こんにちは、防府市の主婦なんたんです^^
2011年にTV番組「ケンミンショー」で山口の郷土料理の具として紹介された安平麩。
麩なのに大きくてまん丸、まるであんパンのような特徴的な麩です。
でも意外と山口県民は知らなくて、
山口県のどこで食べられてるの?
というリアクション。
ケンミンショーを見て初めて安平麩の存在を知った方も多いんですよね。
下関出身ですが、これまで食卓にのぼったことはなく一度も見たことがなくて。
この前娘に山口の名産であることを教えてもらいました。
そこで今回はもっと安平麩を知ってみようと思い、
どこで売ってるの?山口県のどの地域でどんな風に食べられてきたの?
という疑問について調べてみました。
安平麩とは?
安平麩は山口市小郡にある竹内商店で作られています。
およそ100年前から作り続けており、現在は4代目が安平麩づくりに奮闘されています。
山口市小郡新町2丁目11-10
TEL:083-972-0977
ホームページはないそうです。
まるくて小さめのあんぱんのようなこの形は、日本で最初に作られた焼き麩の原型といわれています。
麩は室町時代に中国の禅僧が伝えたもので、精進料理の中でたんぱく質を補うための食材として使われていました(ウィキペディアより)。
同じように安平麩は、仏事の添え物や精進料理のなかの一品料理として利用されていました。
県内では中央部(山口市阿知須、小郡、宇部市)あたりで使われていて、今も実際に食されています。
だから県民の多くが安平麩を知らなかったのかも…?
安平麩の特徴は?
直径10センチぐらいはあるのかしら。
中はどうなってるのかと思って半分に切ってみたら、中はきめが細かくてとてもしっかりしています。
きめが細かくて煮崩れしないのが、安平麩の特徴のひとつです。
また安平麩は小麦粉とグルテンで作られますが、普通の麩よりもグルテンの量が多いため、水分を含んだ時にもちもちとした食感が楽しめます。
グルテンは小麦特有のたんぱく質。
安平麩には小麦のたんぱく質がたっぷりと含まれていて、しかも低カロリー。
しかも無添加なので、健康によくてうれしい食材ですね。
安平麩の食べ方は?
安平麩のパッケージには
「すきやきの具、鍋物の具、おでん、麩どんぶり、いためもの(チャンプル)、離乳食に最適!」と書かれてます。
料理方法は「安平麩汁」と「麩と椎茸の炒め煮」のふたつが紹介されていたので、今回は「麩と椎茸の炒め煮」を作ってみました。
買い忘れてたよね・・・
さて、料理前に安平麩はあらかじめ水に浸しておきます。
水に浸してよく戻すのですが、この大きさなので水戻しに時間かかります。
椎茸でいう軸のあたりがとってもきめ細かくなっているので、なかなか柔らかくならないんですね。
ぜんぶ柔らかくなるのに1時間ぐらいかかりました。
そうすると5分ぐらいでふんわりになるんだとか。知らないと損しますねー・・・
水戻しした安平麩はプルプルしてます^^
水を軽くしぼって半分に切って(レシピでは4等分)、鍋にサラダオイルを熱して水戻ししてそぎ切りにした干しシイタケと一緒に、焦げ目がつくぐらいに炒めます。
椎茸の戻し汁と砂糖を入れて、しょうゆ、酒を入れて汁けがなくなるまで煮詰めて完成です(最後にたまごを落としてもよりおいしいそうです)^^
食べてみても、もっちもち!食べ応えある
味も染みてるし、大きくてヘルシーだからお肉代わりにいいかも^^
お聞きしたところによると、すき焼きの具にとっても良いんだそうですよ。
そのほかにもそのまま1個まるごとお味噌汁に入れたり(ケンミンショーで紹介されてたのはこの食べ方のようです)、卵とじ、雑煮、炒め物。
水戻しした安平麩を軽く絞って、中に具を詰めてフライにするのもあり。
そのままパン代わりにしてジャムを挟んで食べてもよし、ピザの生地にしてもよし、なのだそう。
なんでもアリなんですね^^
仏事の食材として使われてきた安平麩。
アイデア次第でいろんな食べ方ができて、常備していたらどんどん活躍しそうですね!
安平麩はどこで売っているの?通販は?
安平麩はスーパーの乾物売り場にありました。
灯台下暗しです・・・。
他にはおみやげ物売り場などに置いてあります。
また県外の方も気軽に手にできるように、楽天、YAHOO!ネット通販での取り扱いがあります。
乾物なので日持ちもしますし、県外の知り合いやご親せきに、またお取り寄せにいかがでしょうか。
安平麩、話題になること請け合いです^^
まとめ
今回は山口県の名産「安平麩」をご紹介しました。
ケンミンショーで紹介されたけど全然知らないなー、何それ?という感じで手に取った安平麩。
なんということでしょう、とっても面白くてヘルシー、使い方もいろいろあって、一家にひとつは常備をおすすめしたくなる一品でした。
山口県民がもっと安平麩を知って、食べて、食卓に広めていきたいですね。