こんにちは、防府市の主婦なんたんです^^
「海の守護菩薩」として多くの信仰を集めてきた普賢寺。
光市室積の御手洗湾にある、普賢菩薩をご本尊とする平安中期に創建されたお寺です。
今回は歴史ある普賢寺のご由緒や御朱印、庭園など、境内の様子についてご紹介します。
普賢寺のご由緒
普賢寺の創建は寛弘3年(1006年)、性空上人(しょうくうじょうにん)によるものと言われています。
天台宗の名僧であった性空上人にはさまざまな逸話が残っていますが、普賢菩薩に関しても伝説が残されています。
播磨の国(現在の兵庫県南部)の書写山(しょしゃざん)にある円教寺(えんきょうじ)の住職だった性空上人は、長い間、本物の普賢菩薩(ふげんぼさつ)の姿を見たいと思っていました。
ある夜、夢のお告げにより周防の室積に滞在することになった性空上人。
当地の漁師から、海の中から仏像らしきものが網にかかったので、また海へ戻したとの話を聞きます。
そこで、漁師たちに頼んで仏像を海から引き上げてもらったところ、その仏像は白象の背中に乗った普賢菩薩の像でした。
性空上人は大多和羅山(おおたわらやま)に庵を建てて像を安置し、しばらくして書生山に戻って行かれました。
何年か後に現在の場所にお堂が建てられ、普賢菩薩をご本尊として安置。
現在の普賢堂は天明8年(1788年)に建て替えられ、大正6年(1917年)と平静4年(1992年)に改修したものです。
普賢菩薩は海から見つかったため、海の安全を守る仏様として地元の人々に崇められています。
普賢寺 境内の見どころ
普賢寺の境内はとても広々としていて、散策にもうってつけです。
普賢堂のまわりにはお堀やお堂が建てられ、名勝に指定されている庭園もあります。
開山堂
開山堂には、性空上人像と病気治癒で知られる薬師如来像が安置されています。
性空上人は文殊観音の化身と言われたことから、人々が上人を称えるためにお祀りしました。
普賢寺庭園
普賢寺庭園は、画聖・雪舟が作庭したと伝えられる庭で、県の文化財に指定されています。
境内から少し奥まった普賢寺本堂の南面にあり、上の写真の看板が本堂への目印です。
庭園の拝観料は100円。庭園に入る扉のとなりに拝観料入れがあるので、各自でお金を入れて拝観します。
この庭は室町時代後期の作と考えられており、枯山水の庭の中では初期の頃のもので県内最古と言われています。
お堀の亀
山門から普賢堂周辺はお堀に囲まれており、お堀を覗くとたくさんの亀が甲羅干ししている様子が見られます。
10年近く前に亀好きの人が黙って50匹置いていき、さらに250匹追加されたのだとか・・・。
静かな緑あふれる境内で亀が甲羅干ししている様子を眺めていると、心癒されますよ。
普賢寺 御朱印は?
庭園がある普賢寺本堂の庫裏で、御朱印とパンフレットがいただけます。
パンフレットは一部100円、御朱印は300円です。
庫裏は本堂の右側。インターホンを押すと住職さんが出てきてくださいます。
御朱印帳、紙の御朱印も応じてくださいますよ。
普賢寺 駐車場
本堂前の空き地が普賢寺の駐車場として整備されています。
また、普賢堂の裏側にはなりますが、県道146号線沿いには室積公園の広い駐車場もありますので、車を停める場所には困ることはないと思います。
普賢寺 詳細
正式名称 | 臨済宗 峨眉山 普賢寺 |
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所在地 | 光市室積8丁目6-1 |
問い合わせ先 | 0833-79-1223 |
頒布物 | 御朱印300円 パンフレット(3つ折りで境内の見どころやご由緒を記したもの)100円 |
アクセス | 光駅からバスで25分、室積公園口から徒歩1分 光駅からバスで室積バス停下車、徒歩10分 |
まとめ
今回は光市の普賢寺をご紹介しました。
歴史ある普賢寺の周辺には北前船の寄港地として栄え町並みが残り、また象鼻ヶ岬を見渡せる展望台など、自然を楽しめるスポットもあります。
ぜひ、普賢寺でお堀の亀をのんびり眺め、周辺の町並みや自然を楽しんでくださいね。