※2020年しものせき海峡まつりは中止になりました。
毎年ゴールデンウィークに赤間神宮周辺で行われる「先帝祭」
「しものせき海峡まつり」の中のメインイベントとなるお祭りです。
艶やかな太夫らによるパレードを見に、毎年40万人以上の人出で賑わいます。
今回は先帝祭の由来、祭りのスケジュールと見どころ、太夫や先帝祭限定御朱印についてご紹介します。

先帝祭の日程、スケジュール

毎年5月3日に、下関市街を太夫たちが外八文字を披露したながら練り歩く上臈道中、赤間神宮にて本殿祭・奉納行事、そしてクライマックスの上臈参拝が行われます。
2019年のスケジュールはこちらでした。

上臈道中(雨天の場合はシーモール下関にて)
9:30~9:40  伊崎町西部公民館前
10:00~10:10 グリーンモール商店街
10:30~10:40 豊前田商店街
11:20~11:30 唐戸商店街
16:20~16:50 姉妹都市ひろば特設ステージ
上臈道中は各所わずか10分の披露ですが、その様子はとても艶やかです。

本殿祭・奉納行事
10:00~12:30 赤間神宮にて
上臈参拝
13:00~15:00 赤間神宮にて
毎年ほぼ同じようなスケジュールで行われています。参考にしていただけたらと思います。

当日の交通規制や駐車場は

交通規制

上臈道中が行われる9:00~12:00の間、規制が行われます。
上臈道中の通過後は規制解除されます。

駐車場

唐戸、下関駅周辺には観光スポットの有料駐車場や市営駐車場などが数多くありますが、ゴールデンウィークはどこも満車になり、道路も混雑します。できるだけ公共交通機関でお越しください。

唐戸、下関駅周辺の駐車場詳細については、下関市が公式ホームページに掲載している「しものせき観光駐車場マップ」を参照ください。

交通アクセス

JR下関駅からサンデンバスで約10分「赤間神宮前」下車すぐ(赤間神宮)
下関駅付近の伊崎町西部公民館前、豊前田商店街と徐々に赤間神宮にむけてパレードしますので、天気が良く上臈道中を見ながらでしたら、下関駅から徒歩でもイベントの多い唐戸地区まで行くことができます。

先帝祭の由来

先帝祭の由来は、平安時代の源平合戦にさかのぼります
壇ノ浦の戦いで平家が源氏に敗れると覚悟した二位の尼は、三種の神器と当時8歳だった幼い安徳天皇を胸に抱き、壇ノ浦の海に入水します。
生き残った者たちの中には、平家再興を図ろうと山にこもっていた者たちもいましたが、機会を図れずに漁業を営む者もいました。
また、宮廷でしか生きたことのなかった女官たちは地元の住民に助けられ、付近の山の草花を摘み取っては港に泊まる船人に売ってほそぼそと生計を立てていました。
これらの生き残った者たちは、先帝(安徳天皇)のご命日になると毎年欠かすことなく、昔ながらに身なりを整え、重々しい立ち振る舞いで先帝の御影を安置しているお堂に参拝を続けていました

女官が絶えた後、江戸時代になって遊郭ができ、廓の主人が女官たちのまごころとその美しい出で立ちを伝えようと、お抱えの遊女たちに参拝を続けさせたといわれています。(諸説あり)
時代とともに移り変わりながら、昭和41年から現在まで、華やかな先帝祭として引き継がれています

太夫とは?太夫は何人?

上臈道中を行うのは5人の太夫(たゆう)。振袖太夫(一番太夫)、二番太夫、三番太夫、四番太夫、そして傘留め太夫の5人です。
もともと太夫とは、芸妓さんの中でも芸と教養とを兼ね備えた女性に与えられる最高位の称号です。先帝祭では、その太夫役は日本舞踊の名取の中から推薦で選ばれます。

見どころは

上臈道中

江戸時代に参拝を続けた遊女のきらびやかな道行きを受け継ぎ、現代でも艶やかな衣装を身に着けた太夫たちが稚児(ちご)、警固(けご)、官女、禿(かむろ)を従えて、市内を練り歩きます。
途中4カ所で、高下駄をはいて独特の歩き方である「外八文字」を披露しながらのパレードです。

太夫が身に着ける衣装は合計25キロを超えるほどの重さなのだとか・・・。
パレードを見ていても、その大変さを全く感じさせない美しい足さばきです。

上臈参拝

祭りのクライマックスとなるのが上臈参拝です。
赤間神宮の水天門から本殿へと架けられた赤い橋のスロープの上を、太夫が外八文字で上がっていきます。
その様子は海峡まつりのポスターでも見られますが、赤い橋と艶やかな衣装を着た太夫と竜宮城のような水天門・・・ほんとうにため息をつくほどの美しい光景です。

外八文字の道行きだけでなく、拝殿での安徳天皇への参拝の様子も大変優雅で美しく、観る人の目を引き付けます。
この艶やかな道行きは、安徳天皇のご命日の参拝の一環。平家の人々の思いが連綿とつながる先帝への神事なのですね。

先帝祭の限定御朱印はある?

先帝祭を挟んだ3日間(5月2~4日)、枚数限定の先帝祭限定御朱印を頂けるようです。
(2018年、2019年は限定御朱印があったとのことで、2020年はまだ未確認)
真ん中に「先帝祭」と書かれ、赤間神宮の朱印と太夫さんの青い印が押してあります。

まとめ

今回は安徳天皇を偲ぶ先帝祭についてご紹介しました。
小さい頃から先帝祭の様子をテレビで見ては、きれいだなあ、間近で見てみたいなあと思っていました。
昨年、その上臈道中を目の前で見ることができ、子どもたちにも見せることができてよかった、と感動したばかりでした。
源平の時代からの、先帝(安徳天皇)への思いを受け継ぐこのお祭。美しくも悲しい思いを秘めた太夫の道行きを、ぜひ間近でご覧になってくださいませ。
この記事が少しでも先帝祭にいらっしゃるお役に立てたら、幸せます。