こんにちは、防府市の主婦なんたんです^^
日本海を望む萩市笠山の北端には、10ヘクタールの広さにおよそ2万5千本ものヤブツバキが自生しています。

小さい頃から椿の花が好きで、よく花の蜜を吸っていたわたし(笑)
身近にある花ですが、ここ笠山の椿群生林はとても神秘的。何度か椿まつりに行ってみたことはありますが、花はもちろんその神秘的な椿の群生林の中を散策したい・・・という思いがふつふつと沸きあがり(笑)
今年は椿の開花が早く、1月下旬には椿が見ごろを迎えていたとのことで、もう花が終わりに近いかな・・・と思いながらも、やっぱり今年も行ってまいりました^^
とても不思議な空間を味わい、美しい椿の花と、萩ならではの美味しい海産物を味わってきました!

萩市笠山・椿群生林

藩政の時代、笠山の樹木の伐採や鳥獣の捕獲を禁止されており、山全体が原生林に覆われていたのですが、明治になってその禁が解かれ、多くの木が木材として使うために切り倒されていきました。
自生していたヤブツバキも切られましたが、生命力の強いヤブツバキは切られた場所からまた芽を出し、花を咲かせ続けました。

昭和40年代になり、椿の調査に来た研究家の助言によって市が雑木を切り払ったり周辺の道路の整備に力を入れ、美しい椿の群生林ができあがったのです。

萩・椿まつりまで

行ってみたのは三連休の最終日。国道191号線から笠山に向かう車も多く、おまつり賑わっているのかしら、とドキドキ。
無料シャトルバスもありますが、群生林のある北端まで車で行きます。

北端に行くまでは道が細い・・・。所々に回避場所はありますが、おまつり期間中なのでけっこう車が行き交います。これわたし運転イヤだ~、よかった夫がいて、と思った次第(笑)
群生林に行くまでの道は海沿いの道、青く広がる日本海を横目に見ながらのドライブです。
椿の前に海に癒されつつ、椿にわくわくしつつ、向かいます。

駐車場は群生林から少し手前の臨時駐車場と、群生林すぐ近くの駐車場とがあり、混み合い具合によってどちらかに誘導があります。運よく、群生林そばの駐車場に誘導してもらいました^^

笠山群生林の中は

笠山の椿の群生林は、一歩踏み込むと椿の木の高さにまず驚きます・・・。
自生している椿の木はこんなにも大きく高く育つものなのか・・・と椿の木が集まるとこんなにも神秘的なものなのか、そして自分って小さいんだなあ(笑)と感じさせられます。
椿の木のつるっとした幹が、目の前にたくさん。
ただの木の幹だけど、あったかさを感じるんですよね。「ようこそおいでませ~」っていってもらってるような。
神秘的だけど、あったかい。そんな群生林。
見上げれば緑のつやつやの葉っぱと赤い椿の花。そう、葉っぱと花が巨大な椿のドームの屋根になっている感じです。椿の木に覆われた巨大なドーム。
そんな不思議な雰囲気の中を、ゆっくりと歩いていきます。

椿の花の開花状況は?

椿の花が高いところにあるんじゃあ、花を楽しめないのでは?と思いますよね。
はじめは「え?これ花が見えない・・・」と心配しましたが、場所によっては背の低い椿の木もありしっかりと咲いている花を楽しむこともできます。
ヤブツバキにもさまざまな品種があるようで、ところどころに品種の名が書いたプレートが立ててありました。
ヤブツバキって赤い一重の花のことかと思ってた…同じ一重の花でも少しずつ違い、萩小町、笠山侘助など様々に名前がつけられているんですね。

今回、落ち椿がいい見頃かなーと思っていたんですが、あまり落ち椿がみられなかったのが残念でした・・・。
なかなかパンフレットにあるような椿の絨毯にお目にかかれません。
知人が、落ち椿を期待して行ったからガッカリしたって言ってましたけど、やっぱり時期があるんでしょうねえ。自然のものは難しいですね。

それでも歩道やうっすら緑がかった苔の上に落ちている椿はきれいでした。見つけては娘とどっちがきれいに撮れるか、撮り合い(笑)
落ちてもなお美しい。「落椿」は俳句では春の季語なんだそうです。うん、春ですねえ。
ちなみに、撮り合いに勝ったのはわたしです(たぶん)

展望台から見渡す椿の海

群生林の中には高ーい木製の展望台があります。
こちらの展望台、なんと地上13m、ビル5階建ての高さ!
木の階段の間から地上が見えて、ちょっと怖くなりながらもいちばん上まで登っていきます(;^_^A
登っていくとだんだん高くなって、椿の花と同じ目線になった、と思ったらそれを追い越して椿の木を見下ろすまでの高さに!
展望台からは、一面の椿と日本海!
そうなんですよ、手前にある緑の山みたいに見えるのはすべて椿!緑の葉っぱと赤い花の波が目の前に。その向こうには日本海と島々が・・・壮観です(*^^*)

展望台から下を覗いてみると・・・こんな感じ。カメラ落としそうでドキドキですよ~(笑)
さっきまで見上げてたのに、今度は花を見下ろせるのが不思議。こうやって木を見下ろすことってふだんないですもんね。
展望台はぜひ登ってみてください!花や枝にはメジロがたくさんとまっていました。登らないと見えないものがありますよ~^^

萩ならではの海産物を堪能

ぐるっと群生林を巡ると、椿まつりの会場にたどり着きました。
バザー会場になってます。
椿の見どころ案内人の方が土日祝日にいらっしゃるとのことでしたが、こちらでお願いするんだったんですね。

お腹が空いた子どもたち、何食べようかなーと物色(笑)
うどんやフライドポテト、たこ焼きなどの軽食バザーや、焼きトウモロコシにつぼ焼きのサザエ、イカ・・・え?イカ?干してる~!

2杯で1000円!とっても気になる~。
その隣ではなんと!イカが回ってる~(笑)
これ機械で自動で回ってるんです。思わずじーっと回るイカを眺める・・・おおー。
ここは焼きイカいただきました^^なんと1本150円!ぷりぷりしておいしい!新しいのがよくわかります~
娘、美味しすぎて2本目突入(笑)写真がいまいちですみません(-_-;)
息子は焼きトウモロコシもがつがつ食べてました。
そのほか、北浦で獲れた新鮮な海産物が販売されていました。
試食がたくさん置いてあったので、思わずたんまりといただいてしまいました~。
さよりや平太郎などなど、え?こんなにおいしいの?って。魚っておいしいんだなあ、とあらためて感動。

椿まつりに来たら、ぜひぜひ美味しい新鮮な海産物をどうぞ!

笠山から見る日本海の絶景

椿まつり会場の近くからは、広大な日本海を眺めることができます。
群生林までの道すがらでも見ることができますが、ゆっくりと眺められますよ。

日本海ならではの美しい青い海、荒い波。
椿の木々の美しさと海の美しさ、萩の美しい自然の魅力を満喫できますよ^^

萩・椿まつりアクセス

毎年2月中旬~3月開催(2020年2月15日~3月20日)  10:00~15:30
場所・笠山椿群生林(越ヶ浜)
・駐車場
椿まつり期間中の土・日・祝日は笠山虎ヶ崎第1・第2駐車場、臨時駐車場は有料(300円)。平日は無料です。
・アクセス
JR山陽新幹線新山口駅から直行バス乗車(約60分)→ 萩バスセンターまたは東萩駅下車。
バスセンターまたは東萩駅から奈古駅前行きか堀越(萩市)行きに乗車→越ケ浜バス停下車。
越ヶ浜市営駐車場〜笠山椿群生林の間に無料シャトルバスが運行。

まとめ

萩・椿まつりの様子をご紹介しました。
梅や桜のような華やかさはないですが、ここ笠山の椿群生林は自然の力の持つ神秘さ、偉大さ、温かさをかんじることができるスポットです。
ゆっくり散策しながら木の幹の温かさに触れ、見上げては自然の大きさを感じ、そして最後に美味しい北浦の幸を頂いて、日本海を眺めて^^ 自然満喫コースですね。
ぜひ萩の椿まつり、足を運んでみてほしいなと思います。