旅する蝶・アサギマダラ。
黒や茶色の縁取りに、うっすらとした浅葱(あさぎ)色の羽が特徴です。
まるでステンドグラスのような美しさですね^^
秋、アサギマダラは本州の涼しい高原地帯から南下し、九州や南西諸島、台湾へと海を越えて飛んでいきます。1000キロ以上の大移動なんだとか…びっくりです。
南下の際、花の蜜を求めて山口県に飛来し、10月いっぱいわたしたちの目を楽しませてくれます。
どこに行ったらアサギマダラが見られるのかな
この記事では例年の情報などから、旅する蝶・アサギマダラの山口県内のおもな飛来スポットを調べてみました。また、県西部と北九州市を中心に開催される「アサギマダラスタンプラリー」もご紹介します。
※飛来情報は最新のものではありません。お出かけ前に該当施設にお問い合わせください。
下関市
リフレッシュパーク豊浦
(リフレッシュパーク豊浦Instagram過去投稿より)
四季の花がきれいな「リフレッシュパーク豊浦」。
秋にはコスモスの名所として有名ですが、アサギマダラが大好きなフジバカマもたくさん植えられてあり、数千頭が訪れる、県内でいちばんのアサギマダラの飛来地といわれています。
駐車場:あり
休園日:毎週水曜
アクセス:中国自動車道小月ICから車で20分、下関ICから車で30分
※リフレッシュパーク豊浦は入場料金が必要です。詳細は下記の公式HPをご覧ください。
>>杜の庭 リフレッシュパーク豊浦
毘沙ノ鼻
(吉見地区まちづくり協議会Instagram・一昨年の投稿より)
アサギマダラの旅の通り道になる、本州最西端の地・毘沙ノ鼻。
一昨年4月、アサギマダラの休憩ポイントを作ろうと、地元の方々がフジバカマ100株を植栽し大切に育てたところ、さっそく秋にたくさんのアサギマダラが飛来。ゆっくり休憩する姿が見られたそうです。
東行庵
紅葉の名所、東行庵にもアサギマダラが飛来します。
フジバカマがあるのは、東行庵玄関前の橋を渡って奥の花壇です。
10月3日現在、まだアサギマダラの姿を見ていないとのことです。
駐車場:あり
アクセス:中国自動車道小月ICから車で15分
山陽小野田市
竜王山公園
アサギマダラの南下の中継地になっている竜王山公園。
広い公園の中でアサギマダラが見られるのは、山頂駐車場から赤崎の配水場への途中にあるサワヒヨドリなどの自生地。
また、中腹駐車場そばの多目的施設付近もアサギマダラの観察スポットです。
「アサギマダラおいでませ作戦」です
関門地区で開催「アサギマダラスタンプラリー」
関門地域(北九州市、下関市、山陽小野田市、宇部市)では、平成27年(2015年)から秋の飛来にあわせて、「アサギマダラスタンプラリー」を開催しています。
実施内容 :山口県内では5つのスポットでスタンプの台紙を配布。
参加施設:
【山口県】
・季節体験農場花の海(山陽小野田市)
・楠こもれびの郷(宇部市)
・東行庵(下関市)
・リフレッシュパーク豊浦(下関市)
・毘沙ノ鼻(下関市)
※スタンプ2つ以上でフジバカマの苗をプレゼント(数量限定先着順)
※台紙・景品は各施設の担当窓口にてお渡し
※毘沙ノ鼻の担当窓口は、吉母公民館(月曜休館)
下松市
下松スポーツ公園
下松スポーツ公園の花の広場にはフジバカマが植えられており、昨年もアサギマダラが飛来しました。
10月の初めごろ、フジバカマが見ごろを迎え、少しずつアサギマダラが蜜を吸いにやってくるそうですよ。
一昨年は10月中旬の多い時には、30~40頭確認できています。
コスモスもたくさん植えられているので、アサギマダラとともに花を楽しめますね。
周南市
鹿野 清流通り
鹿野地区の清流通りにも、毎年数十頭のアサギマダラが飛来します。
女子道社の道路向いあたりに整備された水辺があり、水の中の鉢にフジバカマが植えられています。
清流通りは二所山田神社や漢陽寺などの名所やきれいな自然もあり、アサギマダラの観察のあとは散策もおすすめです。
駐車場:あり
アクセス:中国自動車道鹿ICから車で5分
金峰(みたけ)の里
地元の方々が管理、整備されている周南市金峰の里。
5年ほど前からアサギマダラが好むフジバカマを、麓から棚田の上まで3か所にわたって植えていらっしゃいます。
facebook「防長の吉野をつくる会」によると、今年は猛暑でフジバカマもうまく育たなかったとのことです。
周防大島町
外入(とのにゅう)地区
周防大島の白木半島エリアにある外入地区のフジバカマ畑には、10月中ごろに飛来します。
アサギマダラの飛来を促そうと、地元のみなさんがフジバカマ畑を整備し、畑を2アールにまで拡大。植えられたフジバカマは昨年時点で1000本にもおよぶそうです。
光市
冠山総合公園
バラや梅で知られる冠山総合公園にも、アサギマダラがやって来ます。
一昨年は11月に入ってから飛来を確認できたそうですが、今年はいつ頃やってくるでしょう^^
まとめ
アサギマダラのおもな飛来スポットを、ピックアップしてご紹介しました。
ご紹介したほかにも、個人のお宅や山の中のスポットなどなど、フジバカマが植えられているたくさんの場所に飛来しています!
小学生から大人の方々まで、地域全体でアサギマダラの休憩スポットを作り上げてこられた場所も多くあり、飛来スポットを調べながらとっても感動してしまいました。
自然環境が変わり、自生のフジバカマは減ってきているとのこと。アサギマダラも南への旅の休憩スポットが少なくなって、困っていたことでしょう。
地域の方々がフジバカマを植えることで、アサギマダラも喜んでいるのではないでしょうか^^
県内でたくさんのアサギマダラが観察できるのも、関わってくださっているみなさんのおかげ。ありがとうございます。
わが家も今年は、アサギマダラの観察に親子で行ってみたいと思います。