トマトといえば夏野菜というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
下関市の特産品「垢田(あかだ)トマト」は春~初夏にかけて旬を迎え、5月のGW過ぎ頃がもっとも美味しい時期といわれています。
厚い果肉とフルーツのような甘さが特徴の垢田トマト。
糖度検査では、イチゴやみかん並みの糖度10度になるものもあるそうです。
「フルーツのように甘くておいしい!」と、その美味しさに感動したお客様から「ごちそうトマト」とネーミングいただいたというエピソードも♪
シーズン中は、直売所に並べる側からなくなってしまうという大人気ぶりです。
そんな垢田トマトの美味しさの理由や実際に召し上がった方の声、出荷時期・販売所について調べてみました。
さらに、時期を問わず一年を通して楽しむことができ、通販でも購入可能な垢田トマトを使ったスイーツについてもご紹介していきます。
垢田トマトはなぜおいしい?
垢田トマトが栽培されている垢田地区は下関市の西海岸に面した肥沃な土地で、古くから野菜作りが盛んでした。
この畑作に適した土地で、農家さんが手間を惜しまずていねいにお世話をすることで、実がしっかりとしてフルーツのように甘い垢田トマトに育ちます。
その工程は、栽培の基礎となる土づくりから。
有機肥料や海藻・炭などをしっかりと混ぜこんで土壌を肥やすことで、トマトが元気に育ち果肉の味もよくなります。
畑に植える苗は、実生栽培(みしょうさいばい)と呼ばれる種から発芽させたもの。
実生栽培の苗は病気になりやすく、世話や管理が大変です。そのため、トマトは接ぎ木苗で栽培されるのが一般的です。
ですが、実生栽培の苗は人が手をかけることでしっかりと自分の根を張って養分を吸収しながらスクスクと成長し、台木(だいぎ:接ぎ木苗の根っこ側)の性質の影響を受けず、純粋なトマトとして味の良い実をつけます。
大切に育てる一方で、水分量の管理は厳しく行います。
極限まで水分を抑えることで、果肉がしっかりで糖度の高い「ごちそう垢田トマト」に育つのです。
まるで子育てみたいね。
収穫のタイミングも美味しさのポイントになっています。
市場流通のトマトは、店頭に並んだ時に型崩れせず色も形も見映えがよくなるように、実が青いうちに収穫して出荷されます。未熟な状態で収穫された実は、時間が経って赤く色づいても完熟の味にはなりません。
垢田トマトは赤く熟れたタイミングで収穫するので、甘みとうま味が凝縮された最高の状態で販売されます。
垢田トマトを食べた感想は?
実食!垢田トマトのお味は?
4月中旬のネット注文から一週間足らず。
垢田トマトが届きました!
配送伝票が貼られた厚紙のフタを取ると、いきなりこの状態。
産直感満載です♪
一つ取り出してみると、見た目よりかなりずっしりとした重量感。
箱には「Mサイズ」と表記があり、重さを計ってみると約100gでした。
断面が見たかったので輪切りにすると、ご覧の通り。
果肉がぎゅっと詰んでいて、切り口から果汁がじゅわ~っと染み出してきます。
早速お味見♪
果肉のきめが細かいので口触りが良く、柔らかいけどしっかりとした噛み応えがあります。
噛むと果汁があふれてきて、
「甘い!」そして「味が濃い!」
「これは”デザート・トマト”だなぁ」
そう、思った1日目。
翌日、輪切りにしたトマト(ちょっと皮がしっかりめなので、輪切りが気に入ってます)をフライパンで軽く焼いてみました。トマトの横でピザ用のチーズも焼いて、トマトステーキの上に乗っけて完成。
これをトーストに乗せて食べたのですが、熱々のトマトステーキは美味しさが際立っていました。
一般的なトマトではこの味は出ないなぁ。
もし、お店のピザやパスタでこの味が出てきたら予想外、期待を大きく上回るおいしさに感動するだろうと思いました。
”ごちそうトマト”をごちそうになって、ご縁のある方々にお分けして喜んでいただいて幸せでした。
関係者の皆様に感謝です♪
垢田トマトはいつ、どこで買える?
出荷時期はその冬の気候によって前後するようですが、例年ですと3月~7月上旬となります。
シーズン中は、地元垢田の農家さんが運営する直売所やJA山口県下関の農産物直売所でもぎたての新鮮な垢田トマトを購入することが出来ます。
1個150円~200円程度で購入できるようですが、毎年楽しみに待っておられる常連さんたちは箱買いしていかれるようです。
遠方にお住まいの方や県外の方に嬉しい、オンラインストアJAタウンの「正直やまぐち」での販売もあります。完熟で収穫するため市場流通しない垢田トマトを通販でお取り寄せできるのは嬉しいですね。
ちなみに昨年(2021年)は4月中旬から5月いっぱいの約一月半の取り扱い。
お値段は約1.8kg(MまたはLサイズ)が¥3,790(税込)でした。
2022年の予約受付が開始されました!
ご予約はこちらから↓↓↓
ちょっとお値段が良いように思いますが、「垢田トマトを食べたら他のトマトは食べられない」「トマトが苦手でも美味しく食べられる」といわれるほどの「ごちそうトマト」。トマト好きの私にはたまらない魅力です。友達とのシェアや、サプライズの贈り物にも喜ばれそうですね。
垢田トマトのお菓子
下関市内の菓子店「お菓子工房 幸ふく」さんでは、垢田トマトを使ったお菓子を開発し、製造販売を行っています。
◇ 垢田のトマトゼリー
山口県特産品振興奨励賞を受賞し、下関のブランド商品にも認定されたこだわりの一品。
垢田トマトを贅沢に使い、トマトジュースのイメージとは程遠い透明感のある果汁を抽出して作られたゼリーは何とも涼し気ですね。
”ぷるんつるん”のゼリーと肉厚の果肉の食感で垢田トマトを贅沢に楽しめるスイーツです。
◇ 垢田のトマト外郎
わらび粉を原料とする山口の伝統的な外郎に垢田トマトを練りこむという斬新なアイディアから生まれた外郎です。
外郎のもっちりぷるぷるの食感と垢田トマトの濃厚な風味との相性が抜群で癖になる美味しさ。
どちらも通販で購入できます。
もちろん、お電話・FAXでもご注文いただけますよ。
まとめ
下関の「垢田トマト」についてご紹介しました。
調べれば調べるほど、フルーツのように甘く実もしっかりしているという絶品トマトを食べてみたい思いが募ってきました。大切な人たちにおすそ分け出来たら素敵だなぁと、通販での購入を考えています♪
地元では規格外の垢田トマトがお買い得価格で販売されることもあるようなので、近郊の方は現地に行かれるのがおすすめです。
トマトは一年中スーパーで見かける野菜となりましたが、垢田トマトを頂けるのは春先から初夏にかけての数か月。その時期にしか楽しめないちょっと贅沢な感動を味わってみませんか?