こんにちは、防府市の主婦なんたんです^^

山口を代表する銘菓といえば外郎(ういろう)ですね。
日本全国各地の銘菓として親しまれている外郎ですが、山口の外郎は作り方がほかの地域とは違い、そのおいしさも格別です!
中でもわたしが大好きなのは、御堀堂(みほりどう)の外郎

先日ひさしぶりに食べる機会があって、家族全員でその美味しさに感動しました!
山口の外郎を食べたことがない方にご紹介しなければ!と強く思い(笑)、今回は御堀堂の外郎について、賞味期限や価格、その味をご紹介いたしますね。

山口の外郎と名古屋の外郎の違いについては、こちらの記事でご紹介しています。


御堀堂の外郎 値段や賞味期限は?

値段 3本750円(2020年10月現在)
賞味期限 約1週間(冷暗所にて保存)
内容量 1本85グラム
原材料、カロリー (白外郎)砂糖、小豆、小麦粉、本わらび粉/加工澱粉 172キロカロリー
(黒外郎)砂糖、小豆、小麦粉、黒糖、本わらび粉/加工澱粉 169キロカロリー
(抹茶外郎)砂糖、小豆、小麦粉、抹茶、本わらび粉/加工澱粉 175キロカロリー

御堀堂の外郎の味は白、黒、抹茶の3種
サイズは通常サイズのものと、長さおよそ7㎝の小型外郎(1個130円)があります。

外郎には蒸したての生外郎と、日持ちする真空パックとがあります。
生外郎は夏季でわずか2日、冬季で3日しか日持ちしません。そのため生外郎は取り寄せができない商品で、山口にお越しいただいてお店で直接お買い求めいただく商品になっています。
生なので繊細なんですね。

今回食べてみたのは、日持ちする真空パックの外郎です。

御堀堂の外郎 歴史とこだわり

山口の外郎の歴史

室町時代、山口の街は「西の京」と謳われるほど美しい街として栄えました。
当時は大内文化の全盛期で多くの文化人や商人が往来し、現在にも残る五重塔や雪舟庭といった建造物が作られました。

その大内文化初頭、山口の外郎は「白外郎」として山口市大内御堀の福田屋で作られたとされています。
旅人や町人といった庶民だけでなく、殿様もその味を大層お気に召したそうで、「毛利の殿様外郎で茶を飲む」と詠われるほどでした。

山口の外郎元祖は御堀堂の外郎?

御堀堂の創業者・田中順助は福田屋で製造に携わり、昭和2年に御堀堂を開業しました。
元祖山口外郎の製法を受け継いでいる店舗として、伝統の味を今に伝えています。

山口外郎の元祖である福田屋は戦前まで外郎を作っていましたが、残念なことに昭和21年に廃業。現在は製造していません。
山口市宮島町の県道沿いに福田屋の跡地があります。

山口の外郎・こだわりの作り方

山口の外郎はほかの地方とは主原料が違います。
名古屋や小田原の外郎は米粉を主体とした材料を使っていますが、山口の外郎はわらび粉をおもな原料として使っています。

御堀堂の外郎には「本わらび粉」を使用。
本わらび粉は、山菜のわらびの根っこから採れるでんぷんです。

わらび粉に小豆餡、小麦粉、砂糖などを練り合わせて蒸し上げる山口外郎は、他の外郎とは違う、ぷるぷると弾力のある独特な食感と素朴な味わいを楽しむことができます。

実際、御堀堂の外郎を始めて食べたとき、その弾力と優しくて上品な食感に感動!
その後名古屋外郎を頂く機会があり、一口食べただけで「同じ外郎なのにこの味と食感の違いは何?」とびっくりしました!

本わらび粉のおかげで、他の地域の外郎にはない山口の外郎ならではの美味しさが際立っているんですね。

御堀堂の外郎 食べてみた感想は?

今回は御堀堂の外郎3種類、すべての味を頂いてみました^^

室町時代から伝わる白外郎は、とてもシンプルでありながら「おっとり」とした上品な味と柔らかな食感に思わず、ほわ~ん(笑)
これが「元祖」なんだなーと納得のお味でした。

黒外郎は沖縄産黒糖を使用。上品な白外郎とは違い、黒糖の深い甘みとコクが感じられる外郎です。
御堀堂2代目が創業時に作り上げたものだそうです。

そして抹茶外郎はほんのりと、でもしっかりと抹茶の風味が感じられ、こちらもとても好み^^
お若い方が好まれるそうですよ。
こちらの外郎は現在の当主が昭和30年代に開発されたものです。

わが家ではあまりの美味しさに大切にしすぎて、3日にわけて頂きました~(ほんとは早く食べたほうがいいんですよ)。
いつもはあっという間になくなっちゃうんですけどね(;^_^A

白、黒、抹茶、どの外郎も長い歴史と当主の思いのこもった味。ぜひ、県内外どんな方にも味わっていただきたいです。

御堀堂の外郎 食べ方は?冷凍できる?

せっかくの外郎、長く楽しみたいから冷凍で保存したい、という方もいらっしゃるかもしれませんね。

調べてみたところ、お店の方は冷凍での保存をおすすめしていないようです。
冷凍すると山口外郎独特のもちもちした食感を楽しめなくなってしまうので、できたら早めに食べられ、できたてに近い食感とお味を楽しんでいただくことことをおすすめします。

御堀堂の外郎 どこで手に入る?取扱店は?

御堀堂の直営店5店舗はこちらです。生外郎、真空パック外郎ともに取り扱いがあります。

御堀堂本店 山口市駅通り1-5-10
TEL 083-922-1248
湯田支店 山口市湯田温泉1-6-32
TEL&FAX 083-922-2289
小郡支店 山口市小郡 新山口駅内AISTA新山口
TEL&FAX 083-973-1281
周南支店 周南市銀座1-19
TEL&FAX 0834-22-1495
香山支店 山口市香山町6-7
TEL 083-928-1127

県内百貨店と山口宇部空港のANA FESTA、JR新山口駅、徳山駅のおみやげ街道、湯田温泉の旅館やホテル、美東SA(中国自動車道下り)、下松SA(山陽自動車道上り)などで取り扱っています。

御堀堂の外郎は公式ホームページからもお取り寄せできます。

ホームページからは真空パック外郎のみで、5本(白3本黒1本、抹茶1本)の箱入りからの取り扱いになります。
また小型外郎のセットもあります。

まとめ

今回は山口外郎の代表、御堀堂の外郎をご紹介しました。
山口にはたくさんの外郎メーカーがあり、どの外郎ももちもちした食感がとてもおいしいんですよ。
その中でも御堀堂の外郎は歴史もあり、わたしにとっては上品な味と独特の食感が何とも言えない格別な外郎です^^

山口になかなかお越しになれない方も、ぜひお取り寄せして食べていただきたい!
そして山口においでの方には、生外郎をぜひ!
御堀堂の外郎の美味しさと山口外郎の歴史をお伝えすることができたなら、幸せます。