ソメイヨシノならぬ「ミドリヨシノ」は、日本全国の中でも、萩市内でしか見ることができない貴重な桜です。

見ごろはソメイヨシノよりも少し早い、3月半ば。
価値あるミドリヨシノを愛でようと、開花時期には多くの方が萩城指月公園に足を運びます。

つぶた
つぶた
ミドリヨシノってどうして萩にしかないの?
どこで見られるの?
この記事ではミドリヨシノについてや、見られる場所などをご紹介しますね。

ミドリヨシノとは?

ミドリヨシノは、ガクが緑色であることから「ミドリヨシノ」と名づけられました。

なんたん
なんたん
花はよく似ているけど、ソメイヨシノは淡いピンク色。
ミドリヨシノは白さが際立ちますね

ミドリヨシノは園芸用に作られた桜で、ソメイヨシノの変異種と考えられています。
参勤交代の際、8代藩主がどこからか持ち帰ったと伝えられていますが、日本全国の中でも、ミドリヨシノは萩市内でしか見つかっていません。
つぶた
つぶた
いったいどこからミドリヨシノを持ち帰ったんだろう?

どこから萩にやってきたのかはわかりませんが、日本中でミドリヨシノがあるのは萩だけ。
貴重な桜であることに変わりありませんね。

どこで見られる?

【萩城跡指月公園】

ミドリヨシノが見られるのは、萩で2か所。
一般の方々が足を運びやすいのは、萩城跡指月公園内です。

指月公園内の志都岐(しづき)山神社参道にある、万歳橋(ばんせいばし)の東側にミドリヨシノがあります。

なんたん
なんたん
木の前に狛犬さんがいます。
ミドリヨシノの説明看板も設置されていますよ

指月公園にあるミドリヨシノは、根元の周囲約1.7m、高さ約6m。
樹齢は100年あまりです。
とても貴重な桜であることから、指月公園のミドリヨシノは山口県の天然記念物に指定されています。

指月公園には約600本のソメイヨシノが植えられており、開花時期に合わせて夜間ライトアップが行われます(天守閣などは通年ライトアップあり)。
夜、ライトに照らされた幻想的なミドリヨシノの姿を楽しむことができますよ。

■指月公園 詳細

営業時間 【4~10月】8時~18時30分
【11~2月】8時30分~16時30分
【3月】8時30分~18時
料金 大人・大学生・高校生 220円、中学・小学生100円
駐車場 城跡ながお駐車場(無料)、指月第一駐車場(無料)など

 

【広雲寺】

同じ萩市内の広雲寺にも、ミドリヨシノが植えてあるそうです。

広雲寺は、萩の住宅街にあるお寺。
道も駐車場も狭いので、車ではちょっと行きづらい場所にあります。

境内には立派なシダレサクラとミドリヨシノが1本ずつ植えられています。

つぶた
つぶた
枝を折って持って帰る方も見られるとか。
悲しいね
※こちらのミドリヨシノは、詳しく調べて確定まではされていないようです。

なお、萩市江向にもミドリヨシノがあるそうですが、個人宅とのことで、一般には見ることができません。

まとめ

萩市でしか見られない貴重な桜「ミドリヨシノ」をご紹介しました。

指月公園のミドリヨシノの樹勢はとても盛んといのこと。
これからも長く、元気に美しい花を咲かせてほしいですね。

つぶた
つぶた
そのためにも鑑賞のマナーを守って、大切に見守っていきたいね
近年は、萩市内にミドリヨシノの若木を植樹しているようです。
萩でしか見られない桜として、市内のたくさんの場所でミドリヨシノが見られるようになる日も近いかもしれませんね。