宇部市吉部(きべ)には、とても奇妙な光景がひろがるスポットがあります。

およそ3ヘクタールにわたって、大きさが0.5m~4mの巨岩が無秩序に重なり合っている「吉部の大岩郷」
その珍しい光景から、美祢市の「万倉の大岩郷」とともに、国の天然記念物に指定されています。

つぶた
つぶた
どうしてこんな光景ができたのか、いろいろ想像しながら楽しんできたよ!
道も整備されていて行きやすかったです。
この記事では「吉部の大岩郷」のアクセスや駐車場、その様子を紹介しますね
なんたん
なんたん

吉部の大岩郷・アクセスや駐車場は?

宇部市東吉部の県道30号線沿いにある、大棚バス停あたりに、「吉部の大岩郷」の看板が出ています。

看板に沿って県道230号線に入り、道なりに進んで行くと、ふたたび矢印看板が出現。

矢印に沿って一本道を進むと、突き当りが駐車場。すぐ目の前が大岩郷です。

つぶた
つぶた
道は山道ですが、舗装されていて道幅も広いので、安心だよ

所在地:宇部市大字西吉部字大岩郷134番の1
アクセス:
大棚バス停から吉部の大岩郷まで、所要時間は車で5分程度(およそ1.6キロ)
楠こもれびの郷から車で13分(8.5キロ)

吉部の大岩郷、その様子は

なぜできたのか、はっきりとはわからない

駐車場のすぐそばの丘陵地が、大岩郷です。

山肌が岩だらけで、石の海のよう。とっても不思議な光景です。

どうしてこの光景ができたのか、はっきりとはわかっていません。

しかし、これらの大きな岩は、近くの山にある岩と同じ石質(石英閃緑岩/せきえいせんりょくがん)であることから、岩の割れ目から風化して分離した岩が積もったとも考えられているそうです(ビュースポットやまぐち看板より)。

なんたん
なんたん
どこかからここに岩が運ばれてきたわけではない、ということですね

岩の間の苔やシダも価値がある

せっかくなので、大岩郷の脇から山の上の方へ登ってみました。
舗装された道も何もないので、とっても滑りやすいです。

わたしは思いっきり滑っちゃいました…。登るならば、足元に気を付けてくださいね!

つぶた
つぶた
それにしても苔やシダをそのままにすると、景観が悪くなるんじゃないの?
いえいえ、そうではないんですって
なんたん
なんたん
岩の間や岩肌には、さまざまな種類の苔やシダ、ヒナラン、ノブドウなどが生育しています。
周りにはネズミモチやアカメガシワなどが混在しており、植物学的に興味深いのだそう。

何もわからずに見ると、草だらけじゃないか…、と思ってしまいますが、岩石と苔やシダもすべて合わせて、「吉部の大岩郷」なのですね!

まとめ

宇部市吉部の「吉部の大岩郷」をご紹介しました。

道が整備された一本道なので、車であればアクセスしやすいですよ。
近くには、旧船木鉄道の鉄道跡や大棚トンネルといった見どころもあり、合わせて散策される方もいらっしゃるとか。

ぜひこの不思議な光景を見に、立ち寄ってみてくださいね。