山口の夏といえば、毎年8月6日、7日に開催される「山口七夕ちょうちんまつり」。
パークロードや商店街アーケードに数万個の紅いちょうちんが飾られ、幻想的な祭りの雰囲気を盛り上げます。
この記事では、伝統ある山口七夕ちょうちんまつりの歴史や見どころ、2024年の日程やイベント内容、交通規制についてご紹介します。
山口七夕ちょうちんまつり2024・基本情報
【開催時間】 18時~22時
【会場】 山口市中心商店街、大殿エリア、湯田温泉エリア
※雨天の場合はちょうちん飾りやステージイベントが中止、変更になる場合あり。
【問い合わせ先】山口市ふるさとまつり実行委員会(☎083-932-3456)
【公式サイト】山口七夕ちょうちんまつり
山口七夕ちょうちんまつり・イベント
まつり期間中は、たくさんのちょうちんにまつわるイベントが開催されます。
ここでは、おもなイベントをまとめました。
8月6日(火)
短冊飾り付け | ほたる広場 |
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DANCE WAVE やまぐちMINAKOI のんた(19時~21時30分) | 亀山公園ふれあい広場、一の坂川交通交流広場付近 |
8月7日(水)
yab ステージイベント(19時~20時) | 一の坂川交通交流広場付近 |
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DANCE WAVE やまぐち MINAKOI のんた(後夜祭/19時~21時30分) | 亀山公園ふれあい広場、一の坂川交通交流広場付近 |
ちょうちん御輿、ちょうちん山笠(20時~21時) | 県道204号線、早間田交差点付近 |
8月6日(火)7日(水)両日
ちょうちん飾りつけ(18時30分~21時30分) | 中心商店街、県道204号線、白石・大殿地域の一部 ※大殿地区は6日のみ |
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ちょうちんツリー点灯 | 一の坂川交通交流広場 |
ミニちょうちんツリー点灯 | ほたる広場、山口商工会議所前、一の坂川交通交流広場、湯田温泉など ※湯田温泉は7日のみ |
ミニすだれちょうちん(18時~21時30分) | 亀山公園ふれあい広場 |
ちょうちんワークショップ(19時~21時30分) | 亀山公園ふれあい広場 |
飲食、キッチンカー
両日ともに、一の坂川交通交流広場と亀山公園ふれあい広場にレストコーナーを開設。
亀山公園ふれあい広場には、キッチンカーなどの出店があります。
時間はどちらも18時~21時30分です。
山口七夕ちょうちんまつり・交通規制、駐車場は?
6日7日の両日とも、18時から22時の間、交通規制が実施されます。
JR山口駅前からパークロードまでと、県道204号線、中心商店街が車通行止め、歩行者天国になります。
また7日の18時~22時の間、湯田温泉の「錦川通り」が通行止めになりますので、来場の際はお気をつけください。
駐車場は?
駐車場は市内の有料駐車場に加え、祭りに合わせて臨時駐車場が開設されます。
臨時駐車場
臨時駐車場は、17時半~23時までの開設になります。
23時以降は施錠されますのでご注意ください。
山口県埋蔵文化財センター | 山口市春日町3-22 |
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県教育会館 | 山口市大手町2-18 |
山口県立図書館 | 山口市後河原150-1 |
有料駐車場
山口中心市街地にあるおもな有料駐車場をまとめました。
詳しい駐車場情報は、街づくり山口内の駐車場情報からご覧いただけます。
※中市第二駐車場は、規制期間中の入庫はできません。出庫のみです。
西京橋パーキング(42台) | 山口市中市町1-4 |
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中市第二駐車場(52台) | 山口市中市町5-13 |
米屋町駐車場(37台) | 山口市米屋町2-10 |
大手駐車場(75台) | 山口市大市町3-6 |
中市・井筒屋駐車場(400台・立体含む) | 山口市中市町3-3 |
道門パーキング(156台) | 山口市道場門前2-2-28 |
トラストパーク道場門前(84台) | 山口市道場門前2-3-25 |
菜花道門パーキング(436台) | 山口市黄金町1-1 |
西門前駐車場(25台) | 山口市本町1-2-13 |
湯田温泉街にもミニちょうちんツリーの飾りつけが行われます。
湯田温泉のおもな駐車場をまとめました。
トラストパーク湯田温泉3丁目 | 山口市湯田温泉3丁目1-15 |
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エルザパーク湯田温泉 | 山口市湯田温泉3-7 |
湯田パーキング | 山口市湯田温泉4-1 |
湯の街パーキング | 山口市湯田温泉1-1 |
当日、駐車場はかなり混雑するため、駐車できない場合があります。
できるだけ公共交通機関をご利用ください。
山口七夕ちょうちんまつりの歴史
ちょうちんまつりの起源は室町時代、山口が西の京として栄えた大内氏の時代にさかのぼります。
およそ600年前、第26代大内盛見は先祖の冥福を祈るため、お盆の夜に笹竹の高灯篭に灯りをともしました。
それがいつしか町民にも広がっていき、様々な変遷を経て今の「山口七夕ちょうちんまつり」になったといわれています。
長く受け継がれてきたちょうちんまつりですが、戦時中は自粛のため開催は中止。
しかし昭和25年に復活、時代に合うように形を変え、昭和54年、「山口七夕ちょうちんまつり」に改称、開催日も固定されて今のちょうちんまつりに至ります。
山口七夕ちょうちんまつりの見どころは?
ちょうちんの灯りは本物のろうそくの灯!
山口市街が紅い灯りで幻想的な雰囲気に包まれるちょうちんまつり。
驚くことにこのちょうちんの灯りは、本物のろうそくの火です!
ろうそくが燃え尽きるまでのおよそ2時間、山口の街は紅く染められます。
おまつりは2日間行われるので、前日の燃え残りろうそくを外して、新しいろうそくを設置。
倒れないように、ちょうちんのなかにろうそくをまっすぐしっかりと立てるのが大変なのだそうです。
ちょうちんは紙なので、時には燃え移って焼けてしまうこともあるそう。
今の時代に火を間近に感じられる祭りはそんなにありません。
このちょうちんまつりは貴重なお祭りですね。
目にも鮮やか、多様なちょうちん飾り
お祭りの間、市の中心部は様々な種類のちょうちん飾りで彩られます。
市の商店街や県道204号線沿い(湯田温泉通り)には、ちょうちん笹飾りがお目見え。
長い竿に40個近くのちょうちんをつけ、ろうそくの火が灯されたちょうちん笹飾りは、商店街のアーケード内に幻想的な赤い灯りのトンネルを作り出します。
また、背丈ほどのミニちょうちんツリーもお目見え。
ミニツリーには一般のお客さんたちもろうそくの火を灯すことができます。
火入れを体験できるなんて、びっくりですね^^
見逃せないのは、巨大なちょうちんツリー。
一の坂交通交流広場には、高さ8メートル、およそ200個のちょうちんで彩られたちょうちんツリーが登場します(LED電球使用)。
ちょうちんとツリーが合体したちょうちんツリーは、史実にちなんだもの。
第31代大内義隆はフランシスコ・ザビエルにキリスト教の布教を許可しました。
山口では2か月の布教で500人近くがキリスト教の信徒になったといわれ、山口では日本で初めてのクリスマスが祝われたとの史実が残っています。
さらにメインイベントで登場するのは、ちょうちん神輿とちょうちん山笠です!
150個の提灯で飾られた三基のちょうちん神輿と大きなちょうちん山笠が、県道204号線とパークロードを巡行します。
ねぶた並みの巨大ちょうちん神輿、見てみたかったですね!
また山笠には、大内弘世の時代に明の使節趙秩が詠んだ「山口十境詩」が支柱に書かれています。山口には大内氏の伝統と文化が色濃く残っているんですね。
まとめ
今回は山口七夕ちょうちんまつりをご紹介しました。
若い頃、夜の闇の中、紅く照らし出された商店街のアーケードを、不思議な気持ちになりながら歩いたのを思い出します。
日常のアーケード内とは全く違う幻想的な雰囲気に酔いしれて、いつもは買わないアクセサリーをお店で買っちゃったりして。懐かしいです。