カルスト台地「秋吉台」は、春夏秋冬と四季それぞれに違った趣を見せ、見る人々を楽しませています。
秋の終わりと冬の始まりの間である12月初め(7日)に秋吉台カルスト台地に行ってみると、そこには赤茶色に紅葉した草原と、儚げに立ち尽くすかのようなすすきの風景が広がっていました。
今回は、晩秋の秋吉台の美しい光景、雲海をご紹介します。
カルスト台地「秋吉台」
2015年9月に日本ジオパークに認定された秋吉台。その一番の見どころは日本最大級のカルスト台地「秋吉台」です。
その広さは総面積54平方km。特別天然記念物、国定公園にも指定されています。
秋のカルスト台地・草紅葉
「草紅葉」
この言葉を知ったのは、秋吉台のカルスト台地に足を運ぶようになった数年前。
その頃は秋吉台とは春や夏、初秋に美しい黄緑色の草原の光景を楽しむ場所。そう思っていました。
ところが秋や晩秋、冬にもまた緑色の草原とは全く違う美しい顔を見せてくれると知り、それはぜひ観に行きたい!そう思っていました。
そして今回やっと、晩秋の秋吉台に足を運ぶことができました。
秋に勢いよく伸びたすすきは、ほわほわの綿の時期を過ぎて立ち枯れる手前に。
そして草原を覆っているチガヤやネザサも赤色を通りこして茶色くなっていました。
秋吉台の草紅葉の見ごろは、例年11月中旬から12月はじめ。もう少し早かったら、下の写真のようにもっと草も赤色に映え、すすきも生き生きしていたのでしょうね・・・。
(おいでませ山口写真館より)
それでも一面茶色く染まったカルスト台地の風景は、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
10月、11月、そして12月と、刻刻と少しずつ色づいていく草とすすき。どの時期にカルスト台地に訪れても、その時その時のカルスト台地の表情はきっと素晴らしいものでしょう。
わたしも今回、雲の多い日の午後4時半ごろに立ち寄ったのですが、日中では見られなかったような少し薄暗い、暮れ行くカルスト台地の哀愁のような、でもとても穏やかな気持ちを与えてもらえました。
広大なカルスト台地はいつも、気持ちをフラットにしてくれます。
晩秋から冬は雲海が見られるチャンスも
9月から3月にかけての早朝は霧が発生しやすく、秋吉台の山頂から雲海を見ることができます。特に冬型の気圧配置が緩んで、暖かくなったような日。晩秋が雲海をよく見られる時期です。
(おいでませ山口写真館より)
秋吉台の最高峰「龍護峰」からの、雲海に浮かぶ山の峰々とそこに昇る御来光が絶景なのだそう。
草紅葉と雲海、合わさるととても幻想的・・・見てみたい光景です。
秋吉台の施設情報
問い合わせ先・秋吉台観光交流センター
美祢市秋吉台3506-2 TEL 0837-62-0115
営業時間 8:30~17:00、年中無休
アクセス
バスの場合
新山口駅から秋芳洞バスセンター1170円(防長バス)
秋芳洞バスセンターからは土日祝日、夏季、年末年始に秋吉台循環バスが出ています(徒歩の場合20分)。
車の場合
福岡方面から 中国道・美祢IC~国道435号~15分
美祢方面から 中国道・美祢東JCT~小郡萩道路~秋吉台IC~約7分
駐車場情報はこちらの記事で解説しています。
まとめ
今回は、晩秋(初冬)のカルスト台地「秋吉台」の紅葉の様子をご紹介しました。
秋の、季節と時間とともに刻々と変わりゆく美しいカルスト台地。ぜひ春や初夏だけでなく、秋の深まったこの時期のカルスト台地の光景をご覧になってほしい、と思います。