
旅する蝶・アサギマダラ。
黒や茶色の縁取りに、うっすらとした浅葱(あさぎ)色の羽が特徴です。
まるでステンドグラスのような美しさですね^^
秋、アサギマダラは本州の涼しい高原地帯から南下し、九州や南西諸島、台湾へと海を越えて飛んでいきます。1000キロ以上の大移動なんだとか・・・びっくりです。

南下の際、花の蜜を求めて山口県に飛来し、10月いっぱいわたしたちの目を楽しませてくれます。

今回は昨年の情報などから、貴重な旅する蝶・アサギマダラの山口県内のおもな飛来スポットを調べてみました。
下関市
関門地域(北九州市、下関市、山陽小野田市、宇部市)では、平成27年(2015年)から「アサギマダラスタンプラリー」を開催。
「日本固有の昆虫や植物の保全と保護啓発を目的に、アサギマダラの旅の中継地となるフジバカマの花畑ネットワークづくり」を目指しているそうです。
実施期間 | 10月1日~31日 |
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実施内容 | 山口県内では6つのスポットでスタンプの台紙を配布。 スタンプ2つ以上でフジバカマの苗をプレゼント(数量限定先着順) |
参加施設 (山口県内) |
季節体験農場花の海 楠こもれびの郷 下関市園芸センター 東行庵 リフレッシュパーク豊浦 毘沙ノ鼻(スタンプ窓口:吉母公民館) |
詳細や北九州市の参加施設などについては、吉見地区まちづくり協議会の公式サイトからご覧ください。

来年アサギマダラがやって来るかも!
リフレッシュパーク豊浦
四季の花がきれいなリフレッシュパーク豊浦。
秋にはコスモスの名所として有名ですが、アサギマダラが大好きなフジバカマもたくさん植えられてあり、県内でいちばんのアサギマダラの飛来地と言われているんですよ。
アサギマダラの鑑賞と一緒に、コスモスやコキアなど秋の花々もどうぞ。

駐車場:あり
休園日:毎週水曜
アクセス:中国自動車道小月ICから車で20分、下関ICから車で30分
※リフレッシュパーク豊浦は入場料金が必要です。詳細は下記の公式HPをご覧ください。
>>杜の庭 リフレッシュパーク豊浦
毘沙ノ鼻
アサギマダラの旅の通り道になる、本州最西端の地・毘沙ノ鼻。
昨年4月、アサギマダラの休憩ポイントを作ろうと、地元の方々がフジバカマ100株を植栽し大切に育てたところ、さっそく秋にたくさんのアサギマダラが飛来。ゆっくり休憩する姿が見られました。


駐車場:あり
アクセス:山陰本線JR吉見駅から車で25分(下関市環境部吉母管理場近く)
東行庵
紅葉の名所、東行庵にもアサギマダラが飛来します。
今年は開花が早い原種のフジバカマを植えたところ、はやくも昨年よりも3週間も早く、飛来が確認されたそうですよ!
紅葉の前にアサギマダラも見に行きたいですね。
駐車場:あり
アクセス:中国自動車道小月ICから車で15分
山陽小野田市
竜王山公園
アサギマダラの南下の中継地になっている竜王山公園。
広い公園の中でアサギマダラが見られるのは、山頂駐車場から赤崎の配水場への途中にあるサワヒヨドリなどの自生地。
また、中腹駐車場そばの多目的施設付近もアサギマダラの観察スポットです。


下松市
下松スポーツ公園
下松スポーツ公園の花の広場にはフジバカマが植えられており、昨年もアサギマダラが飛来しました。
10月の初めごろ、フジバカマが見ごろを迎え、少しずつアサギマダラが蜜を吸いにやってくるそうですよ。
昨年は10月中旬の多い時には、30~40頭確認できています。
コスモスもたくさん植えられているので、アサギマダラとともに花を楽しめますね。
周南市
鹿野 清流通り
鹿野地区の清流通りにも、毎年数十頭のアサギマダラが飛来します。
女子道社の道路向いあたりに整備された水辺があり、水の中の鉢にフジバカマが植えられています。
清流通りは二所山田神社や漢陽寺などの名所やきれいな自然もあり、アサギマダラの観察のあとは散策もおすすめです。
駐車場:あり
アクセス:中国自動車道鹿ICから車で5分
金峰(みたけ)の里
地元の方々が管理、整備されている周南市金峰の里。
5年ほど前から、アサギマダラが好むフジバカマをおよそ300本植えていらっしゃいます。
昨年は10月半ばごろ、約1000匹が乱舞する様子が見られたそうですよ!
アクセス:県道315号線から県道179号線へ曲がり、道なり。山の中のため、道が細い場所があります。
周防大島町
外入(とのにゅう)地区
10月より3000キロを旅する蝶「アサギマダラ」が周防大島に飛来します。
是非お立ち寄りください😁 pic.twitter.com/1A8hrX0nDv— 道の駅サザンセトとうわ (@sazanseto_towa) September 28, 2021
周防大島の白木半島エリアにある外入地区のフジバカマ畑には、10月中ごろに飛来します。
アサギマダラの飛来を促そうと、地元のみなさんがフジバカマ畑を整備し、畑を2アールにまで拡大。植えられたフジバカマは昨年時点で1000本にもおよぶそうです。
昨年は絶好のアサギマダラ観察スポットとして、たくさんの人が見学に訪れました。
光市
冠山総合公園
バラや梅で知られる冠山総合公園にも、アサギマダラがやって来ます。
昨年は11月に入ってから飛来を確認できたそうですが、今年はいつ頃やってくるでしょう^^

まとめ
今回はアサギマダラの飛来スポットをご紹介しました。
ご紹介したほかにも、宇部市ときわ公園や個人のお宅、山の中のスポットなど、フジバカマが植えられているたくさんの場所に飛来しています。
アサギマダラ✨
今年も来てくれました!ときわ少年キャンプ場近くの、フジバカマでみつけましたよ!#ときわ公園 #アサギマダラ#フジバカマ pic.twitter.com/LT4F0IKmas
— ときわ公園【公式】 (@tokiwakouen) October 16, 2020
また、ここ数年姿を見せなかったものの、今年は長門市油谷後畑の「棚田の花段」にもアサギマダラが飛来しているとか。
小学生から大人の方々まで、地域全体でアサギマダラの休憩スポットを作り上げてこられた場所も多くあり、飛来スポットを調べながらとっても感動してしまいました。


自然環境が変わり、自生のフジバカマは減ってきているとのこと。アサギマダラも南への旅の休憩スポットが少なくなって、困っていたことでしょう。
地域の方々がフジバカマを植えることで、アサギマダラも喜んでいるのではないでしょうか^^
わが家も今年は、アサギマダラの観察に親子で行ってみたいと思います。