の詩人を身近に感じてもらえたのではないかと思いますが、地元山口県出身の詩人、もっと授業で取り上げてほしいなあ・・・。

ということで(笑)、湯田温泉においでの際はぜひ中原中也記念館にお立ち寄りくださいませ。狐の足あとで湯田温泉のお湯もたのしんでくださいね。